授業形式

  • 具体的な授業の進め方
    ケースディスカッションとレクチャーをうまく組み合わせた内容となっており、常にインタラクティブな授業内容となっています。ケースディスカッションでは、実際のビジネスシーンにおいて自分がどのような意思決定をすべきなのか、仮想的な実践の場になります。またバックグラウンドや価値観の異なるクラスメイトとのディスカッションは、自分の視野を広げ、グローバル経済の中における自身の意思決定に更なる磨きをかけてくれることでしょう。

  • ケースとレクチャーの割合
    個人によって異なりますが、ケースディスカッションとレクチャーの構成比率ははおおよそ半々くらいの割合になるかと思われます。なお、どの授業を選択するかによって、ケースの比率やレクチャーの比率は、ある程度融通をきかせることができます。

  • 過去の学生の例
    1年間でおおよそ60本程度のケースを実施しました。ケースディスカッションのクラスでは、事前にチームで議論を深めてケースの要約と改善提案のアイデアを事前にレポートにまとめて提出したり、時には個人レポートを提出した上で授業中にその考えを発表したりと能動的な授業態度と事前準備が求められます。またケース以外にも、時事ニュースなどを用いた分析やディスカッションなども含めると、セオリーの学習に際においても、当然のことながら、実際の事例にどう使えるのかなどクラス内で議論を深める機会が多数設けられています。

  • 学期中の学習時間
    1学期に概ね3時間の授業を4−5本とることになります。それぞれの予習・課題のために授業時間以外に約3〜8時間程度、復習を合わせればそれ以上(ケースや教材の量、グループワークの進め方によってまちまちですが)が必要でしょうか。具体例について「Q&A」ページにも記載がありますので、ぜひご覧ください。

必修科目(コアクラス)

コアクラスでは、以下の分野すべてを網羅するよう、授業が行われます。

・MBA Intensive (クリティカルシンキング&ストラテジー
・Analytics (統計・データ分析)
・Finance (ファイナンス)
・Accounting (アカウンティング)
・Marketing (マーケティング)
・Strategy (ストラテジー)
・Organizational Leadership (組織論)
・Microeconomics (ミクロ経済)
・Information Technology for Management (IT系)
・Operations (オペレーション)

コアクラスにIT系の科目が含まれているのは、“Leadership for a Digitally Driven World”をミッションに掲げているMerageならではの強みと言えるでしょう。また、いずれのコアクラスでもITやデジタルとの関係が論じられており、「デジタル」を柱とする当校の熱意と意気込みを感じられます。

必修科目概要

  • Analytics (統計・データ分析)

Merageの特徴であるIT、定量解析のスキルを磨いていくうえで基礎となる統計学の授業です。統計・データ分析は、次学期以降の科目を学ぶための前提知識となっているばかりでなく、昨今のビッグデータ時代において、あらゆるビジネスシーンで求められる必須技能です。そういった意味で、本科目はMerageにおけるコアクラスの中で最も意義深いものの一つと言っても過言ではありません。

授業では、確率、標準偏差、正規分布、仮説検定、ガウス検定、t検定、F検定、カイ二乗検定、回帰分析、ベイズの定理といったいわゆる統計学の基本を学ぶこととなりますが、ビジネススクールらしく、理論の成り立ちの解説や数式の証明に必要以上の時間をかけることはせず、むしろ理論をいかにデータ分析に活用するか、という「実践」に大きな重点が置かれています。

Merage教授陣の中でも特に"Tech-Savvy" (テクノロジーに精通した) な教授が、MS Excel、Solver、Data Analysisといったデジタルツールをフル活用しながら、膨大なデータを正しく、かつ効率よく処理・分析する方法について丁寧に解説します。統計学の諸理論が現実世界のビジネスの効率化にどのように役立てられているかを、豊富な実践演習を通して肌で感じながら、あらゆる場面で「使える」分析スキルがメキメキと身につく感覚を味わうことができます。


  • Finance (ファイナンス)

広義のファイナンス(お金の流れ全般)について学ぶための授業です。お金の流れは私たちの生活および企業活動の根本にかかわるものですから、この授業もまた、ビジネススクールで学びを進めていくうえで最重要のコアクラスの一つと言えます。

ファイナンスの授業は、まず、基本の基本である"Time Value of Money" (お金の時間的価値:同じ金額でも未来の方が価値が高い) について理解することから始まります。そのうえで、現在価値、NPV(正味現在価値)、DCF(割引キャッシュフロー)、IRR(内部収益率)、CAPM(資本資産価格モデル)、WACC(加重平均資本コスト)など、企業のお金の流れに関する意思決定を理解・実行するうえで必要不可欠なスキルを身につけることができます。また、個人の生活目線からも、適切にリスク分散しながら資産運用するための考え方の基本について、最新の主流の理論や流行のロボアドバイザー等の解説も受けながら学ぶことができます。

この授業を受ければ「ファイナンス=金融の世界だけの話」と考えることはもうなくなるでしょう。M&A、VC事業、新規開発など、将来への投資判断は、ビジネスリーダー、マネージャーに求められる最重要スキルの一つだと気付かされます。選択科目を待つことなく、コアクラスの時点からバリュエーションを学べるので、フィンテックやインベストメントだけでなく、アントレやプロダクトマネジメントを志向する学生にとっても有意義な内容になっています。


  • Accounting (会計)

「マネージャー目線で企業の健康状態を適切に読み解くスキルを習得する」をコンセプトに、財務諸表に書かれている内容の9割を理解し、不正会計を防ぐ/見抜くための実践的な会計学の基礎を学習します。会計を教えるのは将来のCPA (米国公認会計士) 育成のためではなく、あくまでも優秀なマネージャーを育成するためである、という当校の意気込みを感じられる、まさにビジネススクールにふさわしい会計の授業です。

具体的には、仕訳の方法、BS/PL/CFの読み方、在庫の取扱い (FIFO・LIFO)、収益の認識、減価償却などといった基本はしっかりと学びながらも、マネージャーの立場になって、会計規則に違反せずに「いかに決算をよく見せるか」「いかに自社の株価を引き上げるか」(注:そうすべきということではなく、他社の恣意的な会計操作を見破る力をつけることが目的) などを議論しながら、ビジネスシーンで真に役立つ会計スキルを身につけることができます。

ハードスキルを学ぶ際にありがちな「座学オンリー」の授業スタイルは極力排除されており、教授のレクチャーに加え、毎回異なる小グループに分かれてのディスカッションや、チーム単位で課されるケース分析、プレゼンテーションなど、まさにMerageの特長である理論と実践がバランス良く組み合わさった授業構成になっています。すでにアカウンティングの基礎を習得済みの方にとっても、米国の会計文化を学ぶ良い機会になることでしょう。


  • Marketing (マーケティング)

マーケティング (企業が利益を上げるための活動全般のこと) の基礎を学びます。企業によるマーケティングの一連のプロセスである「3C (Customer, Competitor, Corporation) 分析 → STP (Segmentation, Targeting, Positioning) 戦略 → 4P (Pricing, Promotion, Product, Place) 戦略」を、数多くのケーススタディを通して体に染みつかせます。授業を修了するころには、企業が置かれた状況について適切に分析し (3C) 、どの顧客層にアプローチし (STP) 、そしてどのような方法で売り出すか (4P) という基本的なマーケティング戦略を、一から自分でスピーディに作り上げることができるようになります。

なお、授業では、教授が米国企業のマーケティング事例を無数に提供してくれるため、日本人には馴染みのない米国企業の概要や米国人の嗜好についてとても良い勉強になるほか、日本人もよく知る企業 (例:マクドナルド,ピザハット) がサービスを提供する国や地域によって180度異なるマーケティングを展開していることをビジュアルで理解することができます。また、日本人留学生として、日本企業ならではのマーケティングを紹介することによってクラスの注目を集められる授業でもあります。

膨大な量のリーディング課題、事前の講義ビデオ、毎回の宿題をこなすのは、最初のクオーターとしては少々チャレンジングですが、その分マーケティングの必須知識を確実に身に付けることができます。また、レクチャーは基礎部分に重きを置きすぎず、デジタルマーケティングやデータ分析手法にも触れるなど、IT・デジタル関連の話題にも事欠きません。つい数日前に出たニュースを題材になることも多いので、自身のアンテナ感度を高めるのにも大いに役立ちます。


  • Strategy (ストラテジー)

いわゆる戦略論について学ぶクラスです。中長期的な企業の競争優位性をいかにして築いていくのか、内部環境分析、外部環境分析、経営戦略立案のために必要な基本的なフレームワークを踏まえつつ、ケーススタディとディスカッションを中心に腹落ちする理解にまで定着させていきます。

クラスでは、市場分析と戦略策定における重要なコンセプトとして、PEST(LE)分析、SWOT分析、5 Forces分析、経験曲線、バリューチェーン、バリューカーブ、組織デザイン、シナジー効果、引コスト分析、プロダクト・ライフサイクル(PLC)、イノベーションのジレンマなど、分析を手助けする多種多様なツールやフレームワークについて学びを深めます。

本校では、John JosephとLibby Weberという素晴らしい教授2名が「2週ごとに授業を受け持つ」というユニークな指導スタイルを採っており、各教授が強みとする領域を一層掘り下げて指導してもらえるため、学生からも大変人気が高いクラスとなっています。Merageでは、オリエンテーションのインテンシブ期間でもStrategyについて学ぶため、より深い内容はこちらのクラスで学習することになります。


  • Organizational Behavior (組織論)

強い組織に特徴的な要素、個人的資質、動機付け、リーダーシップ、チームワークなどについて、理論を学ぶとともに、授業中に行われるゲームやチーム活動を通して組織(チーム)がどう機能し、なぜ機能しないかについて学びます。

学習するトピックは、パフォーマンスを構築する要素、評価制度の在り方、個人の感情が仕事に与える影響、創造的なチームビルディング、グループの意思決定における課題、影響力の向上と行使、文化に対する理解の重要性、組織に持続的な変革を起すために必要なリーダーシップなど、多岐にわたります。

クラスではケースを題材としたディスカッションやロールプレイを中心として、トピックに関するアイデアを広げたのち、教授のレクチャーを中心として考察を深めて結論を導くといった形を採っており、理論と実践のバランスが非常によくデザインされたクラスとなっています。

特に、教授のオーガナイズ力は目を見張るものがあり、クラス内でついついディスカッションが盛り上がり過ぎて話題が発散してしまった際、教授からの一言でまたたくまに議論が収束する様は、まるで、オーケストラの指揮者が各演奏者をまとめているかのようで、さすが組織論を指導する教授だけあるなと惚れ惚れします。

クラス修了後は、多様な人々あるいは組織をいかにモチベートし、協調を促し、そして、イノベーションを促進するかというゼネラルマネージャーを目指す人には極めて有効な概念やビジネスコンセプトを体得できることでしょう。


  • Microeconomics (ミクロ経済)

ミクロ経済学の基礎について学ぶクラスです。学部で既にミクロ経済学を履修した人にとっては、若干ものたりなさを感じてしまうかもしれませんが、本授業で学習した内容は他のクラスでも繰り返し登場するコンセプトが含まれているため、いまいちど正しい認識を思い出す意味でも重要度の高いクラスと言えます。

本講義の目的は、「経営者やマネージャーとして、ミクロ経済の知識を活用し、最適な生産量やプライシングなどに関する意思決定を定量的に行えるようになること」としており、授業では、需要曲線の定義から始まり、企業の最適価格の決定理論、資源の最適配置、4つの代表的な市場(完全競争市場、独占市場、独占的競争市場、寡占市場)における均衡理論などについて学びます。

フランチャイズ展開の際に親会社とフランチャイズオーナーの戦略に齟齬がでるのはなぜか(売上を最大化させたい立場 VS 利益を最大化させたい立場)、競合製品の価格変動に対して自社製品の価格をどう設定すべきか(需要曲線、価格弾力性)、独占市場はなぜ規制されるべきなのか(市場の効率性、余剰の最大化)など、ビジネスの場で直面する問題や直感でなんとなく理解している問題に対して理論的な根拠を与えてくれる授業となっています。


  • Information Technology (IT系)

当校のユニークな点として、コアクラスにIT系の科目を含んでいることが挙げられます。ますます加速するビジネスのIT化によって、既存のビジネスがどう変化しているか、今後どのような影響が出てくるか、その対策は何が必要かなど、ITを主軸にしたビジネスモデルおよびその戦略について広く学びます。

クラスでは、IT化による費用構造の変化を基礎として、商品・サービスのバンドリング化による価格戦略の有効性、クラウド戦略の意義のほか、ネットワーク効果やプラットフォームビジネスの特徴などについて学習します。

本クラスはあくまでもコアクラスという位置付けのため、テクノロジーを活用したビジネスに関わるさまざまなトピックを「広く・浅く」カバーするクラスデザインになっています。しかしながら、ITやデジタルを強みとするMerageでは、その後のエレクティブで豊富な関連科目を取り揃えているため、コアクラスを通して興味関心の幅を広げておき、より発展的な内容はエレクティブを通じて学習することで、より専門性を高めていける環境が整っています。その意味で、本クラスはエレクティブの橋渡し役として、適切な内容・難易度になっています。


  • Operations (オペレーション)

戦後、日本企業が最も得意としてきたオペレーションについて学ぶ授業です。「オペレーション・マネジメント」とは、もともとメーカーの生産効率化や品質管理に用いられる分析手法でしたが、それを他の様々な分野・領域にも応用して考えてみようといった授業となっています。今後、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)がますます一般の人に普及することで、デジタルデバイスを捉えたデータをAIで分析し業務効率改善につなげようという流れは加速していくのではないでしょうか。

クラスでは、プロセスフロー、ボトルネック、在庫管理、シックスシグマ、需要や生産の不確実性などについて学ぶほか、トヨタのケースを用いて、トヨタ生産方式、Just-In-Time、カンバン方式についても学習します。オペレーションの分野では、おのずと日本のサプライチェーンの話も多くなりますので、日本人学生がクラスに貢献する機会は自然と多くなると言えるでしょう。

製造業以外の事例では、小売店のレジの配置や顧客の並ばせ方をより効率的にする方法について分析する他、航空会社のチケット販売においてどれくらいのオーバーブッキングを受け付けると利益を最大化させられるのかなどについて議論を重ねます。どの事例でも、ビジネスが置かれている状況や前提条件を漏れなく洗い出して把握し、理論的かつ定量的に最適と思われる解を導き出すというプロセスを体に染み込ませます。その他には、実際に建設されたAmazonの配送センターを例に、費用便益分析を行い、オペレーションの視点からAmazonの隠れた戦略を読み解くというグループワークや、実在する病院のケースを用いて、収益最大化のためにはベッド数を増やすべきなのか、建物を増築すべきなのか、従業員を増やすべきなのかなど、複数の打ち手から最適と思われる打ち手を探します。

選択科目(エレクティブ)

エレクティブでは、FTMBA(フルタイムMBA) の授業のほか、FEMBA(社会人MBA) や EMBA(エグゼクティブMBA) といった他のMBAプログラムからも履修登録ができます。また、他のマスタープログラムが提供するクラスからエレクティブを選択することも可能です。

【他のマスタープログラム】
・MFIN(Master of Finance, ファイナンス系)
・MPAC(Master of Professional Accountancy, アカウンティング系)
・MSBA(Master of Science in Business Analytics, ビジネスアナリティクス系)
・MIE(Master of Innovation and Entrepreneurship, アントレ系)

これらの修士課程は、近年Merageが力を入れているプログラムでもあり、MBA側で提供されるクラスよりも、さらに一歩踏み込んだ内容を学ぶことができます。過去の授業レポートについては在校生ブログをご覧ください。

選択科目概要

  • Digital Business/ Decision Technology/ Business Analytics系科目
    Digital Business科目(Edge, Digital Strategy and Markets, Analytics & Technology Consulting)、Decision Technology科目(Decision Analysis, Analytical Decision-making Models, Management Science, Revenue Management)、 Business Analytics科目(Business Intelligence for Analytical Decisions, Predictive Analytics, Data & Programming for Analytics)を受けることができます。2017年よりMerageの経営理念がLeadership for a Digitally Driven Worldとなったことを受け、Center for Digital Transformationを中心として、この領域の科目に学校のリソースが重点的に配分されるようになりました。Business Analytics科目では人間の直感や経験からは発見できないようなデータ上のパターンやトレンドを発見する手法を学び、Decision Technology科目ではAnalyticsから導いた知見をビジネスにおける意思決定に利用する方法について学びます。またDigital Business科目ではITをレバレッジとしてビジネスで成功するための戦略とマーケティングについて議論します。2017年よりMaster of Science in Business Analytics (MSBA) のプログラムが開講し、Advanced Data Analytics for Natural Language Processing, Mastering Predictive Analytics, Big Data Management SystemsなどBusiness Analytics関連科目がさらに強化されました。


  • Finance系科目
    コアクラスで基礎的な考え方を学んだ後に各自の志向にあわせてInvestments, Derivatives, Corporate Valuation, Bonds & Fixed Income, Multinational Finance, Venture Capital & Private Equity, Trading Lab, Wealth Management, Financial Technologyといった選択科目を学べます。2017年よりMaster of Finance (MFIN)のプログラムが開講し、M&A, Behavioral Finance, Portfolio Management, Advanced Derivatives, Mathematical Finance, Financial Innovationといった、より高度なFinance科目を受講できるようになりました。


  • Accounting系科目
    財務会計を扱うFinancial Statement Analysis & Valuationと管理会計を扱うDriving Profitability Through Managerial Accounting といった選択科目が人気です。またMerageにはMaster of Professional Accountancy (MPAC)というAccountingの専門プログラムがあり、Accounting for Non-profit, Accounting Policy & Research, Forensic Accounting, International Accounting, Data Analysis for Accountingといった、より高度なAccounting科目を受講できるようになっています。


  • Marketing系科目
    Marketing Research, Consumer Behavior, Advertising and Communications Managementといった消費者行動特性に着目した科目や、New Product Development, Design Management and Innovationといった商品の企画開発について学ぶ科目、Strategic Brand Management, Marketing Strategies for High-Tech Marketingといった特定の分野やアプローチについて戦略を学ぶ科目、そしてMicromarketing Labといったミクロな戦術(プロモーション手法の策定)について学ぶ科目などがあります。いずれの科目においても、セオリーと実際の企業ケースをうまく組み合わせながら議論を深めていきます。またMicromarketing Labでは実際に企業で使われているソフトウェアを利用して実務で役立つスキルを学びます。

  • Strategy系科目
    アントレ系科目としてNew Venture Management, Entrepreneurship, Intrapreneurship、戦略系科目としてBusiness Dynamics, Sustainability & Competitive Advantage, Competitive Intelligence, Practice of General Managementといったものがあります。New Venture Managementではオレンジカウンティや近隣のロサンゼルス、サンディエゴを活動拠点として実際に活躍しているベンチャーキャピタリスト等を外部講師として迎え、スタートアップのときに必要な経営戦略、ビジネスプランや組織の作り方、資金の調達方法等について学びます。授業の中では理論やケースディスカッションを通して学ぶだけでなく、彼らの実体験から飛び出す豊富なエピソードを聞くことができて、とてもためになる有益なものでした。Competitive Intelligenceは、毎回、様々な企業のエグゼクティブを招いて企業統治をテーマに幅広く議論をするエキサイティングで学びの多い授業と評判です。

  • Organization系科目
    Organization Behavior, International Management, Managing Groups and Team Collaboration, Organizational Changeといった組織論以外にも、Creativity and Innovation, Leadership Strategies, Strategic Communication, Negotiationなど”人”に着目した科目を学ぶことができます。これらは私たち自身が経営者やマネジャーとして組織をどう動かしていくか、どのような組織文化をもった組織を作り上げていくかという学びのみならず、自分自身のスキル開発やキャリア形成にも役立つ学びや気づきがたくさん得られることでしょう。


  • Entrepreneurship 系科目
    2019年よりMaster of Innovation and Entrepreneurship(MIE) のプログラムが開講したことで、Strategy系科目に含まれるアントレの授業以外にも、今後InnovationやEntrepreneurshipに関連する科目がさらに強化されていくことが期待できま。具体的には、Marketing on the Internet for EntrepreneursMerage Consulting Projects for Entrepreneursといった科目が新設されており、マーケティングやコンサルティングプロジェクトでも、アーリーステージの企業やイノベーティブな企業により焦点を当てた学習ができるようになっています。


  • Real Estate系科目
    選択科目の軸のひとつとしてリアルエステート関連の科目があるのもUCIのユニークな点ではないでしょうか。米国の不動産業界やグローバルな不動産ビジネスについて、その動向や戦略、プロジェクトマネジメントやプロセスマネジメントの手法について学ぶことができます。この科目も実際に業界で働いている外部講師を招いて最新のビジネス動向を学べるように環境が整えられています。

  • 特別講座
    その他科目として、例えば、Merage Consulting Project(旧称 Experiential Learning)といってUCIと提携した企業に対してコンサルティングを行うプロジェクトベースの授業もあります。この授業では、私たち学生がコンサルタントとして、クライアント企業のエグゼクティブに対して定期的なミーティングを行ったり、最終のプレゼンテーション提案を行ったり、またそのために実際に社員やユーザーに対してインタビューを行ったりと、実在する企業において実践的なビジネス経験をできる場と言えるでしょう。プロジェクトは学生の志向にあわせてファイナンスプロジェクト、マーケティングプロジェクトなど多方面のものが用意されています。このバラエティの豊富さはたくさんの企業を有するオレンジカウンティの立地を活かした授業のひとつと言えるでしょう。その他にも、Applied Game Theory, Big Data, Sustainability as Competitive Advantage, EDGE, International Residential(米国以外を訪問して現地のビジネスや企業について学ぶ短期集中プログラム)といったものがあります。

  • ビジネススクール以外とのコボレーション科目
    本校の総合大学という特徴を生かしてMedical、Law、Engineeringなどの専門分野とCollaborationをした Business Law, Business of Medicineなどの専門性を深める授業もあります(CLASSMATESのところで詳細を記載したいと思いますが、UCIでは医学部MBA、法学MBAなど他分野とのデュアルディグリーをとるMBAプグラムも豊富であり、そのような学生とも一緒に授業をうけるためにこのような豊富な授業ラインナップをそろえることができるのだと思います)。