パラレトロウイルス

パラレトロウイルス(pararetrovirus)とは、レトロウイルス（retrovirus；RNAウイルス類の中で逆転写酵素（RNAを鋳型にDNAを合成する）を持つウイルス）に対して、para- (擬似の)、つまりレトロウイルスに似せたウイルスという意味で、DNAウイルスの中で逆転写酵素を持つウイルスのこと。ゲノムがDNAで、DNAで複製せずに、RNAを転写した後にそのRNAを鋳型にDNAを逆転写する。レトロトランスポゾンはDNAが宿主のゲノムに組み込まれ、レトロウイルスはRNAが粒子に包まれてウイルスとなるが、パラレトロウイルスはDNAが粒子に包まれてウイルスとなる。

＊現在、研究対象としていません。