貧乏人が一番やれることは、笑顔だ

ばあちゃんは、洋七さんに「学校はどうだ?」とか「勉強はどうだ?」とか聞いたことはありませんでした。

でも、ばあちゃんがひとつだけ口やかましく言っていたことがあります。

それは笑顔です。

「笑顔できちんと挨拶しろ。 貧乏人が一番やれることは、笑顔だ」

「笑っておけば、周りも楽しそうになる」

「笑顔は宝」

ばあちゃんはどんな時も笑顔で挨拶をする人でした。

(ばあちゃん、 たくさんの笑顔をありがとうございました)


2007.03.10 (Sat)

小さくても一生懸命

「花屋の花は肥料やったり、 人の手が加わっているから大きくて当たり前。

 小さくても一生懸命、 自分の力で咲いているのが一番きれい」

小さくてもいい。弱くてもいい。一所懸命、花を咲かせよう。


2007.03.09 (Fri)

 金、金と、言うんじゃなか

「金、金と、言うんじゃなか。 一億円あってて、金魚一匹つくれんばい」

さすが貧乏でも、明るくたくましく生きたばあちゃん。

ばあちゃんによると、貧乏には明るい貧乏と暗い貧乏があるそうだ。

「うちは明るい貧乏だからよかと」お金が無くても、胸を張って生きていこう!


2007.03.08 (Thu)

いちばん食べたいものが、いちばん高級品

「いちばん食べたいものが、いちばん高級品」

「うまいから高いんじゃない、品物が少ないから高いだけ」

ほんとにそうだな。安くても、うまいものはたくさんあるぞ。

そして、空腹であればたいていのものはおいしい!


2007.03.07 (Wed)

人に気づかれないのが本当の優しさ

運動会で小学生の洋七さんは、教室でひとりばあちゃんの作ってくれた梅干弁当を食べようとしていました。が、担任の先生が、「ちょっと腹壊してしまって、弁当変えてくれんか」と頼みに来るのでした。取り替えた弁当は、これまで食べたことのないほどの豪華なおいしい弁当。

それは毎年続きました。

「うちの先生たち、おかしかばい。 運動会になると腹ば壊しよるもん」

洋七さんはそのことを家に帰って話すと、ばあちゃんは初めて涙を流して言いました。

「先生たちは、お前に気をつかわせんようにしとるとよ。 人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切ぞ」


2007.03.06 (Tue)

死ぬまで夢を持て!

「死ぬまで夢を持て! 叶わなくても、しょせん夢だから」

がばいばあちゃん、実に前向き。そして、優しいなあ。人は夢があれば前向きに生きられるものです。

夢に向かって行動すると輝いてきます。

本当に生涯をまっとうするまで夢を持って生きたいですね。

楽しく充実した人生を送りたいですね。


2007.03.05 (Mon)

結婚は、ふたりでひとつのトランクを

佐賀のばあちゃんの家を去った昭広(洋七さん)は、広島の野球名門、広陵高校に入学するが、ケガのため、挫折。

甲子園への夢は、あえなく閉ざされます。(その年、広陵高校は全国準優勝)

高校を卒業し、八百屋に勤めるものの悶々とした生活を送る毎日。ひょんなことから知り合った女の子と知り合い、駆け落ちをすることに・・・(この女の子が、後の律子婦人)

「結婚は、ふたりでひとつのトランクを引いていくようなもの。 ひとりじゃ重くて運ばれん」               

島田洋七著『幸せのトランク』


がばいばあちゃんの幸せのトランク

島田 洋七 (2006/01)

徳間書店


2007.03.04 (Sun)

二、三人に嫌われても

洋七さんは、中学では野球部のキャプテンになりました。しかも、番長でやたらと目立つ存在。

そのせいか、人に陰口を言われたり、意味もなく嫌われることがあったそうです。

「何もしてないのに、どうして悪く言う奴がいるんだろう」それを聞いてばあちゃんは笑顔で言いました。

「二、三人に嫌われても、反対を向けば一億人いる。 お前が好きな人がおっても、その人も誰かに嫌われている。 お前もいい人やと言われても、お前を嫌いな人もいっぱいる。 世の中、それで成り立ってると」

洋七さんは言います。「このばあちゃんの言葉にどれだけ救われたことか・・・」


2007.03.03 (Sat)

気のせい、気のせい、さあ、早く寝よう

このばあちゃんは、夫に先立たれ、貧乏のどん底暮らしのなか、学校の便所掃除の仕事をしながら、7人の子どもを立派に育てたばあちゃんです。

このばあちゃん、貧乏だが、底抜けに明るく、前向きです。

たとえば、小学2年生の洋七さんがお腹がすいて

「さあ、うちもそろそろご飯かな」と思っていると、ばあちゃんは、言います。

「さあ、寝よう」

「えっ、でも、ばあちゃん、ご飯は?」

「晩ごはんはな、毎日食べるものと違う」

とキッパリ!

「だって、お腹がへったよ」

「気のせい、気のせい、さあ、早く寝よう」


朝になると、ばあちゃんは仕事に行く支度をしています。

「ばあちゃん、朝ごはんは?おれ、ご飯たくから」

「朝ごはん?昨日、食べたろ」

「・・・?うん・・・」

「さあ、はよう学校いけ。お昼には、給食、給食。給食食べてがんばれ」

そして、ばあちゃんは、さっさと便所掃除の仕事にでかけていくのです。

もちろん米櫃には、一粒の米もありません。

しかし、洋七さんは言います。

「お腹はすいてたけれど、家の中は明るく、笑いが絶えなくて、 不幸だなんて考えたことは一度もなかった」


2007.03.02 (Fri)

人生は、総合力

島田洋七『佐賀の がばいばあちゃん』には、名言がたくさん出てきます。

たとえば、小学生の島田さんが見るも悲惨な通知表をばあちゃんに申し訳なさそうに差し出した場面の会話。

「ばあちゃん、1と2ばっかりでごめんね」

「大丈夫、大丈夫。足したら、5になる」

「えっ!通知表って足してもいいの?」

「人生は、総合力」

そうキッパリ言い切るばあちゃんでした。