③「リーダー・イン・ミー」   導入の理由

○ 白石市教育基本方針の観点から                                                        令和4年度白石市教育方針の重点取組の基本方向1「夢や志をかなえる力の育成」に大きく資する取組であると考えた。 「リーダー・イン・ミー」に取り組むことで,非認知能力の育成はもとより,自分に自信を持たせ,他と協力しようとする姿勢を育むことが,不登校やいじめの解消につながるものであると考えた。また,社会に開かれた教育課程の編成という観点から ,ゆくゆくは 「7つの習慣」の 観点 を 保護者,地域社会と共有し,学校・地域・保護者が同じ価値観のもと,子どもを育てていくこと が目標である。

児童の実態から                                                                 (全国学力・学習状況調査で課題となった点)                                                ・自分でやると決めたことは,やり遂げるようにしていますか (県平均 -8.9p)                           ・難しいことでも,失敗を恐れないで挑戦していますか (県平均 -3.1pt)                              ・家で自分で計画を立てて勉強をしていますか (県平均 -3.9t)                     ・課題の解決に向けて,自分で考え,自分から取り組んでいましたか (県平均 -5.4pt)          ・学級の友達との間で話し合う活動を通じて,自分の考えを深めたり,広げたりすることができていますか(県平均 -5.5pt)                                       (本校児童の課題と願い)                                           本校の児童は,明るく素直で人懐っこい児童が多い反面,人前に出ると自分の意見や考えを堂々と発表できる児童が少ないと感じている。中学校は白石中学校へ進学し,他校出身の児童と一緒になるため,大勢の前で堂々と自分の考えや意見を発表できる児童に育てたい。

○ 教員育成 の視点から                                                 本校は,若くやる気のある教員が多い。ただ,経験が少ないため教師としての研修を 多く 積むことが必要である。 教科指導の研修については,校内研究やセンター研修などでの機会はあるが,このような児童の人格形成や学級づくりなどの研修の機会はあまりない。また,本校のような小規模校の場合,多くの教員を外部の研修に派遣するには物理的な限界がある。そのため,この「リーダー・イン・ミー」の取組を行うことは,教員として必須の「児童の人格形成」に関わる大変有効な研修の機会になりうるのではないかと考えた。

○学校経営の観点から                                                    本校の学校目標は「心豊かで 共に学び しなやかに生きる 子どもの育成」である。この目標に向かって日々の教育活動を行っている。ただ,その達成のための具体的な取組は,学年ごとにばらばらな感があり,学校全体共通の意識的な取組は不足していると感じていた。今回,この「リーダー・イン・ミー」の取組を行うことで,学校全体の共通の取組ができ,教職員の価値観を揃えることができるのではないかと考えた。教職員の価値観が揃い,1つの方向性を持つことが,大きな成果を上げることにつながると考えた。