夏 合 宿
南 ア ル プ ス
〇山域:南アルプス(北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳 等) 〇メンバー:大久保、青木、今村、栗田、崔 〇期間:9/1-9/3
一度は3千m級の山に登りたいということで、南アルプスを縦走。台風の影響や体力不足等で当初の予定通りにはいかない部分もあったが、素晴らしい景色を堪能できた。
【0日目:8月31日】
仙台から甲府まで、青春18きっぷで移動。
重いザックを担ぎながらの在来線での10時間を超える移動は、実質、登山と同じくらいきつかったりする。
昼は宇都宮でギョウザ、夜は甲府市内で焼き肉を食べ、精を付けた。
景気づけに焼き肉😍
【1日目:9月1日】
初日は広河原から北岳肩の小屋まで、約1,500mをひたすら登る。
天気はとても良く、広河原では肌寒さを感じていたが、登りはじめるとすぐ汗が噴き出す。
さすが南アルプスのメインの山とあって、登山者はとても多い。軟弱者の我々がゼエゼエ言って歩く横を、颯爽と追い抜いて行く。我々と逆方向、北岳から降りてくる一団が、余った食料を分けてくださった。有難い限りだが、既にザックはパンパンに詰まっており、余計に重くなってしまった。
約2,200m地点の白根御池で既にヘトヘトになりながらも、良い景色が背中を押してくれる。汗のしみる目をなんとか開き、美しい富士山を眺めながら、肩の小屋にたどり着いた。
肩の小屋は、冷えたビールやコーラまで売られているという充実ぶりだった。いつも藪漕ぎなんかばかりをしている我々には、軽いカルチャーショックである。このおかげで十分に休息をとり、明日へ備えることができた。
前方には美しい富士山
肩の小屋 テン場
朝日
【2日目:9月2日】
北岳登頂!
2日目は北岳を登頂し、間ノ岳、三峰岳と縦走して両俣小屋まで行く。長時間の行程となる。
朝5時半に出発し、まず北岳に登頂。今回の山行では序盤に過ぎないが、良い天気が相まって、既に大満足である。
北岳山荘を過ぎたあたりでは、雷鳥に会うことができた。こんな間近で見ることができるとは。一同大興奮し、写真・動画を撮りまくる。
北岳ー間ノ岳の稜線は、ずっと景色が開けているため、歩いていて飽きない。間ノ岳山頂では青山学院大学ハイキング部の一行にお会いすることもでき、楽しい時間であった。
北岳から間ノ岳へ
雷鳥😘
しかし、そんな楽しい時間もずっと続くものではない。三峰岳を超えた後は、木々に囲まれて景色の無い下りが続き、体力も精神も削られた。
ここでは2年の今村がずっと話をしてくれたおかげで、皆つらいながらも歩ききることができた。3年のラジオこと田中しかり、きついときに話をし続けてくれる存在はありがたい。
両俣小屋には15時に到着。ここには沢が流れていて、釣り目的で来る人も多い。そのおかげで、ここも充実していた。沢のせせらぎに癒されながら、明日に備える。
三峰岳を超えて、長い下り
三峰岳後の下り 木々に囲まれ、景色はない
乾杯!
両俣小屋 テン場
【3日目:9月3日】
3日目。本来の予定では、この後仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳と行く予定であった。しかし、天気予報では、台風が来ているような情報がある。
メンバーの体力を見ていても、正直、この後仙丈、甲斐駒と歩ききるのは厳しいように感じていた。両俣小屋からなら、林道を歩いて北沢峠まで行けばバスがある。一方で仙丈ケ岳に登るとなると、この後計2,000mのアップダウンを超える必要がある。
ということで、今回はここでエスケープとなった。林道歩きを経て、北沢峠からバスに乗り、本夏合宿は終了した。
林道を行く
北沢峠からのバスの中継点・仙流荘にて。この後高遠駅へ行き、解散した。
今回の夏合宿は、結果的にはエスケープという形で終わった。しかし、3,000m級の山に登りたいという当初の願望はかなえられた。また、天気に恵まれ、雷鳥にも出会うなど、実に楽しい山行であった。
パーティーリーダーである私の至らないところがあり、体力的に厳しい計画づくりになってしまったのは反省点である。しかし、1年生含めメンバー全員が常に意見を出してくれ、各々の役割を果たしてくれたおかげで、特に大きなトラブルもなく終わることができた。メンバー全員に感謝するとともに、1・2年生には、今回の反省を生かしつつ来年の夏合宿を成功させてくれることを期待したい。
文責:大久保