Seminar Tips
ちょっとしたアドバイス
ゼミ活動でのTipsをまとめようと思います。
※気まぐれな吉永が気が向いたときにアップデートしますので、内容は予告なく変更される可能性があります。
Word
おすすめの設定(編集記号の表示)
東北大学ではMicrosoft 365が導入されているので、学生の皆さんはWordを使ってレポートや論文を書くことが多いと思います。そのときに少しおすすめのオプションとして、「編集記号の表示」を紹介します。デフォルトの設定では、「ファイル」タブの「オプション」、「表示」を見たとき、「常に画面に表示する編集記号」がほぼ全てオフになっていると思います。しかし、「すべての編集記号を表示する」にチェックをつけて、編集記号が表示されるように設定するのです。こうすれば、通常は表示されないスペースや区切りが、薄い色で表示されるようになります。すると、間違ってスペースを入れてしまった場合に気づきやすくなったり、「セクション区切り」、「ページ区切り」などがどのように入力されているか確認しやすくなるのです。
特定の場所で次のページに移りたい場合
論文のタイトルページや目次、本文の間など、ページを変えたい場合があると思います。このときにおすすめの方法が「ページ区切り(改ページ)」です。Enterを押すと「改行」になりますが、Ctrlを押しながらEnterを押せば、次のページに映る「改ページ」となります。
ページ番号を特定のページから始めたい場合
Wordでは、「挿入」タブの「ヘッダーとフッター」にある「ページ番号」を押せば、ページ番号を入れることができます。もし、文書の途中でページ番号を1から始めたい場合や、表示方法を変えたい場合などでは「セクション区切り」を使うと可能です。以下、具体的な手順を記載します。
「レイアウト」タブの「区切り」にある「セクション区切り」を入れてセクションを区切ります。
セクション区切りを行った後のページのフッターをダブルクリックしてフッターを選択した上で、「ヘッダーとフッター」タブの「ナビゲーション」にある「前と同じヘッダー/フッター」のチェックを外してください。
ページ番号を右クリックし、「ページ番号の書式設定」を選択します。ダイアログにある「連続番号」の開始番号を「1」にしてください。
Excel
Excelでセル計算の特徴は?
Excelのセル計算の最大のメリットは、式が入力されたセルを「コピー&ペースト」すれば、勝手に参照セルをずらしてくれるので、同じ計算式を何度も作らなくて良くなることです。参照セルをずらしたくない場合には、$(絶対参照)を動かしたくない英数字の前に置けば解決します。セル計算のコピペは、使いこなせれば本当に作業が楽になります。
Excelの関数はどうやって勉強すればいい?
経験上、データ分析でよく使う関数をレベル別に分けると、次のとおりです。
SUM、AVERAGE、STDEV.P(レベル1)
CORREL、IF(レベル2)
VLOOKUP(レベル3)
まずは、以上の関数をレベル順に学ぶと理解しやすいのではないか、と思います。これらの関数を使えるようになれば、Excelの関数の仕組みはほぼ理解できていると思いますので、必要になる度に「Excel 〇〇の仕方」などと検索して目的に適した関数を随時学んでいくと良いと思います。
Excelで特定の条件を満たすセルだけを抽出したい。あるいは、大きい順(小さい順)に並べかえたい。
列の並び替えはExcelでは難しいのですが、行を並び替える場合には「フィルタ」を使えば可能です。並び替えたいデータの始めの行を選択(Ctrl+Space)し、「データ」タブの「フィルタ」をクリックしてください(あるいは、Ctrl+Shift+L)。並び替えや条件に合うセルの抽出が可能になります。
ゼミでExcelのデータ分析を行う場合、VBAを学ぶ必要はある?
ゼミ活動でお教えするExcelのデータ分析は、「データ」タブの「データ分析」程度です(場合によってはもう少し上級の分析も教えますが。。)。そのため、少なくともゼミ活動ではVBAなどは必要ありません。
既に使いこなせるのであればともかく、ゼロから勉強するならExcelのVBAを勉強するより、Java や Pythonなどのプログラミング言語を勉強した方が汎用性が高いです。どうせ学ぶなら、プログラミング言語を学ぶことをオススメします。
オンラインストレージ
パソコンのデータが飛びそうで怖いんですけど、どうしたらいいですか?
オンラインストレージを導入し、パソコン内の重要なファイルやフォルダをクラウドで保存してください。東北大学では、Google Drive、Onedrive が利用可能です。個人的にはGoogle Driveの方が使いやすいですが、Onedriveも起動時に少し重くなる点だけが気になるだけで悪くはありません。
オンラインストレージを導入すると、パソコン上で保存した瞬間にネット経由でファイルがオンラインストレージに保存され、次のことが可能になります。
パソコンが壊れてもオンライン上からダウンロードして復旧する。
間違って上書き保存したファイルの前のバージョンを復元する。
他のパソコンやスマホ、タブレットとファイルを共有したり、アクセスする。
他の人と共同でファイルやフォルダを編集する。
とても便利なので、少なくとも1つはオンラインストレージを導入しておくことをおすすめします。
日経NEEDS Financial Quest 2.0
日経NEEDS って何?
FinancialQUESTは、日経NEEDSに収録される企業財務、株式・債券、マクロ経済、産業統計など様々なジャンルの経済データをインターネット経由で取得できるデータ検索サービスです。分析に必要なデータを希望する検索条件で取得できます(出典:https://www.nikkei.co.jp/needs/services/financial-quest/)
例えば、多くの上場企業の財務データを数年分一括取得したい場合や、一定期間の株価データを取得する場合に活用できます。日本ではプロの研究者も使用しています。東北大学経済学部では、日経NEEDS Financial Questを契約しているので、ゼミ活動の中で適宜活用してください。
アクセス方法は?
次の手順でアクセスします。
東北大学経済学部の無線/有線LANを介して、Internet Explorerを開きます。
東北大学経済学部図書室のWebサイトを開いてIDとパスワードを取得した後(学内限定)、「日経NEEDS-Financial Quest 新ミクロ総合パッケージ」をクリックします。
「Financial QUESTを起動」をクリックし、ID、パスワードを入力します。
説明書はどこにある?
「コードブック」を確認してください。データベースの使い方や代表的なダウンロード方法、各種データの特徴が掲載されています。
東北大学経済学部図書室のWebサイトを開いて、「各種マニュアル取得方法(G)(学内限定)」をクリックすると、コードブックの取得方法を確認可能です。
データ分析全般
データ分析を勉強するためにおすすめのウェブサイトは?
「統計検定を理解せずに使っている人のために」シリーズ
情報収集
英語が苦手なのだけど、英語の論文やウェブサイトから効率的に情報収集する方法はない?
本当は英語で読んだ方が正確に理解できると思うのですが、母国語である日本語の方が素早く理解できるのも確かです。そこで、ざっくりと英語の内容を概観したい場合には、翻訳ソフトを使うのもありだと思います(例えば、大量の論文のAbstractを読んで読むべきかどうか判断する場合等)。個人的には、オンライン翻訳ソフトとして精度が高いのは、DeepL翻訳だと思います。