信楽で陶芸製品の製作・販売をされているお客様。これまで商品は緩衝材で梱包するだけだったそうですが、新たな製品シリーズの誕生を機に一新したいとのこと。歴史ある信楽焼の「価値」を高め、他社製品との差別化を図るためのブランディングを提案、ネーミング・ロゴ・パッケージを制作しました。
シリーズ最大の特徴は信楽焼の代表的な釉薬「碧色(へきしょく:鈍い青緑色)」。また、湖国近江の焼き物であることから「湖碧」とネーミングしました。ロゴデザインは琵琶湖と焼き物の形状を家紋に見立て、ミニマルに。パッケージには実際の焼き物の質感を全面に取り入れ、碧の中にさまざまな色が混ざり合う深みを表現しています。
アクセントとなる、ロゴ部分は炉合分金箔で印刷。はじめの提案はブルーとの相性やロゴのすっきり感を考慮した銀箔だったのですが、担当者の強い希望もあり金箔に変更しました。結果、あたたかな印象をたたえ、碧色の琵琶湖に輝く「希望の光」かのような仕上がりに!
今回の商品はマルチカップ。パッケージの構造設計は、商品の形状・重さ・見た目を考慮して何度も検証し、コストを抑えつつも高級感を損なわないデザインにたどり着きました。また、作り手の想いを届けるためのしおりを封入。掲載された二次元コードからは、製品シリーズの特設LP(ランディングページ)に遷移できるようになっています。
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