timeunit/timeprecision
Verilog HDLでは、シミュレーションのタイムスケールを決めるのに、
`timescale 1ns / 10ps
のように、`timescale ディレクティブを使って、単位( 1ns )と精度( 10ps )を決めていました。
SystemVerilogでは、新しいキーワード( timeunit と timeprecision )を使って、
単位( timeunit )と精度( timeprecision )を決めることができます。
timeunit 1ns;
timeprecision 10ps;
単位と精度は、別々に設定します。
また、それぞれ、10のべき乗でなければいけません。
これらは、SystemVerilogの文なので最後に ";"(セミコロン)が必要です。
`timescale ディレクティブは、ディレクティブなのでセミコロンは必要ないです。
`timescale ディレクティブは読み込むファイルの順番により変わるので、
SystemVerilogでは、timeunit と timeprecision を使うのを推奨しています。
timeunit と timeprecision は、package/program/module/interfaceの定義の中で使うことができます。
もし、指定しない場合は現在のスコープの設定値が使われることになります。
timeunit と timeprecision に関するブログとして、
があります。
ちなみにコメントにあるCompetitor Simulator 1は、Questa/ModelSim(Mentor)で、Competitor Simulator 2はIUS(Cadence)だと思います。