第3回優勝 tuttu

2月末に予定されているパッチ情報公開で騒然となるなか、去るWekids Slayer Cup第3回で優勝に輝いたtuttu(@tuttu76)選手に、完全招待制となるWekids Slayer Cup第5回に臨む意気込みをインタビューした。

揺れ動く環境への考察をはじめとして、ハースストーンとの出会いや、彼の半生について聞くことで掘り出すことができたハースストーンへの姿勢をお伝えしたい。

インタービューワー:koki@Wekids



koki

ハースストーンでの現在の活動、経歴を教えて?


tuttu

Wekids Slayer Cup第3回優勝。

日本選手権2016春、夏、出場。

アジア選手権2016冬出場。



アプリを触っていくうちに、英語がわからなくてもゲームが理解できた


koki

ハースストーンとの出会いは?


tuttu

2015の4月に、スマートフォンアプリがきっかけです。

といってもすでに、ハースストーン自体はすでに知っていました。

高校〜大学くらいにシヴィライゼーションを見て楽しんでいました。見ることから始まっていて、ゲームをやる前から見ていたんですね。

その当時よく見たていた動画配信者たちがみんなHSをやっていたんです。その時は日本語版もなく、敷居が高くて、でもおもしろいゲームなんだなという程度の認識でした。

のちほどスマートフォンアプリが出て、「おお、まだこのゲーム栄えているんだな」と。アプリを触っていくうちに、英語がわからなくてもゲームが理解できた。


koki

小さい頃、他にゲームなどは?


tuttu

小学生の頃から、バスケットボールをずっとやっていて、テレビゲームもやっていましたがそれ以上に好きで、高校生まで部活動のバスケばかりやっていました。

テレビゲームでは、RPGや歴史シュミレーションゲーム、特に三国志シリーズなどを楽しんでいました。歴史シュミレーションは兄の影響も受けましたね。



「自分がやっていて本当に楽しい」ということを大切に


koki

バスケットボールからハースストーン、大きく方向転換があるのでは?


tuttu

「一回ハマっちゃうと、とことんやりたくなる」「負けたくない、次こそは勝ちたい」という気持ちがあります。


koki

バスケットボール、歴史シュミレーション、ハースストーン、楽しみとしての共通点はないのでは?


tuttu

そうですね(笑)じっさい、共通点はないと思います。

ただ、「自分がやっていて本当に楽しい」ということを大切にしています。



「データを見る」という、個人的な楽しみ


koki

歴史シュミレーションゲーム、ハースストーンの共通点というところで、戦略が好き?


tuttu

うーん(笑)実はぼくは数字、データを見るのがとても好きで(笑)

スポーツ観戦などもすごく好きなのですが、データを眺めるのが好きですね。

ハースストーンにおいても、数字を見て決めることが多いです。



「努力が報われること」によろこびを感じる


koki

対人ゲームにしっかり取り組んだのはハースストーンがはじめて?


tuttu

そうですね。一人でやるゲームばかりやっていました。

小さい頃に、遊戯王などは集めてたりはしていましたが、やったことはほとんどないに等しいですね。


koki

ハースストーンで成績を残していくことは、どう感じる?


tuttu

日本選手権の2016春、夏に出たのですが、その際の出場ポイントを、日常的に大会参加を心がけてきたことで、しっかり満たせたことが、「努力が報われた」と感じ、とてもよろこびました。今回も冬のアジア選手権出場を決めて、ほんとうにうれしかったです。

Wekids Slayer Cup第3回優勝のおかげで、出場できています(笑)ほんとうにありがとうございます!



くやしさを感じた2016年春季日本選手権


koki

2016春はどのような感じ?


tuttu

実はそれぞれに今ひとつだったんですよね(苦笑)

春はスイスドロー5戦中1回しか勝てなかった。自分のアグロシャーマンが一度も勝てなかった。理由もあって、自分の持っていった型が、ちょっと古いものだったんです。情報収集が、他の参加者に比べて遅れていたと感じました。


koki

2016春のときの悔しさが原動力となったということですね?


tuttu

はい。

当時はまだ、いわゆるハースストーン界隈に全く関わっていなくて、一人で黙々とやっていました。周りの人からも情報を仕入れたりしてなかったですし、これはやり方が間違っているなと感じて、くやしい思いをしました。夏絶対出るぞと決めました。そこで夏出場でき、そこそこ勝てたものの、まだ満足はできなかった。

今やっとアジア選手権までいけたので、これからもうちょっと上に行きたいなと!



「データを集めること」と「目立ちたい」


koki

そこから情報収集に力を入れた?


tuttu

春以降twitterをはじめました。


koki

目的は、迅速・大量な情報収集?


tuttu

あともうひとつ、「目立ちたい」なと(笑)

選手権以前から、レジェンドは何度もタッチしていたのに、レジェンドプレイヤーの使用デッキ紹介など、ぼくのことはネットで話題にならないんですよね(笑)「俺の名前が一切出てこない」と(笑)

これは外から見ててくやしいなと。で、もうちょっとコミュニティに入っていこうかなと思い、それは実を結んでいっていると思っています。


koki

そうですね!つっつさんのデッキリストがtwitterにも流れてきます。


tuttu

ありがとうございます(笑)

動画配信もtwitch、openrecなどで始めたところ、かなりの数の人が見に来てくれています。ほんとうにうれしいですね!



「一つのデッキを絶対に通さない」


koki

ハースストーンでのプレイスタイルは?


tuttu

ぼくのプレイスタイルは、「一つのデッキを絶対に通さない」。

例えば、前回のウィキスレでは、レノメイジの対処には自分として自信がありました。

一般論として、コントロールデッキは振り幅が小さく、弱いデッキと言われて、相手のデッキタイプによってはマッチアップの時点で勝てない場合がある。これを絶対に通さないことを考えるわけです。



「スター選手へのこだわり」


koki

インタビューから、闘志の強さと、しっかりとした自己顕示欲を感じました。「スター選手」のタイプ?


tuttu

「スター選手」になりたいんですね、ぼくは!

ぼく自身スター選手的存在が好きだということもあるんですが、ハースストーンの国内のプレイヤーには自分から目立とうという方があまり居ないと感じます。スター選手がいることでシーン全体が盛り上がると思うので、みんなが目立とう目立とうとしていって、ハースストーンを面白くしていってほしい。


koki

冬季アジア選手権出場が決定、おめでとうございます!


tuttu

Wekids Slayer Cup第3回優勝のおかげで、出場できています(笑)

ほんとうにありがとうございます!


koki

第5回Wekids Slayer Cupに望む気持ちは?


tuttu

もちろん、優勝を目指します!



力強い意志を、少し照れながら、言葉で伝えてくれたtuttu。

望みのために、取り組み方を練り上げ、前進していく屈託なきスター性。

彼の戦いはWekids Slayer Cupも超えて、もちろん続いていくことだろう。

2016冬季アジア選手権出場の重要な足場となったWekids Slayer Cupで、今回の第5回、tuttuはどんな戦いを見せ、ぼくらを昂ぶらせてくれるだろうか。



tuttu選手のリンク

twitter:

tuttu(@tuttu76)

twitch:

https://www.twitch.tv/tuttu76(tuttu76)