主に、複数の企業の会計情報をまとめた集約会計情報についての研究をしています。ただ、1年に1回くらいは自由な発想で研究を楽しみ、研究の幅を広げたいと思っています。
My main research topic is aggregate accounting information. Yet, I would like to enjoy another research theme once a year.
先日、大学院生(D3)時代に本学に就職活動の書類として提出した研究上の抱負が見つかりました。今読み返すと不十分な部分も多々見つかるものであり、恥ずかしく感じることもありますが、見つけた記念にここに貼っておこうと思います。
上記ファイルの最終段落に既述していた「(論文としての体裁や品格を崩さない程度に)面白さを上手く表現すること」は、プロの研究者への門戸を叩いたときの初心として、これからも忘れずにいたい心がけです。もちろん、面白さを表現しても、それは単なる自己満足にすぎず、別に昇給にも昇進にも学術的評価の対象にもなりません。しかし、面白いことを発見し、それを上手く表現して発信することが、私自身の研究上のモチベーションの最たるものです。一人ひとりが面白いと感じる部分は違っているため、一人ひとりが面白いと感じることを追求し、その面白さがお互いに伝わるように発信していけば、もっと面白い世界になると考えているからです。こうした初心は日々の業務やストレスや眼精疲労で忘れがちになりますが、自分でも気づいたときに振り返られるといいなあ、と思います。
海外のオープンアクセスジャーナルへの投稿を行う場合、ScopusとDOAJの両方に収録されているジャーナルへの投稿を検討し、ジャーナルのAim、Scopeに応じて投稿先となるジャーナル選択をしています。Scopusの収録リストを使用しているのは東北大学経済学部の学内基準が理由であり、DOAJを使用しているのは一定以上の質を満たしたオープンアクセスジャーナルだけが収録されている(いわゆるハゲタカジャーナルの可能性が低い)ためです。
ジャーナルが乱立している現代では、研究者の我々でもジャーナルの質を見極めるのは極めて困難です。私の基準はあくまで1つの基準にすぎません。しかし、一定の基準を設定しておくことで、ハゲタカジャーナルを選んでしまう確率は低く、かつ私のジャーナル選択の労力も減ると考えてこのような方針を策定しています。同業者の方の参考になるかなとも思いますので、こちらで表明しておきます。