多重遺伝子翻訳

多重遺伝子翻訳(Polycistronic translation)は、1つのmRNAに複数のopen reading frameが存在し、1つの1mRNAから複数のタンパク質が翻訳されることです。様々な機構がありますが、ゲノムがコンパクトなウイルスは、この機構を発達させています(下図)。

植物のカリモウイルスは、その中でも自身がコードするP6タンパク質の働きにより、「リイニシエーション」という機構を用いて翻訳することが明らかとなっています。これは、植物ウイルス以外では見つかっていない機構で、この機構の解析が、遺伝子発現制御への応用へつながることが期待されます。