バイオ燃料植物ヤトロファの生理特性の把握

※主な論文:Y. Ishimoto, S. Kgokong, S. Yabuta, J. Tominaga, T. Coetzee, T. Konaka, C. Mazereku, Y. Kawamitsu, K. Akashi (2017) Flowering pattern of biodiesel plant Jatropha in frost- and drought-prone regions of Botswana. International Journal of Green Energy 14(11): 908-915. (査読有)


ヤトロファの種子油はバイオディーゼルの原料になります。

ヤトロファは,他のバイオ燃料植物と比べ乾燥に強いため,半乾燥地域に位置し,非産油国のボツワナではヤトロファによるバイオ燃料生産への期待が高まっています。

しかし,冬季に例外が頻発するボツワナでは,不十分な趣旨収量がバイオ燃料生産の障害となります。

種子生産の増大には開花促進が不可欠であり,そのためには,時期や和などを含む開花パターンの理解が求められます。

そこで,ボツワナのハボロネ地域においてヤトロファの開花パターン把握を行うため,気象条件と花芽および果実の関係を考察しました。





寒波により被害を受けたヤトロファ:

葉のネクローシスが観察された




ヤトロファの花:

雄花と雌花の比率はおよそ20:1




ヤトロファの果実:

緑色は未熟な、黄色は熟した果実。

完全に成熟すると茶色になる。