安部研究室では、バリアフリー・ユニバーサルデザインをテーマとして、“みんなのしあわせ”である福祉と住環境を中心とした研究に取り組んでいます。今年度は、視覚障害者の歩行環境、特に最先端技術を利用した歩行支援のアイテムづくりに挑戦しました。また、地域の特別支援学校との協働研究、盲導犬のPRに関する研究に取り組みました。バリアフリー・ユニバーサルデザインの研究を通して、真の共生社会の実現に繋がればと考えています。

本研究室では私たちの生活になじみのある粘土、木、籐などの自然素材を中心に、よりよい生活環境を創造するためのモノづくりを実践研究しています。人間の制作とモノに関わりをもち、心地よい暮らしをデザインするための豊かな感性と幅広い知識、問題意識を養います。3年次の「“光と影”をコンセプトにしたテラコッタの照明」「たたらづくりのマグカップ」「鎌倉彫丸盆」などの制作体験をもとに、それぞれが独自のテーマを決め卒業制作に取り組んできました。

本研究室は、社会生活における人・モノ・環境のあり方や関係性に着目し、空間表現による創作研究を通して、コミュニケーションの根幹である表現の実践や可能性を提示していくことを目的としています。

あらゆる価値転換に迫られている世の中をサバイブするために、当たり前にしている認識や価値観に目を向けて、自分自身で物事を判断して行動できるような自律的な思考を獲得することで、豊かな社会生活の実現へ導くことができると考えます。

川守田研究室のテーマは伝統文化・染織文化です。

地域文化の新たな魅力発見・ 発信につながる研究を目指し、青森県伝統工芸品である南部菱刺しの調査研究を中心に、伝統行事や地域課題に関連するさまざまな制作や提案に取り組んできました。学生たちの新たな試みが、地域文化・伝統的手仕事の活性化や次世代への継承へとつながるよう、今後もこうした研究活動を継続していきたいと考えています。

テーマは「地域を考える」です。

今年度の卒業研究では、地域文化の継承、地域活性化を目指し、ヒト・モノ・資源の循環という視点から実態調査・研究に取り組んできました。

卒業研究を通じて、ゼミ生が人と人、人と地域との結びつきの重要性を認識し、新たな地域での学びに繋がるよう、これからも研究活動を行っていきたいと考えています。

高橋研究室では毎年ブランディング研究を行っています。ブランディングは価値の創造や転換、広報、競合との差別化、ステークホルダーとのコミュニケーションなど極めて広範囲にわたる活動です。優れたブランドにはそれらを統合する一種のデザイン戦略があり、そうであるからこそ消費者・ユーザーに、しっかりしたブランドイメージを与えることができています。当研究室では、そのようなブランディングの諸活動を分析することで、戦略を見出し、競合と比較して評価することを研究目的としています。

「デザインは問題解決である」との定義づけのもと、ビジュアルデザインの手法を中心として、地域との協働作業やブランディング、ワークショップなど、多様な取り組みにより研究活動を進めています。多角的な視点から、問題の本質を汲みとり視覚的に情報を伝達するためには、ゼミ生同士の情報共有の場も重要かつ楽しい時間です。人と人、人とモノや情報との関係性を構築しながら仲間と共に解決していく、それが高屋研究室のテーマです。

私たちが日常の中で感じている〈リアリティ〉は、いったい何に起因しているのでしょうか。複雑かつ難解な現代において、〈リアリティ〉は、私たちの目に映るもののみから構成されているわけではありません。このことを踏まえ、ゆるやかなルールづけとしてテーマを設定してきました。
今年度のテーマは『何も考えていない』。これは思考を拒否するのではなく、考えるより先に感じてしまう事実（リアル）を述べよ、というもので、それにもとづいたコミュニケーションデザインや視覚表現を展開しています。

当研究室は認知心理学をベースに人の行動を環境の知覚と判断から構成される活動のサイクルと考え、これを元にデザインを行う研究室です。人の活動を情報分野から理解し、デザインのツールとしてCADやCG、模型など立体的な表現を活用してデザイン活動を行います。また社会に発生する問題を深く探ることで原因や問題の構造を明らかにし、問題の解決を目指します。