2025 9月
秋の学会諸々に参加します。
粘土学会若手の会・粘土科学討論会 (9/9-9/11)
有機修飾粘土を反応場としたIr(Ⅲ)錯体のフォトン・アップコンバージョン
○伊藤理彩1, 原伸行2, 吉田純1,2, 佐藤久子3, 山岸晧彦4(1日大院総合基, 2日大文理, 3愛媛大理, 4東邦大医)
液晶学会討論会 (9/10-9/12)
1B01 Δ, Λキラリティーを有する金属錯体型ドーパント: 配位構造変化がもたらす動的特性(日大)○吉田純, 西村結衣, 原伸行
2B02 イミン架橋した羽根状分子が示すリエントラント液晶相(1: 日大文理, 2: 日大院総合基, 3: 香大創造工)○原伸行1, 坂東宏紀2, 原光生3, 吉田純1,2
PA17 キナゾリンジオン骨格を持つ液晶性超分子ポリマーの集合挙動(1: 日大院総合基, 2: 日大文理)○原田峻陽1, 原伸行2, 吉田純1,2
PA18 フェナントロイミダゾールおよびカルボン酸誘導体の混合によるカラムナー液晶相の誘起(1: 日大総合基, 2: 日大文理)○山岸幹季1, 原伸行2, 吉田純1,2
PA19 5配位Ir(Ⅲ)錯体を骨格とする動的なキラルドーパントの開発(1: 日大院総合基, 2: 北里大, 3: 日大文理)○西村結衣1, 瀧本和誉2, 原伸行3, 吉田純^3
PB15 アゾベンゼン誘導体による薄膜状態における液晶分子の配向挙動への影響(日大院)○小野田智基, 吉田純
錯体化学討論会 (9/15-9/17)
キラルなIr(Ⅲ)錯体をドナーに用いた粘土コロイド中におけるフォトン・アップコンバージョン ○伊藤理彩1, 原伸行2, 吉田純1,2, 佐藤久子3, 山岸晧彦4(1日大院総合基, 2日大文理, 3愛媛大理, 4東邦大医)
5配位Ir(Ⅲ)錯体を利用した液晶らせんの動的制御 〇西村結衣,瀧本和誉,原伸行,吉田純
1Fd-01 擬ラセミ化を駆動力とする 光学活性な錯体液晶の構築 〇吉田純
当研究室で合成した錯体・有機物の偏光顕微鏡写真。
化学(科学)が相当な発展を遂げた今日でも、いまだ目指すべき究極的なゴールは多数存在します。たとえば「太陽光の有効利用や二酸化炭素の削減に貢献する化学」などが挙げられます。
本研究室で目指すゴールの1つが、「分子の集合構造を自由自在に制御すること」です。生体内においては、高分子が(ポリペプチド)が自在に折り畳まれてタンパク質として機能を発現します。さらに、様々な低分子を含んで複数のタンパク質が集まることで、より複雑な機能が発現することも珍しくありません。このような分子集合を模倣し、自在に制御できる分子集合系を創りだしたい、というのが当研究室の目標(夢)です。当研究室では、分子集合体として、液晶やゲル、そして鉱物内部に取り込まれた分子群,などに着目します。このような「柔らかい」分子集合体では、その構造を正確に知ることも現時点では難しい課題の1つです。
研究室の目標(夢)は大きく(?)もちたいと思っていますが、実際の卒業(大学院)研究では、分子のデザイン・合成から始まり、合成した化合物を物理化学的に調べることになります。自分の思う分子をつくり・ならべる、ことを目指して研究を行います。
2019年に塔ノ岳頂上で(体ボロボロになりました)。
液晶は時間とともに揺らぐ不思議な世界(個人的見解)。