2023年2月3  余市町への想い 

   東京余市会会員 栗原貴雄 さん

昭和35年頃、余市町 登社宅にて 

昭和37年、リタ幼稚園のクリスマス会にて、中央 

昭和40年頃、余市駅前にて、弟と 

余市町への想い 

ー栗原貴雄ー

 

◆昨年末、実に30数年振りに余市町への帰郷を果たした。父の転勤に伴い、昭和34年春に余市町に移り住み、7年間を過ごした。

その後、東京に移ってからは 高校の修学旅行や社会人になってからは出張で北海道に行くことはあっても、なかなか余市町に行く機会はなかった。


◆もう50年以上も昔のことではあるが、余市町では、初めは登の一戸建ての社宅で犬やウサギを飼い、小川で小鮒をすくい、家庭菜園ではトマトやとうもろこしを栽培し、近くの畜産農家から牛乳を買っていたのを良く覚えている。リタ幼稚園に行く頃、黒川町の社宅アパートに移った。黒川小学校の入学式はスキーで足を骨折して出席出来なかった。小学校では冬になると、校庭の雪を生徒が踏み固め、先生方が夜通し水を撒いて造ったスケートリンクで体育の授業をおこなった。


◆幼少年期を自然溢れる地で過ごせたことは、その後の私の生き方に多大な影響を与えた。季節を問わず自然と向き合い、親しむ姿勢は余市時代に養われたものだ。若い時の様に、岩場を登る様なことはしなくなったが、今も、時々カメラを抱えて山野を巡り、四季折々の風景を楽しんでいる。


◆最近、無性に「故郷」が恋しくなったのは歳のせいだろうか。近年、余市町はワイン造りなどで話題に上ることも多く、誇らしく思っている。昨年、たまたま見た余市町のホームページで東京在住者のための同郷会があると知って、迷わず入会した。色々な形で故郷を応援していきたいと思っている。取り敢えず、この夏にもまた故郷を訪ねてみようか!