橋本研究室
中部大学 理工学部 数理・物理サイエンス学科
物理サイエンスコース 物質科学 固体イオニクス研究室
橋本研究室では、学生を広く求めています。
高校生でも研究室の見学を希望する方は連絡下さい。
中部大学 理工学部 数理・物理サイエンス学科
物理サイエンスコース 物質科学 固体イオニクス研究室
橋本研究室では、学生を広く求めています。
高校生でも研究室の見学を希望する方は連絡下さい。
環境に適合したエネルギーの利用のために
エネルギーの利用は人間生活に必要不可欠です。しかし,同時に環境負荷を与えます。我々人類は、環境負荷を軽減するとともに、少しでも効率のよいエネルギー利用を考え、次世代にたすきをつなぐ必要があります。橋本研究室は、物質科学の固体イオニクスの分野を通じて、センサー、燃料電池、水素などの燃料製造のための画期的な技術構築を目指します。
私が担当している授業が、「化学基礎」「無機固体化学」であることから、学内では、化学の教員のように思われがちですが、出身は応用物理学科であり、半導体の開発・製造にも従事した経験があります。特にこの学科では、高校時代の経験から「化学は嫌い。」と話す学生が少なくない一方、実は私も高校生時代、そう思う学生の一人でした。物理の法則や原理とくらべると、例外が多いし、暗記も多い....。この訳のわからなさは、元素の個性の強さに起因していると、今の私は理解しています。元素は、原子番号(電子や陽子の数)が1つ違うだけで、質量も原子半径も大きく変わります。さらに化合物のように複数の元素を扱えば、その混迷はさらに増すことになります。ですから、「化学」でなくても、物質を扱う金属学や、物理の固体物性の対象になる半導体や超伝導体など、「物質科学」の世界の住人になると直ぐに、物質の多くの不思議と驚くべき特殊な機能に直面することになります。その不思議の機構解明や、機能をより高めた材料を創成することは、非常に難しい課題である場合が多いにもかかわらず、多くの研究者・技術者は、その課題解決のために、知識や能力を習得することが、むしろ楽しみになっている場合も多いことが、「勉強のための勉強」の側面のある受験勉強とは大きく違う部分だと思います。
私の専門分野である「固体イオニクス」の分野は、化学、金属、物理など、それぞれの分野の「物質科学」の研究者が、異なるバックグラウンドを持って「イオンが固体内を移動・拡散する現象」を対象に、その基礎研究と応用に注力して発展してきた境界領域の学問です。「固体イオニクス」分野の魅力は、その課題解決が、理学的興味だけではなく、「エネルギー」「資源」「環境」といった社会課題の解決にもつながることです。このような私たちのチャレンジを皆さんと一緒に共有していきたいと思っています。
橋本研究室に興味のある方へ
橋本研究室は、中部大学理工学部数理・物理サイエンス学科とそれにつながる大学院(設置予定)の学生を受け入れていますが、幅広い人材(研究生、留学生、社会人ドクター など)も歓迎しています。また、SDGsに貢献するエネルギーシステムに関する啓蒙活動も行っています。話を聞きたい、研究室見学をしたい、共同研究の希望など、お気軽に橋本までご連絡下さい。
トピックス
2025.9.20
橋本研究室(橋本、尾林、奥田、浜田)がSDGs AICHI EXPO in Aichi Sky Expo SDGs 子ども・ユースフェア(10月3日(金)・4日(土)、愛知県国際展示場 10:00~17:00)に参加します。(橋本研発表は、10月3日、13:00~17:00)皆さんのお越しをお待ちしています。イベント案内はこちら
2025.8.5 ~ 7
修士の尾林君が、固体イオニクスセミナー(宮城県松島温泉、大松荘)で "Electrochemical cell properties using proton-oxide ion mixed conductive CaTiO3-based oxides."のタイトルで発表しました。写真はこちら。
2025.7.3
中部大学フェア2025(9月12日)の特別展示「異分野融合による新たな価値創造」で、橋本教授がモビリティ部門で発表します。フライヤーはこちら。
2025.4.10
岡田先生と橋本が担当している学生との新入生歓迎・顔合わせケーキパーティを開催しました。写真はこちら。
2025.4.7
橋本研の研究活動が、イノベーションチャレンジ採択者インタビュー記事として、JAXA(宇宙航空研究開発機構)のHPに紹介されました。
https://www.aero.jaxa.jp/public-invitation/challenge/spsite/interviews.html
2025.3.18
修士の尾林君が電気化学会第92回大会(東京農工大小金井キャンパス)で「プロトン- 酸化物イオン混合イオン導電性CaTiO3系酸化物を電解質としたセルの電気化学的特性」のタイトルで発表をしました。写真はこちら
2024.6.13
プロトン-酸素イオン混合導電体のプレスリリースをしました。
https://www.chubu.ac.jp/news/35855/
2024.6.7
橋本教授が、名古屋産業振興公社と名古屋市の共催した「未来を創る技術で名古屋を元気にするセミナー、新技術による脱炭素ソリューション」で「SDGsに貢献する燃料電池だけではない高温電気化学デバイスの最近の動向」を講師として講演しました。フライヤーはこちら
2024.4.22
Solid State Ionics 誌にプロトン-酸素イオン混合導電体の論文 が掲載されました。
"Effect of A-site defects in Sc-doped CaTiO3 oxides on proton-oxide ion mixed conduction properties."
Solid State Ionics 413 (2024) 116570 https://doi.org/10.1016/j.ssi.2024.116570
2024.3.25
28号館が完成し、数理・物理サイエンス学科の教職員・学生による落成を祝う懇親会が開催されました。