わからないことばかりの登山道荒廃だけども...
長期モニタリングと登山道整備補修の両立が重要
登山道整備補修の効果を見える化(可視化)
追加整備や再整備の検討ができる
ボランティアさんへの還元,モチベーション向上につながる
知見の蓄積
荒廃(侵食)の進行が激しい場所を優先的に整備補修する(優先順位付け)
限られたリソースの有効活用
科学的根拠に基づく維持管理を
全国的に協力金(入山料)やボランティアの導入が検討されている
登山者の「善意」に対して,科学的・客観的根拠(データ)に基づく説明や効果の提示が重要です
わたしの今後の取り組み
登山者,登山道管理団体,行政,他分野研究者と協力・協働
整備補修に関する技術の習得
登山者へのモニタリング成果の説明(登山道や山小屋でのアウトリーチ活動)
登山道をめぐる諸問題は様々な学問のフィールドであり,造園学・植物生態学・地質学・土壌学・気象雪氷学の知見が重要です
長期モニタリングの継続
2010年から北海道内50の山で登山道を記載・観察を開始,2014年から大雪山にて長期モニタリングを開始
登山道の観察と計測はもはやライフワークであり,今後も継続していきます
登山道研究の輪を広げる
世界を見ても登山道・トレイルに関心を持つ研究者は極めて少数です.
持続可能なモニタリングのためには,登山道に関心を持ってもらうことが何よりも重要です
もし登山道の諸問題に興味があるものの,どうやって研究や調査を行えばいいかお悩みがあればお気軽にご連絡ください
地理・環境教育として若い世代に登山道問題を伝える
小学校の道徳の学びでは,登山道の問題が取り上げられています(日本文教出版)
登山道を含む山岳環境に興味のない若い世代に問題を伝え関心を持ってもらい,持続可能な登山道の利用と保全を目指します
日常生活からほど遠い山岳環境を,どのようにして身近な問題として結びつけられるのか考えます
これには従来の表現手法である専門的なものから,よりわかりやすい表現の開発が求められます (教育学・地理学専門家との連携)
3次元データから登山道模型を作成.水の流れを簡易復元
様々な地形模型から登山道と地形の位置関係を触って学ぶ
登山道と地形の位置関係は?
AR地形模型アプリ(DAN杉本さん)