バルセロナ国際研究所
Institut Barcelona d'Estudis Internacionals (IBEI)
Institut Barcelona d'Estudis Internacionals (IBEI)
大学院で過ごす2年間で、多様な価値観に触れ、より多くの学びを得たいとの思いから留学を決めました。私は学部生時代に一度留学をし、社会人生活も経ていましたが、以前とは異なる国でより専門的な勉強をする今回の留学では、日々新たな発見やチャレンジがあり、大きく成長できたと感じています。
私が滞在したバルセロナは、ヨーロッパでも有数の観光都市で、温暖な気候と自然、独自の文化や芸術など、その魅力を挙げれば切りがありません。私は中でも、歴史的・地理的な背景から様々な文化が共生する国際色豊かな点に惹かれ、その環境で生活できることが留学を決めた一因でもありました。実際、多様なバックグラウンドを持つ人がいることは生活の一部となっており、各国のレストランや行事も含めて、街を豊かにする魅力として存在しているように感じました。一方で、根底にはカタルーニャという強固なアイデンティティがあり、そのうえに多文化が重なる様子は、バルセロナでこそ感じることができるものだったと思います。
バルセロナ国際研究所の特徴は、国際関係や公共政策の授業を豊富に取り揃えており、世界各国からの学生で構成されている点です。ただし、マジョリティはヨーロッパの学生のため、例えば同じ国際関係の授業でも、EUやヨーロッパの視点から語られることも多く、新鮮で多くの気付きがありました。また、日本人は私一人という環境でしたが、IBEI自体が小規模でオープンマインドな学生が集まっているうえ、同じ留学生という境遇から仲の良い友人ができ、充実した日々を送ることができました。言語や文化の壁にぶつかったときには、また一つ新しいことを知り、成長できたと考えるようにしていました。
留学で得たものはたくさんありますが、自分の世界が広がることにわくわくすること、多様な考え方や生き方があるのを知ること、失敗も含めてどんなことも学びに繋がると思うこと、これらは自身の社会人生活を振り返っても非常に大切なことであると改めて思います。また、様々な場所を訪れた思い出や、現地で得た友人は人生においてなくなることのない大きな財産です。このような貴重な経験ができる環境を作っていただいた大学の関係者の方々に感謝申し上げるとともに、後輩の皆さんにも、学生生活を充実したものにし、学びを深める選択肢の一つとして、留学をぜひ検討してもらえればと思っています。