学習者が主体的に学ぶためには、学習者が自分で考え、自分で判断し、自らの意欲で学ぼうとする力が必要です。ICTを授業で活用できる環境を整えることで、これまで行ってきた一斉指導と呼ばれる学びのスタイルだけにとどまらず、新しい技術を取り入れながら多様な学びのスタイルを考えることができます。
学校教育においては、学習者個人の多様な状況に応じることができる環境と、多様な他者とともに指導者も学習者もともに学べる場が必要です。学習者である子どもは、自分に適した学び方を考え、より深く学べるような姿勢が必要となり、指導者である教員は、学習者を支える専門家として、場に応じた指導や助言を適切に行おうとする姿勢が必要です。
学習者の実態にあった授業づくりのためには、指導者が適切に課題を提示したり、学習者が自らの関心・意欲に基づいて、解説を聞いたり、自分で調べたり、友達や先生に相談したりするなど、子どもたち自身がそれぞれの手法で活動を行うことが理想です。それらは、実態に応じた対応が必要で、こうすればいいという手法があるわけではないため、指導者がしっかりと考え、工夫する必要があります。
AIドリルや授業動画等を活用して、個別最適な学びを進めること、各教科等の学習と総合的な学習の時間を往還しながら、子どもたちが自ら設定した課題を解決するための活動を行うこと、学年やクラスに関係なく、一人一人の興味、関心に応じたプロジェクト型の探究活動を行うことなどが考えられます。