Seminar Syllabus
財務会計論演習(吉永)シラバス(2023年度)
【暫定版】
2023年度における学部ゼミ生(6期生)募集用のシラバスを掲載します。暫定版であり、正式なものではないので参考までに御覧ください。
1.テーマ
企業分析や株式投資のための財務データ分析
2.テキスト
(3年前半)『ゼミナール コーポレートファイナンス』、朝岡大輔・砂川信幸・岡田紀子著、日本経済新聞出版、2022年。
(4年前半)『経営学のための統計学・データ分析』、久保 克行 (著)、東洋経済新報社、2021年。
3.趣旨(主な学習内容)
財務諸表や株価などの公開情報を用いたデータ分析を通じて、企業分析や株式投資について実践的に学びます。
3年前半にゼミで学ぶ財務諸表分析や企業価値評価の手法、財務的意思決定の理論は、実務でも使われている実践的な内容です。テキストを読んだ後は実在の企業を選んで分析してもらうことで、分析手法を体得しつつ現実の企業への理解を深めていきます。
3年後半では前半に学んだ内容を用いて、外部のグループワークのコンテスト(日経ストックリーグないしCFAリサーチチャレンジ)に参加します。前者は株式投資を体験できるグループワークです。現実の様々な上場企業の情報を自分で収集して比較検討していくため、様々な企業の情報が自ずと頭に入ってくるはずです。後者はプロのファンドマネージャーやアナリストといった実務家の方にアドバイスを得ながら、特定企業の企業価値評価を行うイベントです。いずれも現実の市場や企業を理解するために非常に良い経験になるでしょう。
4年前半にはテキストで簡単なデータ分析の方法や論文の執筆方法を学んだ上で、ゼミ生の関心に応じて幅広いテーマで執筆してもらいます。多角化や海外進出、バッド・ニュースの影響といったテーマで研究する人だけでなく、プロ野球の球団企業に関するデータ分析を行う人、昨今話題になっているESGやSDGs、女性活躍、働き方改革等の社会課題に企業が積極的に取り組む意義を客観的なデータ分析で明らかにしようとする人など、バラエティに富んでいます。
ゼミで行うデータ分析は主にExcelを用いて行います。こうした技術は仕事に就いてからも使えるものと思います。
4.年間計画(詳細はクリック・タップして表示)
3年前半:テキスト輪読→学んだ内容を用いた企業分析(グループワーク)
3年後半:グループワーク→成果報告 (CFAリサーチチャレンジに参加する場合は、夏休みにグループワークを行う必要があります。)
4年:テキスト輪読→卒業研究・卒業論文の執筆→卒論報告会
その他、1年に1回、卒業生との交流の機会としてOBOG会を開催。
3年前半
テキストを輪読して財務分析や企業価値評価といった基本的な分析手法やその背景知識を学び、学んだ分析手法を使って実在の企業を分析します。これによって、実践的な知識の習得を目指します。分析結果は3・4年合同ゼミで発表してもらい、発表、質問、コメントの経験を積んでいきます。
3年後半
外部のグループワークに参加し、レポートにまとめて報告してもらいます。現実の様々な企業の情報や経済状況を調査しつつ議論し、現実の株式市場や経済について理解を深めてもらいます。事実は小説より奇なり。現実の企業の行動や経済の流れを調べて理解するほど、社会の面白さを理解してもらえるのでは、と期待しています。もちろん、就活における情報収集目的としても有効です。
4年
従来、卒論論文のイメージや分析手法を理解するために最初にテキストを読みます。これによって、論文とは何か、どうやってテーマを出せばよいのか、どういう流れで書けば良いのか、どのように分析すれば良いのかについて、学んでもらえればと思っています。その後、自分の興味のある研究テーマを提示してもらいつつ研究の指導を行い、卒論を執筆して頂きます。
年間計画の目的(4コマ漫画)
5.募集人員
5~9名
大学の規定どおりです。個人的には上限である9人までとりたいと思っていますが、応募状況に応じて臨機応変に変更します。
6.参加条件(4コマ漫画)
7.選考方法(4月演習(Ⅰ)A履修開始者)
選考の有無に関わらず、①~③の書類を必ず提出してください(期限:11/15午前9時)。 選考する場合には、提出書類と面接で選考します。なお、期限内における出願の順番は選考に影響しません。うまく提出できない場合は、「y.yoshinaga*tohoku.ac.jp(*を@に変えてください)」にお送りください。
①演習参加願
教務係に所定の形式で提出してください。
なお、参考までに2021年度は提出用のGoogle FormのURLが教務係掲示板の2021/10/1付の掲示、「【学部2年生へ】「令和4年度経済学部演習履修の手引き」の掲載及び「演習参加願」提出について」に掲載されていました。
②学務情報システム上の成績のPDFファイル
科目毎の全ての成績と修得単位合計がわかるように、「学務情報システム」の「成績情報」をPDF化して吉永に下のGoogle Formよりご提出ください(要 東北大アカウント)。
PDF化する方法はいくつかありますが、例えばGoogle Chromeで学務情報システムの成績情報のページを開いて「印刷(Ctrl+P)」を選択し、「送信先」を「PDFに保存」にすれば可能です。
③小レポート
「(1)これまでに力をかけてきたこと(勉強以外でもOK)、(2)志望理由、(3)趣味または最近面白いと感じたもの」の全てについて合計800字以上かつA4 1枚以内で執筆の上、PDFファイルで吉永に下のGoogle Formよりご提出ください(要 東北大アカウント)。レイアウトはお任せします。
8.運営方針(4コマ漫画)
8.運営方針の補足(詳細はクリック・タップして表示)
[方針3]コミュニケーションについて
1・2月にある後期のゼミ最終日には、3年生によるストックリーグの報告会と4年生による就活情報交換会を実施予定です。この日はゼミ参加決定者の方もご招待しようと思います。他の授業もあると思いますし、この時点では正式にゼミを履修登録していないので参加は任意ですが、よろしければご参加ください。
上記の交流機会のほか、3年ゼミ初回でも同学年のゼミ生同士での交流行事を設けています。初回にはオリエンテーションとしてゼミの概要を説明した後、顔合わせの自己紹介と次回以降の担当範囲の割り当てを行います。これらは30~40分程度で終わるので、残りの時間は簡単なゲームをして2年間机を並べる同期のゼミ生間で親睦を深めたいと思います。
[方針4]仲良く楽しく真面目に学ぶ方針について
社会に出ると、必要なことを教えてくれる先生はいなくなり、自分で何が重要か判断し、自分で知識や経験を身につけていかざるを得なくなります。そのため、周囲と協力しつつ自分で自分をUpdateおよびUpgradeする力をできる限り身に付けることが、社会に出る前に大切だと考えています。
それでは、こうした力を獲得するために、学部ゼミはどうあるべきでしょうか。様々な答えがあって良いと思いますが、私としては「仲良く楽しく真面目に学べる場所であること」が極めて重要だと思っています。ゼミ生同士の仲が良ければ互いの発表に対して、建設的なコメントをしやすくなります。ゼミ自体が楽しければ、情報収集や学習のモチベーションも上がります。ゼミ生同士で自発的に飲み会やゲームをしたりとイベントを企画するようになれば、活動を通じて得られるものもあるでしょう。こうした理由から、自然と上記の力を身に着けられるよう、君たちと仲良く楽しく真面目に学んでいきたいと思っています。
9.担当教員の主要な研究業績
Researchmapのページで研究業績を開示しています。
10.指導教員が薦める本
紙幅の関係上、おすすめ本のページで紹介しています。
できるだけ多くの本に触れ、良い本に出会ってください。人生が豊かになります。そして、良い本があれば、ぜひ私にも紹介してください。
11.「ゼミ見学」の可否
今年も実施予定です。ゼミ見学ページはこちらから確認できます。
12.10月演習(Ⅰ)A履修開始者に対する特記事項
書類・面接で受入可否を判断します。半年分の授業内容を自習して追いつけることが条件です。