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定例校長会

1月定例校長会 
教育長先生のご講話・「奈良で学んだことを誇れる子」「ICT機器の進化とこれからの教育」

◎1月20日(月曜日)に行われました1月定例校長会での教育長先生のご講話を紹介します。


1.都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトから大仏建立の詔に通じるもの


 東京オリンピック・パラリンピックのキーワードの一つに、「エンゲージメント」がある。「エンゲージメント」とは、「自分事として自発的に参画する意識をもつこと」といった意味で、運営方針の一つとして、2012年のロンドン大会から注目され始めた言葉である。例えば、今回の東京2020大会でアスリートに授与されるメダルを使用済みの金属から制作する「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」もそうした理念から行われたものである。


 こうした話を聞くと、1300年前に大仏建立を呼びかけた聖武天皇の「如し更に人有りて、一枝の草、一把の土を持ちて、像を助け造らむことを情に願はば、恣にこれを聴せ」という言葉を思い浮かべる。聖武天皇は、一人一人の力は小さくても、多くの人々の力を集めて大仏を造ることを呼びかけた。そこには、「此の富と勢とを以って、此の尊き像を造らむ。事成り易くし、心至り難し」という聖武天皇の思いがあった。東京2020年大会の「エンゲージメント」の精神とこの聖武天皇の思いとそれを受け継いでできた人々の思いはつながっているように感じる。


 東京オリンピック・パラリンピック大会に向けて、本校でもマスコットキャラクター選出の投票に参加したり、パラリンピック出場を目指す義足ランナーをゲストティチャーとしてお迎えして義足体験の学習などをこれまでに行ってきました。


 これらの学習成果を踏まえ、パラリンピックを通して、障碍があってもなくてもそれぞれが互いの個性を生かしあえる社会の創り手を育てる学習をこれから展開していきます。その原点ともいえるものが、鶴舞小学校オリジナルソング「君のかわりはだれもいない」の取組です。ゆうゆう学級(特別支援学級)の子どもたちが、互いの良さを認め合っていく大切さを学習していく中で、大切にしたい言葉を集め、歌詞にまとめてくれました。素敵な曲がつき、ゆうゆう学級のオリジナルソングとしての「君のかわりはだれもいない」の1番が誕生しました。その歌がとっても素晴らしく全校のものとしたいという校長からの要請にこたえ、全校児童から大切にしたい言葉を募集し、2番の歌詞が出来上がりました。せっかくできたオリジナルソングです。校内音楽会で全校合唱の形で、保護者や地域の方に、昨年度にお披露目しました。その曲を聞いてくださった地域の方から、「このような素晴らしい曲を音楽会だけで終わってしまうのはもったいない。何らかの形として残していけないか。」と考えてくださり、地域教育協議会や奈良市教育委員会地域教育課の皆様の支援を受けて、本校の卒業生であるプロの音楽プロデューサーの方にプロの録音方法で録音していただき、CDとなりました。


 今年度は、「ふるさと鶴舞」のすばらしさを募集し、「君のかわりはだれもいない」のふるさと鶴舞バージョンを作りました。この曲もCDとなります。そのための録音も終わりました。この取組はどんどんと広がり、和太鼓バージョンでは、鶴舞地区連合自治会の夏祭りでのお披露目、芸術鑑賞会での世界的和太鼓集団「倭」のみなさんとのコラボレーションなども行うことができました。そして、ゆうゆう学級のこどもたちがこの曲のダンスを考えてくれ、先日、6年生がこのダンスをゆうゆう学級の子どもたちから教えてもらい、覚え、たてわりグループごとに今度は6年生が先生となって教えるという取組を進めています。「自分事して自発的に参画する意識」をこれらの取組から醸成したいと考えています。


2.「奈良で学んだことを誇らしげに語れる子」を育てるには


 昨年は、ユーグレナ社のCFO募集の話を紹介した。私の話を入口にして、校園長先生自身で調べ、深堀をして自分ごととして捉えてほしい。そして、自分の中で一度咀嚼し、それぞれの学校園の取組に反映させたり、先生方や子どもたちに直接伝えたりしてほしい。


 今年も3月の修二会研修を行うが、何年も前に、ある校長から研修後に手紙をいただいた。手紙には、お堂の中での感動体験と、それを子どもたちに伝えていかなければという意気込みが綴られていた。人は「すごい」と思ったことは誰かに語らずにはいられない。そのためには本物を見て、触れて、深く知ることが大切だ。そのためにも、こういった研修に参加してほしい。


 本校は、ユネスコスクールとして各種の公益法人や財団法人から教育助成を受けています。


 その中の公益財団法人中谷医工計測技術財団様の成果発表会西日本大会が12月に行われ、6年生の代表児童2名が本校の取組をポスターセッションにおいて発表してくれました。高等専門学校・高等学校・中等学校・中学校・小学校と校種も分かれている中で、2校しか選ばれない奨励賞をいただくことができました。審査員の方から「科学と奈良という歴史的風土をいかし社会と学校を結ぶ教育活動として包括的に取り組んでいる」と選出理由を教えていただくことができました。鶴舞小学校は西奈良に位置し、世界遺産が集まっている奈良の中心市街地からは少し離れていますが、その距離を天平の幻の甘味料「あまづらせん」の再現や校区を流れる秋篠川の川岸に自生する「からむし」から繊維を取り出し奈良の伝統産業である「奈良晒」の原料「苧麻(ちょま)」の糸へと紡いでいく学習などを通して、奈良のすばらしさを体感できる学習を5年生で行っています。


 この取組を含め、6年生で地球的な課題を各国の立場で考えるこども国連会議「われら地球市民」の学習へとつなげれていけるように1年生から発達段階に応じた取組を系統的に行っています。これらの取組を2月8日に奈良教育大学で行われます世界遺産学習全国サミットでポスターセッションにて発表する予定です。


 これからの保護者・地域の皆様との協働しながら、「鶴舞で学んだこと、奈良で学んだことを誇らしげに語れる子」を育ててまいります。ご支援・ご協力の程、よろしくお願いします。


3.目の前に迫ってきているタブレット1人1台時代の教育


 7年前の平成25年7月の校園長会では、6月に閣議決定された『第2期教育振興基本計画』の前文の中にある「何もしないことが最大のリスクである」という言葉を引用し、「ICT機器の進化は、日進月歩であり、この波は、すぐに学校教育の中にも押し寄せてくるだろう。」と話をした。当時、市内すべての小中学生にiPadを配布した佐賀県武雄市の事例を紹介し、「ノートや教科書と一緒にタブレットをもって授業をするようになったとき、驚異kんが対応しきれるのか。まさに、その準備と意識改革が、今、求められている。」と話をした。今、まさにこうした時代になったのである。


 こうした時代の流れの中からは、幼児教育も逃れることはできない。0歳児の23%、1歳児から5歳児の40%前後がスマホを利用しているとの調査(東京大学大学院情報学環・学際情報府 橋元良明教授と電通イノベーションラボとの共同調査より)もあり、1歳児であってもスマホやタブレットをスワイプ(スクリーンを指で触れたまま横に滑らせる動作)したり、ピンチアウト(2本の指をスクリーンにつけたまま指を広げて画面を拡大する操作方法)したりすることができる。


 幼児教育については、これまでから非認知能力を育てていくことの大切さを話してきた。京都大学教授・西村和雄先生の論文を引用して、乳児期「うそをつかない」「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」の4つのモラルをしっかりと受けてきた人は倫理的にも社会的にも成功するという話を紹介したこともある。このことから幼児教育で大切にする原点はこれまでと変わらないが、子どもたちは園を離れて家庭にも戻ってしまえば、スマホやタブレットに囲まれた社会で生きている。子どもにとって何が大切なのかということを議論し、見極め、保護者と連携しながら対応してほしい。


 1月16日(木曜日)に県教育委員会生徒指導支援室事業の高校生が教える「スマホ安全教室」が本校の5年生・6年生対象に行われました。(その様子については詳しくは別ページをご覧ください。)県立ろう学校高等部生徒会の皆様が講師となって、子どもたちと共に安全なスマホやSNSの使い方を参加体験型の学習楽しく行うことができました。また、1月31日(金曜日)には綜合警備保障(アルソック)様が、本校全校児童を対象に「防犯教室」を開いてくださり、その中でも高学年の児童には「スマホの安心安全な使い方」を教えていただく予定です。


 もちろん、学校の教員も適宜、スマホの正しい使い方を指導していますが、子どもたちと年齢が近い高校生の皆さんからのお話や防犯の専門家である警備保障会社の方のお話はより現実の課題として、自分事として捉えることができる大切な学習の機会となります。


 私たち教員も「スマホやタブレットに囲まれた社会で生きる子どもたちにとって、何が大切なのか」を考え、これまでの取組をより一層強化していきます。保護者の方との連携が欠かせません。ご協力の程、よろしくお願いします。


4.ICT環境は手段であって目的ではない、タブレットは道具に過ぎない


 文部科学省大臣メッセージ(令和元年12月19日)には、次のようにある。


 忘れてはならないことは、ICT環境の整備は手段であり目的ではないということです。子どもたちが変化を前向きに受け止め、豊かな社会の創り手として、予測不可能な未来社会を自立的に生き、社会の形成に参画するための資質・能力を一層確実に育成していくことが必要です。


 それぞれの学校園でこうしたデジタル機器とどのように賢く付き合っていくのか、どう効果的に活用していくのかということを議論し研修を行うなど、具体的な準備を進めてほしい。教員が時代に乗り遅れるということは、子どもたちが時代から取り残されるということである。タブレット一人1台時代の教育を自分事として捉え、今すぐ、準備を進めてください。


 GIGAスクール構想が発表され、来年度から一人1台のPCが5年計画で学校に配備されることになりました。まずは、来年度に5年生・6年生に一人1台のパソコンが配備されます。この動きを受けて、校内でGIGAスクール構想についての研修を行うとともに、校長が1月22日(水曜日)に大阪で行われた一般財団法人日本情報化振興会主催情報教育対応教員研究全国セミナーに参加し、研修するとともに各種団体や企業の取組も含め最新情報を収集しました。


 本校はこれまで奈良市独自の取組である算数科における「学びなら」のシステムを活用して4年生から個別最適化学習に取り組んできました。また、算数科だけでなく、昨年度から国語・社会・理科における個別最適化学習の仕組みを構築するための実証実験校としての研究も奈良市教育委員会教育支援・相談課様と行ってきました。このような取組を基盤として、タブレット端末やICT機器を教育活動の道具として授業に活用しています。これからは、道具から文具のようにいつでもどこでも子どもたちが活用でき、主体的で自発的な学習へと学習スタイルを変えていくための授業改善の一貫として準備を進めてまいります。


 また、来年度から本格的に導入されるプログラミング教育に対応するために、本年度より地域の専門家による土曜日学習として「プログラミング教室」を開催し、多くの児童・保護者がプログラミングを楽しく学んでいます。ご指導いただいている地域の方には、毎回工夫した内容で「プログラミング教室」を開催していただいていること、感謝申し上げます。

登録日: 2020年1月26日 /  更新日: 2020年1月26日
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