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定例校長会

4月定例校長会 

教育長先生ご講話内容「教員が変われば学校が変わる」

◎4月24日(水曜日)に行われました定例校長会での教育長先生のご講話を紹介します。


1.立命館アジア太平洋大学卒業式のはなむけの言葉


 学長の出口治明さんは、今年の3月、卒業していく大学生にむけて3つ、はなむけの言葉を贈りました。一つ目は「チェンジメーカーになってほしい」ということ。二つ目は「学びは一生続く」ということ。そして三つめは「個性を徹底的に伸ばせ」ということです。


 日に日に変化している世界の中で、学び続けなければ自分の知識は日々劣化していくと説き、チェンジメーカーになるためにも、不断の学びが必要だと、おっしゃています。そして、尖ったままでいいので、個性を伸ばしてほしいと語り、「Go where nobody has gone,Do what nobady has done.(誰も言ったことがないところへ行こう。誰もやったことがないことをしよう。)」とメッセージを送っています。このような人づくりに対する思いは、私が奈良市の子どもに「ミネルバのフクロウであれ」と願う気持ちと同じです。


☆日に日に変改している世界の中で、対応できる力を子どもたちが身につけてくれるように基礎基本の学力の確立とともに一人一人が自らの個性を創り上げていくことを支援できるように教育活動を推進していきたいと考えています。そのために本校では、コミュニティスクールとして地域の方々と協働し、これまで学校だけではできなかった取組を平成29年度より進めてまいりました。コミュニティスクールとして3年目を迎える今年度は、その取組を一層進めてまいります。地域の方々が、本校の教育活動に積極的に参観していただく姿は、子ども達にとって「学びは一生続く」ということの身近なお手本でもあります。また社会においてそれぞれの分野でご活躍されている地域の方々とともに学ぶことは、「個性を伸ばす」ことにつながると考えます。地域の方と地域のことを学び、地域のために何ができるかを考えることができれば、地域をよりよくしていこうとする主権者を育てることになると思います。この取組は、「ふるさと鶴舞」から「世界遺産のあるまち・なら」へ、「地球市民へ」という本校のESDの研究目標にあるように、きっとこの社会をより良いものにしていく「チェンジメーカー」としての資質を育てることになるでしょう。


2.教員が変われば学校が変わる。学校が変われば子どもが変わる。子どもが変われば世界が変わる。


 子どもたちを育てていくためには、教員が変わらなければなりません。しかし、現在、教員の多忙化が問題となっています。働き方改革関連法案が順次適応され、中央教育審議会の答申が示され、文部科学大臣のメッセージも出されています。(平成31年4月15日付奈教職第24号)


 文部科学省から「学校働き方改革プロモーションビデオ」として公開されていますので、ここで視聴してみます。


※視聴した部分は

学校の働き方改革にに向けて、国や教育委員会が動き始めた。

しかし、業務を削減したり、役割分担を進めたりといった先生の働き方改革だけの問題ではない。

AIやロボット技術が進化する中、子どもたちに次の時代を切り開く力をつけるため、それを育む先生の在り方が大きく関わってくる。

新井紀子(国立情報学研究所)


・教師でなければできない仕事に全力投球できる環境を作ることが、Society5.0時代の学校づくりである。

長谷川敦弥(あつみ)(株式会社LITALICO社長)~株式会社LITALICO(リタリコ)とは、『障がいのない社会をつくる」をビジョンに掲げ、就労支援、幼児教室、学習塾などの教育サービスを提供する会社

・同質性の教育よりも、子どもたち一人一人の違いの先に新しい価値を見出していく。

・子どもの違いを応援できる仕組みを作っていくために、働き方改革は非常に重要である。

北山禎介(ていすけ)(三井住友銀行名誉顧問)

・問われているのは、健康で質の高い教育活動をするのか、ということ。人材こそが、教育のカギである。


〇先生が先生の仕事に全力投球できるようにする。

〇徹底的に業務を見直す。

〇効果的な教育活動ができるようにすること。


これらが、働き方改革の目的である。


 働き方改革を進めるために、職員が生き生きと働く職場づくりは大事です。しかし、それが目的であるわけではありません。目的は、子どもの教育の充実、推進にあるのです。子どもの教育の充実というゴールにたどり着かなければ意味がありません。


 プロモーションビデオで示されているポイントは、次の3つです。


①先生が先生の仕事に全力投球できるようにする。

②徹底的に業務を見直す

③効果的な教育活動ができるようにする


 これまでは、「こどもたちのため」という言葉のもとに、先生方は時間も惜しまずにいました。しかし、これからは、教師も時間をコントロールし効率を考え、柔軟に対応していく必要があります。


「教員が変われば学校が変わる」大変重い言葉です。


 Society5.0時代の学校つくりの先駆けとして、本校では奈良市教育委員会とともに「自動採点システム実証実験」を昨年度から行っています。


 奈良市では小学校4年生から6年生までの算数科で「学びなら」のシステムを導入しています。このシステムではテストを電子データ化し、分析をかけることで個別最適化学習としての復習プリント「リコメントシート」が、児童の学び方に合わせて配布されています。


 この「学びなら」のシステムでの成果をもとに他の教科でも個人情報が保護された安全なクラウド上に市販テストの結果をデータとして蓄積し、電子ポートフォリオ化していく取組が、「自動採点システム実証実験」です。


 この「自動採点システム実証実験」により、それぞれの児童の学び方の特徴がデータ化され、そのデータに基づき個別最適化学習につながることができれば教員の働き方改革とともに子どもたちの教育の充実に寄与するものになると考えます。


 まだ、システムを構築していくための実証実験であるために、保護者の方や児童にその成果を目に見える形でご紹介できるまでには至っていませんが、昨年度の取組の中で、「データを分析することの大切さ」「分析したデータに基づき授業を改善することこそがこのシステムの本来の目的である」などの知見を得ることができました。


 このほかにもICT技術を積極的に取りきれた授業作りなどをこれからも進めていきます。


 本校はコミュニティスクールとして地域の方々と協働して教育活動を推進しています。その意味では「地域とともに学校が変われば、子どもが変わる」と言えます。キャリア教育、環境教育、防災教育など、地域の方々のお力を得て、これまで学校だけではできなった教育活動を進めることができました。感謝申し上げます。この取組も教員の働き方改革の一貫ともなっています。


3.校長のリーダーシップ


 ベストセラーとなっている本、『学校の「当たり前」をやめた。』(時事通信社)の著者工藤勇一校長先生は、全教員で学校の課題を洗い出し、一つ一つの取組が本当に必要かどうかを検討し、解決していきました。


 星野リゾートの経営者、星野佳路さんは、リーダーに求められることとして、多くの人に共感を得るコミュニケーション力を挙げておられます。校長先生だけが考え、旗を振っても先生方はついてきません。学校だけが進めていっても無駄です。保護者にも地域にも説明が必要です。しっかりと話して、理解を得るということが必要です。まずは、ステークホルダーとなる、教頭や教務主任等を集めて自分の思いをしっかりと伝え、そこで、共感を得ることが大切です。


 改革が進まないのは「法律」や「制度」ではありません。「人」が拒むのです。やらない理由はいくらでも見つかります。大切なのは、やるべきことを地道にやるか、やらないかであり、形骸化した制度に違和感を持つことです。そのためにも、校長先生が先生方に共感できるコミュニケーションをとり、熱心に誠意をもって、働き方を改革していく。これは校長先生にしかできないことです。教育委員会も一緒にがんばっていきたいと思っています。


 『学校の「当たり前」をやめた』


 これまで続いてきたことをやめることは勇気のいることです。本校では昨年度末に学校教育全体を見直し、必要かどうかを検討しました。その結果に基づき、学校の取組の改善を図りました。その内容を学校だよりでお知らせいたしましたが、この改善は、教員が心身ともに健康でゆとりをもって子どもたちと向き合うためのものです。


 教員の働き方改革は、やるべきことを地道にやるために行うものであると同時に教員一人一人の成長につながるものであるべきだと考えています。そのために本校では昨年度より積極的に外部資金を獲得し、その資金を活用して、全国的な大会や研修会に教員を計画的に派遣しています。先進的な取組をしている学校や地域を視察したり、優れた実践から学ぶことを働き方改革で生み出された時間の中で経験してくれるようにと考えています。その成果がきっと子供たちへの指導に行かされることと思います。


 保護者や地域の皆様のご理解とご支援を受けながら、熱意と誠意をもって働き方改革を推進してまいります。

登録日: 2019年4月25日 /  更新日: 2019年4月25日
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