H.A - 1. iPadアプリ「医療機関」に関して
1-1 システム概要
e-MATCHは、クラウド上のサーバを介して、病院側がパソコンで登録する応需情報をもとに、救急隊が利用するiPad端末で診療科や症状に応じて最適な搬送先の情報を提示します。また、病院側では救急隊が登録した観察所見を閲覧できるとともに、診断・転帰を登録してデータを蓄積していきます。さらに、蓄積されたデータは統計サーバを活用することにより、MC協議会などの場において検討するための情報として提示します。
1-1-1 e-MATCHシステムの概要と利用の流れについて
本システムは応需状況の登録を行うための機能を提供しております。本システムを利用する上でシステムの概要と考え方および業務の基本的な流れについて解説します。
病院側に提供されるシステムとして、応需情報の登録機能があります。応需情報は日時などに応じて診療科別および症状別の応需状況を事前に登録していただくことによって、救急隊の活動日時における受入可能な搬送先の情報をシステムから救急隊へ提示することができるようになります。
なお、既存のシステムと異なり、受入情報を事前に登録することができ、また、パターン化されている日時や曜日などについては、「セット登録」機能を活用することで容易に応需情報の予定を記録することができます。
1-2 提供されているシステムについて
病院向けに提供されるシステムは、下記の2種類あります。
医療機関向けWEBポータルサイト(e-MATCHポータルをご参照ください)
症状別および診療科別それぞれの応需情報を確認、編集する機能。
受け入れた患者の診療記録を記録、編集できる機能、等があります。
医療機関向けiPadアプリ(本資料の説明範囲です)
受入要請や搬送中、診療中の情報を確認することができ、また、症状別および診療科別それぞれの応需可能な情報を修正できるシステムです。どちらのシステムも応需情報を登録することができますが、応需情報を登録する機能については、事前情報をあらかじめ登録することができるWebシステム、今現在の応需情報を修正することができるiPadシステムという違いがありますので、ご理解の上ご利用ください。
1-3 動作環境
本アプリは以下の動作環境で動作検証を行なっております。
動作機器 :iPad 9th / iPad Air 2th
動作iOS :iOS15~16
※今後Apple社より新しいOSのリリースがあった場合でも、iOS16以上の環境では、動作検証を行なっていないため、動作対象外となります。iOSアップデートを行わないでください。
操作上の注意事項
デバイスIDをe-MATCHサーバに登録し、ホワイトリストとして利用しています。「e-MatchUT_29」というプログラムを削除してしまうと、このデバイスIDが変わってしまうため、サーバと通信ができなくなります。「e-MatchUT_29」は削除しないようお願い致します。