上山田中央緑地復旧工事について

令和2年千曲市議会12月定例会の初日(12月1日)市長部局より「上山田中央緑地災害復旧工事の3工区について変更請負契約の締結について」議案が提出され、議会初日に即決してほしいとの要請がありました。

 当初の議案説明は、変更前の契約金額増工による変更後の契約金額

   第1工区  1億4724万6千円 → 2億0637万7千円

   第2工区  1億1135万3千円 → 1億5011万7千円

   第3工区  1億3418万8千円 → 1億7017万円


私は、議会運営委員会において、内容を十分審議したいと提言し、「建設経済常任委員会」の付託案件となりました。

委員会でこれまでの経緯の説明を求めたところ次のような契約状況。

 工区  当初契約額 →第1回増工後契約額 →今回の変更後契約金額

   第1工区 1億2540万円→1億4724万6千円→2億637万7千円

   第2工区  8580万円 →1億1135万3千円→1億5011万7千円

   第3工区 7608万7千円→1億3418万8千円 → 1億7017万円


第1回増工による変更契約は令和2年9月末でした。

1億5千万円を超える工事契約案件は議会の承認が必要です。

しかし、2ヶ月前に第1回増工契約をしており、今回の増工で当初契約の2倍を超える内容でした。

なぜ初日即決なのか? なぜ2ヶ月前に増工して今回議会承認を求めたのか?

さらに3工区ともすでに、ほぼ工事が終わっているとの答弁!


工事契約に関わる議会の議決承認は形骸化しているのが現状です。

一番の問題点は、前例主義(先例主義)でこのような問題を処理していることにあります。

もうひとつ 市の担当者にこのような対応に疑問・罪悪感がない事。


建設経済常任委員会(6人の委員会)では、この議案に対して反対は一人(川嶋)だけでした。

*2ヶ月で増工が2回。

*当初契約金額の2倍を超えている。

*議決前に工事がほぼ完了している。

おかしいと思うのは私だけでしょうか。


この件では附帯決議を本会議に提出するとのことでしたので、委員長、議会執行部に一任しました。

その附帯決議の内容


今後、公共工事等において増工が発生し、1億5千万円以上になった時は速やかに議会に報告すること。


もともと1億5千万円以上の工事は議会承認が必要なため、この附帯決議は意味がありません。

増工すべてか、30%以上の増工は議会へ報告するよう、今後求めていきます。