第4回優勝 Ribei

去るWekids Slayer Cup第4回で、圧倒的パフォーマンスを見せながら優勝した新人Ribei。Wekids Slayer Cupで選手として歩んだ一歩一歩について、jimmyがインタビューした。



楽しめるようになると、難しいかは気にならなくなってくる


Jimmy

自己紹介をお願いします


Ribei

私はTwitch TVで夜3時から毎日ハースストーンの個人放送をしているRibeiと申します。私は95年生まれで、趣味は映画観覧、特技は特にありません(笑)

…ハースストーンを特技だと言うには、まだまだ足りない部分が多いので。

少しでも得意な事だったら、ピアノ演奏ができるぐらいです。幼いころからずっと趣味としてもやり続けて来たので自分の唯一の特技だと思います。


Jimmy

私も小さい頃ピアノコンクールに参加した事がありますが、やればやるほど難しかった記憶があります。Ribeiは?


Ribei

そこまで真剣にした事は無かったんですが、長い時間やり続けてみると演奏すること自体が少し楽しくなります。「お上手ですか?」と聞かれたらそうでもないけど、楽しめるようになると難しいかは気にならなくなってくると思います。



LOLでの努力と挫折


Jimmy

ハースストーンの他に好きだったゲームなどは?


Ribei

元々、LOL(リーグ・オブ・レジェンド)のストリーマーになりたくて、本当に一生懸命、頑張ってやっていました。ですが、3シーズン連続でダイヤ1(注1)に止まっていてそれ以上には進めないと感じ、ゲームをやめました。

※注1:ダイヤ1の上には「マスター」と「チャレンジャー」があり、そこで実際のプロゲーマー達が活躍している。ダイヤ1の場合、250万のLOLプレイヤーの上位の約0.05%、2000人ほど。



兵役を前に、春季アジア選手権、ブリズコン出場を目指す


Jimmy

兵役問題を解決した?


Ribei

いいえ、まだです。


Jimmy

入隊までに狙っている目標などは?


Ribei

今はHCT春季プレーオフに出戦するのが目標です。そこで優勝したら、やっぱりWCSの優勝を狙って、頑張りたいと思います。特に今の生活に問題がなければ当分はブリズコンを狙ってハースストーンをやり続けるつもりです(笑)


Jimmy

ハースストーンマスターズコリアが廃止されたが?


Ribei

そうなんです。今回のガジェッツァンが追加された時点からハースストーン大会に参加をし始めましたが、廃止されてしまってとても驚きました。アジア予選の参加資格を直接得られる大会だったのに…



ハースストーンでは、プロチームにアプローチしたい


Jimmy

ハースストーンをやり始めたキッカケは?


Ribei

LOLをやめた後、特にゲームに対して興味はあまりありませんでした。彼女と遊んだり、リアルな世界での生活を充実させましたが、彼女と別れた後、友達から誘われて「マビノギ」を始めました。

その時、昔に若干やってみた事があるハースストーンも楽しめるようになり、どんどんハースストーンの方をやるようになっていったんです。気づいたらポイントがすごく溜まっていたので、ポイントを獲得できる大会も調べている状態です。


Jimmy

プロ選手としての活躍を狙って活動している?


Ribei

実はブリズコンに向けて頑張っています。

LOLの場合、ストリームするならチャレンジャー(注2)になりたいと思ってやり続けていただけで、本気でプロを目指していた訳ではありません。プロとしての、チームメートとの合宿が嫌だったこともありつつ、才能も思ったよりは足りなかったので諦めました。

が、ハースストーンのプロとしての概念は少し違っていて、チャンスがあればプロ選手として活動してみたいと思っています。

もし大会に参加していい成績を残したり、WSCで優勝が出来る幸運があったらプロチームにアプローチしてみるつもりです。

※注2:チャレンジャーとは、各サーバー毎にトップ200人しか入れないティア帯のこと。



プロでの活躍のために英語力を磨く


Jimmy

プロとして活躍するために、現在特に準備していることは?


Ribei

その為に英語を勉強していますが、中々難しいです。英語が下手すぎで、impさん(英語圏のプレイヤー)が私の放送を見に来た時、自分の英語力をふりしぼって話しています(笑)


Jimmy

特に入団したいチームなどは?


Ribei

チームの詳しい事情を知らないので、はっきりは言えないですが、クラウド9またはCLGに入団したいと思っています。ユニフォームがかっこいいこともあるんですが、特にCLGにはティナさん(注3)が所属されているので色々学びたいです。

※注3:ティナは、CLG所属、Surrender選手のニックネームのひとつ。



親友とともにデッキを改善していく


Jimmy

大会に参加する時の準備は?


Ribei

ランクゲームをやり続けながらデッキを持続的に改善しています。

大会参加の為のデッキを作成する時には、例えばレノメイジにしたいなら、普段上手いと思う選手、Xixo、Pavel、Cheonsu、クラニッシュー選手等のデッキを同時に見ながら、自分の好みで決めていきます。

また、高校時代からの親友が一人いますが、彼もハースストーンのストリーマーなので、彼にデッキを使ってみてもらったり、相性も実験してみたりします。


Jimmy

Ribeiのストリーム視聴者数は何人ぐらい?


Ribei

とても少ないです。多くて30人ぐらいです。



基本能力値が高く、コストプレイすることで勝ちに行けるミッドレンジ


Jimmy

初心者におすすめのデッキを教えてください


Ribei

現在のメタを基準として説明すると、アグロデッキは適度に使うのはとても簡単ですが、100%活用することは実はとても難しいんです。個人的にはミッドレンジが一番使いやすいと思います。ドラゴンプリーストが一番良いんじゃないかと。特に今のプリーストはとても単純で、相手の広域呪文や沈黙だけ注意して、順番で出せば勝ちやすいです。


Jimmy

ミッドレンジのメリットとは何?


Ribei

アグロの場合は1ダメージまで計算してちゃんと使わないと、その1ダメージ差で負ける事も多いので、慎重にしないといけません。

ですがミッドレンジは、基本能力値が高くて、コスト帯3から7までのミニオンで、ボード上の優位を占有出来る事がメリットだと思います。

ドラゴンプリーストの場合はコストプレイをすることで勝ちやすいので初心者にはいいデッキなんですが、呪文カードが少ないことで流動的なプレイが出来ないデメリットがあります。



第4回決勝戦での緊張、そして勝利


Jimmy

第4回Wekids Slayer Cupで一番記憶に残った瞬間は?


Ribei

実は、私が参加した大会の中で、一番大きい大会でした。

なので、いろんな記憶がありますが、そのなかでもやっぱり決勝戦じゃないかと思います。2対2の状況でTastaturのレノロックがコストプレイをする時、本当に寿命が2年無くなった気がしました。そのぐらい緊張しました。でも最後に勝利を決めて、とても嬉しくて…(笑)


Jimmy

決勝戦の相手、Tastaturについて、彼のスタイルを評価してください


Ribei

守るのが本当に上手いと思います。

大会が終わった以後にフィードバックをしますが、相手の手札を本当にキチンと想定しながらプレイすることが上手い人でした。

第四回決勝戦、Tastaturの強烈なコストプレイからの展開。

カウンティングと現状分析から、強いドローを作り出す


Jimmy

カードのドローがとても印象深かったが、ドローが上手くなる方法が?(笑)


Ribei

流石にデッキを構成する時、運に頼るデッキは作らない方です。ドローを実力にする為には、ものすごい実力が必要となるんじゃないかと…

つまり、例えば、デッキのカウンティングをちゃんとした前提で、どのようなカードが主に残っているかを考えます。ミニオンがたくさん残っていたら、ミニオンに合わせたプレイをします。私はカードが10枚〜15枚ぐらいになったら場合によっての確率を計算してみます。

そして現状を分析して、私が良くない状況でしたら奇手を放ってみます。逆にいい状況だったら、変数を無くすプレイをします。

先の画像では絶体絶命に見えたRibeiが、Tastaturの7点のフェイスを、リロイ=ジェンキンスの6点と、サー=マルグルトンで変化させていたハンターのヒーローパワーの2点で攻め立てた瞬間。

もう一度、Tastaturといい試合をしたい


Jimmy

第5回Wekids Slayer Cupに臨む思いとは?参加者で、特に気になる選手は?


Ribei

それをお話する前に、私を招待してくれて、ほんとうにありがとうございます!

たまにプロなのにカードの出し方を守らない人がいますが、視聴者の期待を裏切らないように良いプレイをしたいと思います。

そして、気になる選手はやっぱり第4回での決勝相手のTastaturさんです。決勝ということで100$とHCT2ポイントのかかった対戦で、レノが出なくて、私のリロイにやられたので今回は私の番じゃないかと…(笑)もう一度、Tastaturさんといい試合をしたいです。


Ribeiのtwitchはこちら

https://www.twitch.tv/ribei21cm