校区を流れる秋篠川の岸辺に自生している植物「からむし」の刈り取り作業をしました。
からむしを刈り取って、葉を取り除き、茎を集めます。
この茎を一晩、水につけます。
一晩、水につけた「からむし」の茎から繊維を取り出します。
奈良女子大学研究員の前川先生が、繊維の取り出し方を教えていただきました。
茎の根元の方をもって折って、表面の外皮を茎の芯から外します。
茎の芯に指を突っ込んで芯から外皮を外します。
外皮から表面の緑の表皮の部分を削り取りとり、白い繊維を取り出します。
この繊維が「苧麻(ちょま)」の原料になります。
「苧麻」は奈良晒の原料になり、この麻糸で織りあげた製品には「蚊帳(かや)」が
あります。
校区に自生している植物が、奈良の伝統産業につながること、
昔の人が手作業で手間暇かけて糸に仕上げていたことを体感してください。