平野の果てに現れる複雑に入り組んだ丘や谷
多摩丘陵は、東京と神奈川を隔てる境界にあたっています。
丘陵は人々を隔てる境界=「境」である一方で、時に人々はそこに交通路=「道」を見出して離れた地域をつなぎ、また秘められた豊富な資源=「恵」を求めて集うこともありました。
多摩丘陵が見せる3つの顔に人々はどのように向き合い、関わってきたのか。
本展示では多摩ニュータウン地域を中心にその多様なあり方を探ってみたいと思います。
※バナー画像は国土地理院ウェブサイト提供の航空写真および基盤地図情報を用いて作図・加筆
多摩川河畔から多摩丘陵を望む(2015年撮影)
多摩丘陵は武蔵野台地と相模野台地の間に位置する丘陵地帯であり、南端は三浦半島とつながっています。
地形的な成り立ちの差異により、概ね現在の町田・登戸を繋ぐ線で南北に分けられますが、本展示で主に扱うのは多摩丘陵北部、特に当センターの位置する多摩ニュータウンの範囲が中心です。
※本展示では以後多摩ニュータウンを「TN」と略記します。
以下の2枚は展示室の360度画像です。画像をクリックすると、展示室の様子を自由に視点を変えながら見ていただけます。