H.P - 3. e-MATCHポータルの操作

3.1 応需情報

 応需情報をクリックすると、以下の応需予定管理システムが起動されます。

図3.1 応需情報

 応需予定管理システムには、以下の4つの機能があります。各タブ(上図赤枠四角内)をクリックし、機能を選択します。


・応需予定確認

応需予定の確認、PDFファイル出力

・応需予定編集

応需予定の登録、変更

・時間帯区分セット

時間帯区分の登録

・応需パターンセット

応需パターンの登録

3.1.1 応需予定確認

 応需予定確認タブをクリックすると、以下の画面が表示されます。ログインしたユーザが所属する医療機関で登録された応需予定を確認することができます。

3.1.1.1 表示種別の選択

 応需予定が「診療科別」または「症状別」に登録されているため、その種別毎に内容を確認することができます。「検索」ボタンクリック後でも、表示対象を切り替えることができます。

3.1.1.2 検索範囲の選択

 応需予定を確認する日付を指定します。現在時刻で検索したい場合は、「現在時刻」ボタンをクリックします。また、全ての医療機関を表示したい場合、医療機関にメニュー上部の「空白」選択します。医療機関の検索条件入力エリアの直下に、空白領域(下図の赤枠)をクリックすると、全ての医療機関が対象となります。

図3.1.1.2 検索条件

3.1.1.3 表示内容の選択

 「検索」ボタンをクリックすると、応需情報が画面に表示されます。「PDF出力」ボタンをクリックすると、PDFファイルが表示されます。

3.1.1.4 検索結果 

 検索ボタンクリック後、指定した検索範囲に対応する応需情報が表示されます。検索範囲は、左上に表示されます。

診療科別

対象時間、診療科ごとに医療機関で登録した応需情報が表示されます。

図3.1.1.4 (1) 検索結果ー診療科別

症状別

対象時間、症状ごとに医療機関で登録した応需情報が表示されます。

図3.1.1.4 (2) 検索結果ー診療科別

なお、応需情報の表示マーク(○、□等)の内容につきましては奈良県消防救急課にご確認ください。

文字色は当直医(赤色:当直医あり、黒:当直医なし)を示し、「セル背景色」は輪番の種類で以下の意味となります。

濃い水色 → 一般輪番 :輪番対象地域の患者のみ、受け入れ可能な場合に選択します。
オレンジ → 広域輪番 :輪番対象地域以外の県内患者も受け入れ可能な場合に選択します。

上位以外 → 通常

3.1.1.5 PDF 出力結果

 PDF出力ボタンクリック後、検索範囲に対応する内容がPDFファイルとして表示されます。

図3.1.1.5 PDF 出力結果

3.1.2 応需予定編集

 応需予定編集タブをクリックすると、以下の画面が表示されます。ログインしたユーザが所属する医療機関の応需予定を登録、変更することができます。

図3.1.2 応需予定編集

3.1.2.1 登録種別の選択

 「診療科別」または「症状別」で、応需予定を登録、変更できます。「検索」ボタンクリック後でも、表示対象を切り替えることができます。

3.1.2.2 検索範囲の選択

 カレンダーから応需予定を編集する日付をクリックします。検索結果として選択した日から8日分の応需予定が表示されます。

3.1.2.3 検索結果

 検索ボタンクリック後、指定した検索範囲に対応する応需情報が表示されます。検索範囲は、左上に表示されます。

診療科別

診療科、対象時間ごとに登録した応需情報が表示されます。

図3.1.2.3 (1) 検査結果ー診療科別

症状別

症状、対象時間ごとに登録した応需情報が表示されます。

図3.1.2.3 (2) 検査結果ー症状別

3.1.2.4 応需予定追加

 応需予定を追加する場合、該当日のアイコンをクリックし、予定入力画面を表示します。

図3.1.2.4 (1) 応需予定追加

 予定入力画面で、日付、応需予定を設定し、登録ボタンクリックすると、システムに反映されます。キャンセルボタンをクリックすると、追加されずに終了します。

図3.1.2.4 (2) 応需予定追加の入力

予め、時間帯セット、応需セットを登録しておくと、同じパターンの予定を簡単に作成することができます。時間帯セット、応需セットについては、次節以降に説明します。応需セットを選択すると、そのセットの備考が備考に設定されます。

予定の入力方法

予定入力には、2通りの方法があります。1つ目は、応需情報をクリックによって変更する方法です。下図の赤枠をクリックすると、応需情報が、空白→○→□→×→△→空白の順に変更されます。

図3.1.2.4 (3) 予定の入力方法ー応需情報1

2つ目の方法では、複数項目に対して、同じ応需情報(◯、□、×、△のいずれか)を続けて入力することが可能です。例として、複数項目に対して、×を設定したい場合、まず、赤枠をクリックし、ドロップダウンから「×」を選択します。

図3.1.2.4 (4) 予定の入力方法ー応需情報2

選択後、応需情報を入れたい項目の応需にカーソルを合わせクリックすると、「×」が設定されます。

図3.1.2.4 (5) 予定の入力方法ー応需情報3

予定が追加された後の画面

予定入力画面で保存された内容が反映されます。表示マーク、背景色、文字色で予定内容を確認できます。

図3.1.2.4 (6)
予定追加後の画面

なお、応需情報の表示マーク(○、□等)の内容につきましては奈良県消防救急課にご確認ください。

文字色は当直医(赤色:当直医あり、黒:当直医なし)を示し、背景色は輪番の種類を以下の意味となります。

濃い水色 → 一般輪番 :輪番対象地域の患者のみ、受け入れ可能な場合に選択します。
オレンジ → 広域輪番 :輪番対象地域以外の県内患者も受け入れ可能な場合に選択します。

上位以外 → 通常

応需予定を変更、削除する場合は、該当日のアイコンをクリックし、予定の変更、削除を行います。

図3.1.2.4 (7) 予定の変更・削除

予定変更をクリックすると、以下の画面が表示されます。値を変更し、更新ボタンをクリックすると、システムに反映されます。値の変更をキャンセルしたい場合は、キャンセルボタンをクリックします。予定を削除したい場合は、削除ボタンをクリックします。

図3.1.2.4 (8) 予定の変更画面

予定削除をクリックすると、以下のメッセージが表示され、OKボタンクリックで応需予定が削除されます。

図3.1.2.4 (9) 予定の削除画面

3.1.2.5 予定の複製

 作成した予定を翌日もコピーしたい場合は、下図の赤枠箇所をドラックして、コピーしたい日にドロップしてください。

図3.1.2.5 (1) 予定の複製1

下記のコピー登録画面が表示された後、OKボタンでコピーされます。

図3.1.2.5 (2) 予定の複製2

3.1.2.6  週コピー

 作成した予定を1〜5週間まとめてその後の日付へコピーしたい場合は、週コピーボタンをクリックしてください。

図3.1.2.6 (1)   週コピーボタン

 複製登録画面が表示されますので、コピーしたい期間(1週間〜5週間)を選択します

図3.1.2.6 (2)   コピー期間の選択

 OKボタンをクリックすると、応需予定入力が同じ内容で選択したコピー期間分コピーされます

図3.1.2.6 (3)   コピー期間分の応需予定登録

3.1.3 時間帯区分セット

 時間帯区分セットをクリックすると、以下の画面が表示されます。ログインしたユーザが所属する医療機関の応需予定の時間帯区分セットを登録、変更することができます。

図3.1.3 (1) 時間帯区分セット1

検索ボタンクリック後、以下のような画面に更新されます。この状態で、データ登録、変更することができます。


データ登録する場合は、新規登録ボタン、データ変更する場合は、セットを選択してください。

新規登録の場合、時間帯区分名称、時間帯、備考を入力し、登録ボタンをクリックします。

図3.1.3 (2) 時間帯区分セット2

データ変更の場合、内容変更後、更新ボタンをクリックすると、変更内容が反映されます。セットを削除したい場合は、削除ボタンを、複製したセットをもとに新規セットを作成したい場合は、複製登録ボタンをクリックしてください。

図3.1.3 (3) 時間帯区分セット3

3.1.4 応需パターンセット

 応需パターンセットをクリックすると、以下の画面が表示されます。ログインしたユーザが所属する医療機関の応需パターンのセットを登録、変更することができます。

図3.1.4 (1) 応需パターンセット1

検索ボタンクリック後、以下のような画面に更新されます。この状態で、データ登録、変更することができます。

データ登録する場合は、新規登録ボタン、データ変更する場合は、セットを選択してください。

図3.1.4 (2) 応需パターンセット2

新規作成の場合は、データ設定後に、登録ボタンをクリックしてください。データ変更の場合、内容変更後、更新ボタンをクリックすると、変更内容が反映されます。セットを削除したい場合は、削除ボタンを、複製したセットをもとに新規セットを作成したい場合は、複製登録ボタンをクリックしてください。ここで登録した備考は、応需予定編集画面でパターン設定時に、応需情報の備考に設定されます。

図3.1.4 (3) 応需パターンセット3

3.2 患者一覧・入力

患者一覧入力では、下記の3つの機能があります。

1. 照会患者一覧

2. 搬送患者一覧・入力

3. 入院患者一覧・入力

下図の赤枠内の各機能をクリックすると、専用画面に遷移します。


図3.2 患者一覧・入力

3.2.1 照会患者一覧

 救急隊から自院に照会(受入要請)があった患者一覧を参照することができます。また、「詳細」をクリックすると、該当患者の他院への照会詳細情報(自院および他院の受入可否および受け入れ拒否理由等)を確認することができます。なお、照会情報の修正はできません。

図3.2.1 (1) 照会患者一覧

照会患者詳細画面

図3.2.1 (2) 照会患者詳細画面

3.2.2 搬送患者一覧・入力(画像有のみの確認必要)

 自院に搬送された患者の一覧が表示されます。患者一覧の表示条件を指定できます。医療機関によるID、年齢による絞り込みは、値を入力後、「再検索」をクリックします。

搬送患者一覧から患者を選択することによって来院後の詳細情報を入力することができます。

図3.2.2 搬送患者詳細画面

3.2.2.1  共有画像のダウンロード

 搬送時に救急隊から現場の画像が共有された場合には、自院に搬送された搬送患者一覧の「画像有」の欄に●が表示されます。画像をダウンロードするには、「」をクリックします。

※画像は搬送から24時間参照することができます。

図3.2.2.1 (1)  画像有マーク

3.2.3 入院患者一覧・入力

外来転帰が「入院」となっている患者情報一覧を参照することができます。患者一覧の表示条件を指定できます。医療機関によるID、年齢による絞り込みは、値を入力後、「再検索」をクリックします。

入院患者一覧から患者を選択することによって来院後の詳細情報を入力することができます。

3.2.3 入院患者一覧・入力

3.2.4 来院後の情報入力

 搬送患者一覧、入院患者一覧から「入力」ボタンを押すと患者情報の閲覧修正が可能です。入力画面には、基本(任意)、診断(程度)、検査・処置、外来転帰の4つ画面があります。入力画面の左側に表示されているメニューをクリックして、表示内容を切り替えます。

3.2.4 (1) 搬送患者一覧

 各画面で内容を確認し、修正する必要があれば、各項目をクリックし、値を変更します。全ての搬送、照会データの入力が完了した場合、画面上部の「入力完了」チェックボックスをONにし、「保存し一覧へ戻る」ボタンをクリックします。

 値を誤って変更してしまった場合は、「キャンセル」ボタンをクリックすると、保存されずに一覧画面に戻ります。

 また、「除外」チェックボックスをONにした場合には、統計情報には反映されません。

基本情報の一部は救急隊アプリで記録した情報が「病着」操作時にコピーされます。コピーされる項目は以下の通りです。

図3.2.4 (2) 搬送患者一覧のボタン

不要なデータは除外する事が出来ます。
「除外」にチェックを入れ、「保存し一覧へ戻る」をクリックすると、除外されます。
除外された情報を閲覧するには、搬送患者一覧の「除外」の項目を「除外患者のみ表示する」または「全表示」を選択してください。

「<保存し前の患者」、「保存し一覧へ戻る」、「保存し次の患者>」のいずれかをクリックすると、編集した内容を保存します。

入力内容に不足がないか確認します。不足がある場合は保存時にエラーとして項目名を表示します。背景色がオレンジ色の箇所が入力完了操作を行う場合の必須入力箇所です。チェックを入れて保存しますと、搬送患者一覧画面の「完了」項目が「済」に変わるため、記録済みか否か一覧でご確認いただけます。

編集内容を保存せずに搬送患者一覧画面に戻ります。

3.2.4.1 基本

下記画面の「基本」ボタンをクリックすると、基本情報を入力する画面が表示されます。

基本情報については任意入力です。

図3.2.4.1 搬送患者一覧 - 基本

3.2.4.2 診断(程度)

入力画面の「診断(程度)」ボタンをクリックすると、傷病程度、外来診断名を入力する画面が表示されます。外来診断名をクリックすると、その診断名に対応した検査・処置入力画面に表示が切り替わります。ただだし、心肺停止の場合、検査・処置入力がありませんので、画面は切り替わりません。

図3.2.4.2 (1) 搬送患者一覧 - 診断(程度)

その他の疾患入力について

その他の疾患をICD10コードをもとに入力することができます。

図3.2.4.2 (2) 搬送患者一覧 - その他の疾患入力

3.2.4.3 検査・処置

入力画面の「検査・処置」ボタンをクリックすると、外来診断名に対応した検査・処置を入力する画面が表示されます。診断名毎に入力する項目は異なります。

図3.2.4 (5) 搬送患者一覧 - 検査・処置(消化器)
図3.2.4 (6) 搬送患者一覧 - 検査・処置(呼吸器)

3.2.4.4 外来転帰

入力画面の「外来転帰」ボタンをクリックすると、外来転帰を入力する画面が表示されます。

図3.2.4 (7) 搬送患者一覧 - 検査・処置(外来転帰)

3.3 救急搬送状況(CCC)

「現在の救急搬送状況」をタップすると救急搬送状況(CCC)が表示されます。

図3.3 (1) 救急搬送状況ボタンの位置

画面構成に関して 

図3.3 (2) 救急搬送状況画面

救急搬送状況の画面構成は以下の構成になっております

フィルター部分

地図部分

③詳細部分

アイコンに関して 

救急搬送状況では、アイコンで情報を表しています。

図3.3 (3) 救急搬送状況のアイコン

①発生場所:患者が発生した場所を表します。
※アイコン内の「文字」はそこに向かう救急隊アイコン「文字」と連携します。

②救急隊現在位置:患者移送中の救急隊の現在位置を表します。
※アイコン内の「文字」はそこに向かう発生場所アイコン「文字」と連携します。

③医療機関:医療機関の位置と、診療中の患者人数を表します。

3.3.1 フィルター部分

フィルター部分では、地図部分に表示される情報をコントロールできます。

図3.3.1 フィルター部分

①の部分では、以下の通りです。

 ・閉じる:救急搬送状況画面を閉じます。

 ・1分毎に自動再表示:チェック時1分ごとに地図部分が更新されます。

 ・平常モード&広域モード:二つのモードの中で選択し、地図部分を表示させます。

 ・再表示:地図部分の情報を更新させます。


②の部分では、選択することによって地図部分に表示させる情報(アイコン)をフィルタリングできます。

3.3.2 地図部分

現在のフィルター情報が適応された緊急搬送状況が確認できます。

図3.3.2 地図部分

3.3.3 詳細部分

詳細部分は、図3.3で③にあたる部分をクリックすると表示されます。

図3.3.2 地図部分

詳細部分では、現在搬送中の患者ごとの情報が表形式で表示されます。

より詳しい情報を表示させるときは、サマリ表示部分で「表示」をクリックするか、地図部分でみたい患者の搬送救急隊や発生場所を選択します。