高校又は大学卒業後に就職する場合、就職先を間違うと非常に苦労することになります。また、間違っていることに気づかず苦労している人のたくさんいます。
最初に一般的な就職先の選び方を述べた後、間違った選び方について説明します。
1.一般的な就職先の選び方
学生が働いた経験と言えばアルバイトですが、アルバイトは仕事の極一部なので、その経験では仕事の内容はわかったとは言えません。しかし、学生はわからない状況でも、選ばなくてもならないです。多くの学生は会社を色々調べて、話を聞いて、給料や休みなどの労働条件が良さそうなところで、ここなら働いてもいいかな、という程度で決めます。
そして、面接準備のため、その会社のことをさらに調べて就職志望理由を後付けて考えていくうちに、この会社はいい会社なのだ、一生を託す価値があると思い込んで、本気でその会社に就職したいと思うようになって、面接でその熱意が相手に伝わり、めでたく採用・入社となります。
入社後、しばらくすると、会社の状況や仕事の内容が思っていたのと違う点があることに気が付きますが、時すでに遅しとあきらめて仕事を続けることになります。そうやって仕事をして、だんだん仕事に慣れて、難しい仕事も任されている内に、ふと気がつきます。実はその仕事は自分に合っていたんだということです。
2.間違った仕事の選び方 ~好きなことは仕事にならない~
将来の仕事が何にするか困ったときに、何をしたいか、何が好きか、と考えて、ゲームが好きだからゲーム会社に行こう、お化粧することが好きだから美容師になろう、漫画が好きだから漫画家を目指そう、と考える人がいますが、そうして進んだ結果は多くの場合、後悔することになって転職することになります。
これは、仕事というものを勘違いしていたせいです。仕事は誰かのためにしてあげた対価としてお金をもらうのですが、自分が面白い・楽しいと感じることは自分でするので他人に頼むことはありません。他人に頼むのは、自分でやるのが辛いか難しくてできないからです。つまり、仕事は辛いか難しいか、どちらかなのです。
間違えやすいのが、国家資格が必要な職業は必ずしも難しくはないということです。弁護士資格や会計士資格は超難関ですが、例えば、美容師の資格は専門学校で簡単に取得できます。このため、毎年、必要とされる以上のに膨大な数の有資格者が生まれるため、ほとんどの人が職がないか、あっても低給料・長時間労働となります。