【卒業制作】
先進技術を用いた視覚障がい者の誘導法
【卒業制作】
先進技術を用いた視覚障がい者の誘導法
黒須周英
*主査・安部信行/副査・本波洋
現状、視覚障がい者のほとんどは白杖に頼り、少数が盲導犬使用者である。人の手を借りるにしても新型コロナウイルスの感染予防の観点からも接触は避けたい。そこで遠隔で人に頼らなくても誘導できる方法を考案した。現在開発しているものは胸につけた「マイクロビット」というコンピューターを経由し、スマートフォンから介助者が左右への方向の指示をするというかたちで歩行を支援する。
メリットとして、運用の幅の広さ、そして導入する際の安価さがあげられる。導入する際に使うのはこの機械といくつかのファイルデータとスマートフォンだけそろえれば使うことが出来る。
【卒業制作】
盲導犬の認知度向上に関する研究
佐藤有里子
*主査・安部信行/副査・高屋喜久子
現在日本には盲導犬の育成、斡旋をしている団体が存在しているが、そのほとんどが人材不足や資金不足に悩んでいる。また、世間ではまだまだ盲導犬に対して偏見や誤解も多い。それらを解消する一助になるべく、イメージアップキャンペーンを企画する。狙いとする層は、盲導犬と関わる機会が少ない一般の大衆が対象である。
具体的には、盲導犬の人形を使用したストップモーションの制作、上記の人形をキャラクター化させたSNSアカウントの設立などである。
【卒業論文】
視覚障がい者のサポート用VR及び教育用VRの研究
坂下竣聖
西方啓徳
*主査・安部信行/副査・川守田礼子
現在、世界人口の約1%(7000万人)は視覚障がい者であると言われ、日本は世界の中でもバリアフリー先進国と呼ばれている国であるのにも関わらず、障がいのある人とない人が、お互いがお互いをよく知らないという現状である。そこで私たちはVirtual Realty(VR=仮想空間)を利用し、視覚障がい者をサポート、そして視覚障がいがない人(晴眼者)に向けて、視覚障がい者の疑似体験をすることができる教育用のVRの研究に取り組んだ。
視覚障がい者サポート用VRでは視覚障がい者にとって重要な感覚の一つである聴覚を利用し、歩行訓練、生活訓練のためのツールとした。視覚障がい者が日常生活を送る上で頼りにしている音(点字ブロックを叩いた音、トイレの音声案内、小銭をすり合わせた音、音響信号機)を実際に使用し、SD法では感覚の尺度について調査し分析を行った。
晴眼者教育用VRでは360度カメラとVRゴーグルを用いて、視覚障がい者のロービジョンの見え方を再現し、晴眼者に体験してもらい、ロービジョンについて理解を深めることができるように研究に取り組んだ。
【卒業論文】
地域の⽀援学校における内装空間や学校PR アイテムのリデザインに関する研究
佐藤杏子
*主査・安部信行/副査・皆川俊平
八戸地域の支援学校では、教職員と生徒から校内の内装空間の改善計画や来年度の産業教育フェアで使用する、学校PRアイテムの制作の話が持ち上がり、本学にサポートの要望があった。このことから、卒業研究課題として進めることとした。具体的には、校内のカフェ空間の内装改善及び、学校PRアイテムのデザイン提案である。カフェでは、学校という空間であることを感じざるを得ず、カフェに携わる学校の教職員や生徒から「カフェっぽくしたい」という意見が寄せられた。また、産業教育フェアという、学外で行われるイベントで使用する学校PRアイテムのデザイン提案を依頼された。支援学校の生徒からカフェの現状や展望のヒアリング、カフェの利用客へのアンケートの実施を通して、カフェの内装空間と学校PRアイテムの試案をした。