熊野神社
ご創建は約800年前の鎌倉時代のはじめと伝えられ昔の相模街道の要衝、荒藺崎に鎮座ましまし、新井宿村の総社として尊崇されてきました。紀州の熊野三山、すなわち本宮、速玉、那智の三社の御分祀であり、国の祖神・(伊弉册命)いざなぎのみこと、武の神・速玉雄命(はやたまのみこと)、殖産興業の守り神・事解雄命(ことさかのみこと)をお祀りしています。
現在の鉄筋コンクリート造のご本殿の奥に安置してある木造のご本殿は、元和年間に江戸幕府の初代の大工頭・木原吉次が日光東照宮の総指揮を勤め上げた際、その余り木を払いうけて屋敷内に建てたものと伝えられ、大田区内の神社建築では最も古く、また境内東口の鳥居は寛政8年建立と記され、区内で2番目に古いものです。
その他境内には石段、手水石、庚申塔、狐碑、力石、狛犬などいずれも古い歴史を伝える記念物が数多く残されています。
定例の諸行事には除夜祭、歳旦祭、節分祭、水無月と師走の大祓、例大祭、七五三参があり、なかでも節分祭と例大祭ではお子様のお楽しみのお祭り広場が設けれられます。