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定例校長会

10月定例校長会 
教育長先生のご講話「学校教育とユネスコ活動」 

◎10月10日(木曜日)に行われた定例校長会での教育長先生のご講話について紹介します。


1.国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)について


 国際連合教育科学機関(ユネスコ)は1946年11月に設立された。

1945年11月に採択されたユネスコ憲章の前文には、

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなけれぼならない。」とある。


 ユネスコの活動は、貧困・紛争・女性などの理由で、教育を受けられない人々のために、『世界寺子屋運動』や『世界遺産活動』、『未来遺産運動』などを行っている。


 日本におけるユネスコの活動は、ユネスコ憲章の理念に共感し、様々な活動を行う民間の組織である日本ユネスコ協会連盟が中心となって展開している。


2.奈良市でのユネスコ活動の取組


 ①世界遺産学習

 世界遺産を通して、子どもたちの学びをより深みのあるものにしたいと考え、世界遺産学習を奈良らしい教育の中核において進めている。世界遺産学習は子どもたちの単なる世界遺産そのもののことだけを学ばせるのが目的ではない。それぞれの時代で遺産を大事に思い、守り伝えてきた人々の営みや願いも子どもたちに汲み取らせたいと考えている。

 ②平和の鐘

 今年度は、撞鐘に協力いただいた30の寺院で、8月6日は197人、9日は193人、合計390人の子どもたちが参加してくれた。また当日は、奈良教育大学ユネスコクラブの学生も協力してくれた。

 1898(明治21)年6月5日に、フェノロサが市民の前で「奈良は日本のローマであります」と演説した舞台として有名な淨教寺では、参加された奈良ユネスコ協会の会員の方が、

「今年の平和の鐘は近隣の3つの小学校から子どもたちが多く参加していた。なかには初めて鐘をついて、平和のことを考えたと言っている子どももいて、そういう体験を通じて伝えられることがあると改めて思った」と大変喜んでおられた。

 ③「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」


 この絵画展では、子どもたちが、地域の文化財や自然の大切さに気付き、かけがえのない身近な「たからもの」として未来へと引き継ぐ気持ちや、ふるさとを愛する心を育てることを願っている。このことをとおして、奈良市の教育が大事にしている、奈良のまちに誇りを持ち、それが奈良の子どものアイデンティティになればと思う。今年は、市内の小中学生から、261点の応募があった。


 ④ユネスコスクール


 奈良市では、現在、幼稚園が3園、こども園が1園、小学校で17校、中学校は11校の32校園がユネスコスクールに加盟している。近畿地区の幼・小・中学校の加盟校は全部で81校園である。それぞれのユネスコスクールでは、世界遺産も含め、地域とのつながりを大切にして、「自分たちが未来を作っていく」という意気込みをもっていろいろの活動に取り組んでくれている。


3.SDGsとユネスコ活動


 SDGsは、2015年の国連サミットで採択された、2016年から2030年度までの国際目標である。こうしたSDGsの内容は、来年度から順次完全実施となる学習指導要領にも以下の文章で表されている。


 一人一人び児童(生徒)が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となるようにすることが求められる。


 この「持続可能な社会の創り手となることができるようにする」という文言は、ユネスコが提唱するSDGsと合致するところであり、学習指導要領においても持続可能な社会の創り手を育てていくことを求めている。


 本校はユネスコスクールとして「持続可能な社会の創り手を育てる」ために全校体制で様々な取組を行っています。「ぼうけんの森」を中核とし、地域の豊かな自然環境をいかした教育活動を推進しています。


 低学年では「ふるさと鶴舞」の意識を醸成できるように、こども園との交流活動での「ぼうけんの森」の散策、2年生での町探検で、校区の素敵な人や素敵なところを見つける取組をしています。


 3年生では、2年生での町体験での経験を活かしながら、校区の特色を地図などに表すことで、校区のすばらしさを見える化できるように取り組みます。4年生では、「秋篠川源流を愛し育てる会」の方から秋篠川の環境を守ることの大切さを学習します。そして、自らも環境を守るために啓発用の5・7・5の標語を作ります。その標語を秋篠川の川岸に掲示していただきます。


 低学年・中学年で育まれた「ふるさと鶴舞」の意識をもとに、高学年では「世界遺産のあるまち・奈良」へ「地球市民」へと意識を高めていきます。


 5年生では、秋篠川に自生している植物「からむし」の繊維を取り出し、手織りの作品を作ります。この「からむし」の繊維は、奈良の伝統産業である「奈良晒」で使わる苧麻(ちょま)の糸になるものです。昔から寺院や茶道で使われてきた「奈良晒」のすばらしさを原料から学ぶことで、身近な自然と「世界遺産のあるまち・奈良」とのつながりを体感します。また天平貴族の幻の甘味料「あまづらせん」再現についても学びます。「ぼうけんの森」のすばらしさについてテーマごとにまとめます。


 これらの体験をもとに6年生では、5年生へ「ぼうけんの森」のすばらしさを伝え、緑のバトンを引き渡し、地球規模の課題について「地球市民」の視点から考え、こども国連会議の設定の中で、いろいろな国の立場から問題解決策を考える学習を行います。


 本校の取組をポスターにまとめ、昨年12月、横浜で開催されましたユネスコスクール全国大会で展示発表をしました。本校から4名の教員が大会に参加し、全国の優れた実践を学び、互いの実践を交流することができました。今年度も11月に広島県福山市で行われるユネスコスクール全国大会に4名の教員を派遣するとともに、12月には岡山での中谷財団さんの実践交流発表会に6年生の代表児童と教員を派遣し、本校のユネスコスクールとしての取組をポスターセッションにて発表します。また来年2月に奈良市で開催される世界遺産学習全国サミットでもポスターセッションで本校の取組を発表します。


 このような取組ができ、その成果を積極的に発信できるのも、コミュニティ・スクールとして保護者・地域の皆様と協働して教育活動を推進できているからです。感謝申し上げます。より良い取組ができるように今後も努力を続けてまいります。ご支援・ご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。

登録日: 2019年10月15日 /  更新日: 2019年10月15日
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