【卒業制作】
青森ヒバを使った「背板つき椅子」の制作
【卒業制作】
青森ヒバを使った「背板つき椅子」の制作
石塚一輝
*主査・石毛清八/副査・宇野あずさ
本研究では、青森県産ヒバを用いた、背もたれ付き椅子の制作を行う。 新型コロナウイルスの感染拡大が続いている今日、様々な制限がかけられ、私たちの生活は大きく様変わりした。家にいる時間が増加したことによって、椅子に座りながら作業を行う機会も多くなっている。
そこで、屋内外で使用でき、持ち運び可能な背もたれつき椅子を制作する。材料には日本三大美林の一つである青森ヒバを使用。その香りは緊張を和らげ、落ち着きを与えるアロマ・リラクゼーション効果があり、「おうち時間」において安らぎを得ることも可能だ。ゆったりしながら座れることが可能となり、様々な場面で活用できる。新しい生活様式が確立される中で、日々の生活に不可欠な椅子の必要性が重視されている。
【卒業制作】
⽇本⼑剣の研磨
角侑紀
*主査・石毛清八/副査・川守田礼子
錆びた脇差を研磨していく。今回研磨する脇差は、14世紀頃の美濃の刀工『兼光』作の古刀である。入手した当時は全体的に錆で黒くなっており、刃文も肌も確認できなかった。この刀が生まれたばかりの時の姿に戻してあげたいと思った。
刀を研ぐのである。包丁や大工道具を研ぐのではない。切れるだけではダメなのだ。刀剣は美しく仕上げなければならない。刀は人間よりも⻑生きである。刀からすれば我々は一時の管理者に過ぎない。⻑い歴史の中でただの通過点なのである。死に向かっていた錆身の刀を美しく甦らせる。これが今回の目的である。
【卒業制作】
中村恵都
*主査・石毛清八/副査・皆川俊平
【卒業制作】
おうち時間を照らす灯り
三嶋萌
*主査・石毛清八/副査・宇野あずさ
昨年、授業でテラコッタのランプシェードを制作し、あかりの癒し効果について興味をもった。今日では、生活の場を明るく照らす目的のあかりだけでなく、間接照明やアロマキャンドルライトなどのように、生活に癒しを与えるためのあかりを求める人も多い。コロナ禍による影響で在宅時間も増えたことから、家の中でも癒しを感じられることができ、人々の心が温かくなるようなあかりの制作を目指した。灯りをつけた際に、気持ちが高まるようなデザインを研究した。
【卒業制作】
現代のライフスタイルに合わせたお茶道具の提案
矢尾榛基
*主査・石毛清八/副査・宇野あずさ
研究制作するものは、「湯呑」と「急須」である。コロナ禍において自宅で過ごす機会が増えている。そこで日本の伝統文化である、「お茶」をテーマとして、現代のライフスタイルに合わせた道具の制作をする。制作の目標として、誰にでも使いやすいデザインであること、使い続ける上でメンテナンス等に支障をきたさないこと、使用する空間を考慮したデザインを目指す。制作には、電動ろくろを使用する。粘土は信楽土から美濃白土へ変更して使用する。制作の第一段階として湯飲みを作り、第二段階で急須を作る。実際に完成したものを使用し検証する。