【卒業論文】
千厩町 「まちの駅」と人 とのつながり
~「JaJa 馬プラザ 」を活用した 魅力発信~
【卒業論文】
千厩町 「まちの駅」と人 とのつながり
~「JaJa 馬プラザ 」を活用した 魅力発信~
千葉一穂
*主査・後藤厚子/副査・皆川俊平
千厩町にまちの駅「JaJa馬プラザ」が2005年に設立されてから16年、「一関・平泉産直マップ」では、「地場産品と地域の魅力発信、交流の場で、地域の情報発信、地場産品とのふれあいと、人と人との出会いによる、さととまちのにぎわい交流の場」と紹介されている。先行研究では「まちの駅」が「ひと・テーマ・まちをつなぐ拠点」となる機能を果たすことで、より地域理解が深まると指摘されている。
本論文では、同プラザにおいて、現在、町民間で相互にどのような関わりを築いているのかと、千厩町商店街で4月から10月の毎月第二土曜日に開催される「せんまや夜市」における同プラザ駐車場内でのテント市や生ライブ企画など地域おこしの実態について検討する。さらに、同プラザの従業員や利用者を対象とするアンケート調査を実施し、千厩町の魅力に関する情報発信の現状と問題点を把握し、その効果的な改善策を提案するとともに今後の「まちの駅JaJa馬プラザ」の活用の方向性を明らかにする。
【卒業論文】
芸術文化イベントによる住民同士の交流可能性
~八戸市公会堂・八戸市公民館を事例に~
森結実子
*主査・後藤厚子/副査・川守田礼子
自らの音楽体験の中で、教えたり教わったりすることで日常的なつながりが深まり、体験を通して音楽以外の活動にも自ら積極的に取り組むきっかけとなった。しかし、地元である八戸市では、芸術文化イベントに住民が積極的に参加しているのだろうか。先行研究は、芸術文化イベントを通して住民同士などの交流の輪が広がり、親切心や一体感が生まれたことで、地域行事への積極的な参加がみられるようになったと指摘している。八戸市は、南郷村と合併した2005年頃から、中心街の活性化を図るため、地域住民による主体的な芸術文化活動を推進し、2010年代から八戸市中心街や南郷地区で「アートプロジェクト」といった様々なイベントを実施してきた。
本研究では、はじめに政府や地方自治体による文化政策の概要と他地域の事例について検討する。次に、八戸市における文化政策の概要と八戸市中心街のコミュニティ施設のうち、大型文化施設である八戸市公会堂・八戸市公民館における実施イベントについて検討する。同施設では、鑑賞型イベントに加えて参加型イベントも実施しているため、地域住民が能動的に参加できる舞台や伝統芸能、身体を使った表現活動などのイベントの現状分析を行う。その上で、住民同士の交流と問題点を考察する。
【卒業論文】
「まち歩き 」で魅力ある八戸圏域を目指して
~階上町 のウォーキングイベトを 成功させるために ~
安田文哉
*主査・後藤厚子/副査・宮腰直幸
昨年度、課外活動として取り組んだウォーキングイベントの「歩きに来て来て階上町」のガイドマップ作成に携わった経験を通じて、八戸圏域では八食センターや蕪島神社のような代表的な観光地ばかりが観光案内誌やテレビで紹介され、自然・文化・ 歴史などに根差した多くの魅力が忘れ去られていると感じた。そうした有名なものだけではなく知られていない様々な街の魅力を発見・発信するための手法の一つとしてまち歩きが挙げられる。先行研究では、まち歩きが街の魅力を発見するきっかけになることを指摘している。
本研究では、はじめに地域おこしを目的としたまち歩き事例に関する先行研究を検討し、それらの取組が行われるに至った背景を把握する。次に、八戸圏域における事例分析を行う。同圏域では、東日本大震災発災以前から八戸市では中心街を盛り上げるためにまち歩きイベントが実施されてきたが、2、3 年で下火になったのに対して、階上町では同様のイベントが長く続いている。両自治体におけるこうした継続性の違いに着目して、同町内のウォーキングイベントとまちの魅力との関連を検討し、その現状と問題点を把握する。その上で、同イベントの長期的な継続に向けた改善策を提案する。