■学校名
青森県立十和田西高等学校 観光科
■代表者名
小笠原 蓮 (高校3年)
■他メンバー
山端周平(高3)、佐々木孝太(高3)、村舘翔(高3)
■担当教員(指導者)
手代森 美都
■作品概要
観光科では令和2年から3年の2年間、十和田市人口減少対策に取り組みました。インバウンド対策をして観光客増を目指す研究活動を行ってきました。PRポイントは、三沢市のスカイプラザで外国人観光客へのアンケート調査を実施してリアルな声をテーマとした事、駒っこランドや吉兆、官庁街通り等で馬に関する文化や歴史について実地調査を元に学んだ事、文化や歴史の学びを主軸としたオリジナル駒っこツアーの企画運営、十和田乗馬倶楽部でのリハーサルやモニターツアー、最終的には十和田の広報で参加者を募集して、駒っこツアーを実施できた事です。観光科の先輩方と共同研究する事で、リハーサルやモニターツアーで見えた課題を改善し、私たちが一般観光客を対象に駒っこツアーを実施できました。更には、道の駅とわだと共同開発したオリジナルポテトチップスのパッケージに馬を活用し、広く十和田市の魅力を発信し、充実した研究活動ができました。
■探究の動機や目的
県内唯一の観光科として、地域活性化や人口減少対策に取り組み、地域貢献を目指しています。十和田市では年々外国人観光客が増加している事から、インバウンド対策に取り組みました。十和田市の現状について調査研究し、ベジタリアン対応の店舗がない・十和田市の文化観光を知りたい・おいしいものを食べたいというアンケート結果から、「駒っこツアー」や「オリジナル商品開発」を通して十和田の魅力を広く発信して観光客増を目的に活動してきました。
■探究の方法や内容
1) 十和田の現状について知る
・十和田市の人口減少対策についての講話(企画財政部制作財政課)
・観光客の状況について調査・分析
・外国人観光客アンケート調査(三沢市スカイプラザ)
・十和田市の馬の文化と歴史についての講話(十和田乗馬倶楽部)
・施設見学Ⅰ
① 十和田湖民俗資料館&旧笠石家住宅
② 道の駅とわだ「とわだぴあ」
③ コミュニティカフェ「ハピたのかふぇ」
④ 複合型商業施設「365」
・施設見学Ⅱ
① 十和田市馬事公苑「駒っこランド」
② 道の駅奥入瀬「奥入瀬ロマンパーク」
③ 農園カフェ「日々木」
④ 十和田奥入瀬観光機構(DMO)
⑤ 市内巡検(官庁街通り・現代美術館・商店街など)
2) 十和田の魅力発信方法の開発
・オリジナル「駒っこツアー」企画・運営
・オリジナル「ポテトチップス」企画・開発
3) 地域社会に普及する
・青森県の「SDGS」応募
・オリジナル「駒っこツアー」実施
・オリジナル「ポテトチップス」普及販売活動
・人口減少対策成果発表会
・十和田流鏑馬文化祭活動内容展示発表
・各種マスコミによる発信(新聞・テレビ・広報など)
■感想と今後の課題
この活動を通して、十和田市と馬との深い関わりを改めて実感しました。馬と共に暮らしてきた生活を物語る「南部曲がり屋」、地域特有の馬食文化、全国一と言われる資料館「称徳館(駒っこランド)」の存在、官庁街通りの馬のオブジェなど、まずは市民の私たちがその存在について知り、魅力を楽しんで生活している様子を全国に発信し、「十和田市に行ってみたい。住んでみたい。」と思ってもらえるようにする事がインバウンド対策、人口減少対策に繋がっていくと考えます。また、十和田産の原材料にこだわったオリジナルポテトチップスのパッケージに馬を活用し、おいしい食べ物で地域の魅力をPRするのはとても有効な手段であり、様々な活動をマスコミに紹介してもらえると、一気に広く知名度を上げる事ができます。今後は、十和田市の魅力を県内外、世界の方々に広めていけるよう、観光科卒業生として普及活動を継続していきます!