カリキュラム
当校では、1年間を「秋学期・冬学期・春学期」に分けた3クォーター制を採用しています。他校と比べ、学期の始まりが若干遅いのが特徴で「10月~6月上旬まで」が授業の集中する期間となります。夏期休暇を長く取れる分、旅行、インターン、サマースクールなど、幅広く予定を組むことができます。
1コマ(3時間 × 10週間)の授業で4単位となっており、卒業までに92単位(必修:40単位、選択:52単位)の取得が必要です。必修科目(コアクラス)で習った内容が、他の必修科目(コアクラス)や選択科目(エレクティブ)で繰り返し復習できるようになっており、コアからコア、コアからエレクティブの橋渡しがうまくいくように、適切かつ戦略的にデザインされたカリキュラムとなっています。
受講科目数は、1クォーターあたり最大4科目までとされています。しかし、入学後の累積GPAが学校の定めた要件を上回っていれば(好成績者であれば)、受講科目数を増やす特権を得られます。現在の規定では、GPAが3.5以上であれば4.5科目、3.75以上であれば5科目まで受講することが認められています。
はじめに1週間、他のマスタープログラムの学生と共に、International Student向けのオリエンテーションがあります。Immigrationについてや、学校の仕組みや米国の文化などについて学ぶ(まったりとした)オリエンテーションです。この期間で一気にInternationalのクラスメイトと仲良くなって、今後の戦友をたくさん作っておきましょう。授業後のネットワーキングパーティーなどもたくさんある楽しい時期です。
次の2週間は、Domesticなアメリカ人も含めた全MBA生向けのオリエンテーションがあります。この期間で、これから約1年間コアクラスでのグループワークをともにするチームメンバー(スタディチーム)が発表されます。ここではチームビルディングやリーダーシップについて学ぶ体験型の授業もあります。(ネタばれしてはいけないので、ここでは詳細については触れないようにしておきます。お楽しみに)
また、この2週間のスケジュールの中に4日間、MBA Intensiveというブートキャンプがあります。本当にブートキャンプです。心してかかるとともに、軽い挫折をここで味わってください。(こちらも詳細はあえて伏せておきましょう笑)
1年目はコアクラスを集中的に受講することになります。
上述の通り、Merageではコアクラスの内容や受講タイミングを戦略的にデザインしており、重要なトピックをコアクラスで一通りカバーすることで、今後のエレクティブを受講するにあたり必要となる知識やスキルの習得だけでなく、エレクティブで学ぶことになるより発展的な内容に一層フォーカスできるようなカリキュラムになっています。なお、エレクティブに関しては、冬学期以降から選択可能になります(冬:選択1科目、春:選択2科目、2年目:すべて選択科目)。
その他のイベントとしては、秋学期を終えた12月頭に「Bay Area Trek」、冬休みと春休みの間に「Residential Program(海外研修)」などがあります。
「Bay Area Trek」とは、就職活動およびネットワーキングを目的として、サンフランシスコのベイエリアに立地する企業へ訪問する学校行事です。期間中は、各学生のキャリアプランに応じて、Google, YouTube, Facebook, Yahoo, Airbnbといった大企業の本社のほか、数十人規模のスタートアップ企業などを訪問します。
「Residential Program(海外研修)」とは、米国外の国への訪問を通じて、現地のビジネスカルチャーや産業構造、ビジネストレンド、海外進出時の留意点などについて学ぶプログラムです。期間は、プログラムにより若干の差はありますが、概ね約1週間~10日間ほどになっており、渡航前に2度の座学を受け、訪問国に関する基本的情報(経済面、政治面、文化面など)や異文化交流に関する一般的留意事項などを学んだ後、訪問国に渡航します。訪問国によってはコンサルティングプロジェクトが組み込まれており、現地企業が抱える問題に対してコンサルティングをするという実践型のチームプロジェクトも割り当てられます。座学で得た知識をどのように実務で活かしてけばよいか、実地体験ができ、他の授業とのシナジー効果が期待できる大変貴重な機会となっています。
2年目からは全てのクラスをエレクティブから自由に選択でき、学生それぞれの専門性により磨きをかけていきます。
学生によっては、就職活動に専念したり、継続してインターンに勤しんだり、Part Time Jobとして大学内のTA(Teaching Assistant)職にアプライするなど、1年目と比較すると、各学生がそれぞれの活動にフォーカスするようになります。また、日本人学生は、1年目と2年目の間の夏休みを利用して、インターンをしたり、アメリカ大陸を横断してみたり、世界の国々へ旅行をしたり、MBAの単位として認定してもらえるサマークラスを受講したりと、それぞれ有意義な日々を過ごします。
学校関連のトピックとしては、2年目最初の秋学期丸々を利用して、アジアや欧州などにある提携先のMBAスクールに交換留学に行く学生もいます。1年目と比較すると、生活面・学業面のいずれも、要領良くこなせるようになってくるため、学内やOCエリアの日本人と交流会を開催したり、UCグループ他校の学生らと親睦会を開いたりします。
個々の活動内容は在校生ブログでも一部ご紹介していますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
Merageでは、修了した受講科目に応じて、「IT」「ヘルスケア」「イノベーション・アントレ」「不動産・都市開発」といった4種類のImmersionを取得できます。
Digital Transformation
Health Care Management & Policy
Innovation and Entrepreneurship
Real Estate and Urban Development
入学後、各Immersion取得に必要な科目リストが提供されるため、各分野のエキスパートとなるべく科目選択の指針として活用し、就職活動や卒業後のポジション獲得に活かしてみてはいかがでしょうか。
本校では、日本人学生企画による「ジャパントレック」を過去3度実施してきました。この企画は、Class of 2017の日本人学生の発意によって始まり、Class of 2018, Class of 2019の代においても連続して開催してきました。日本は、異国訪問先として現地の学生からとても人気が高く、また、企画にあたって日本人学生は、オーガナイザーとして企画から運営まですべて担当することになるため、責任感とやりがいのあるトレックとなっています。
あいにく世界的なPandemicの影響で、現在、トレックを含む各種イベントの実施が難しい状況が続いておりますが、「トレック開催」という学生による自発的な提案を快く受け入れてくれる環境は大変魅力的ではないでしょうか。
過去の活動内容は在校生ブログでも一部ご紹介していますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。