2020年1月末頃、国内のコロナウイルス感染者が少しずつ増え始めてから、街へ行くのが怖くなった。 2020年3月28日、都知事から外出自粛を要請された頃には、毎日自宅で一人の時間を過ごした。日々のニュースやインターネットを見ればみるほど不安になった。普段の生活よりもよほど大きな圧力を感じて窮屈だった。家で好きな事をして食べたいものを食べて好きに生活していたのに、妙に憂鬱で、どんどん部屋が狭くなっていくようだった。私は我慢が苦手なので、緊急事態宣言が出たばかりだったのに、唐突に車を借りて家を飛び出しちゃった。

ちょうどその時期、過去の作品を眺めていたので、学部一年生の課題で千葉の銚子へ行ったことを思い出した。約5年経った今、何か変わっているのかなと思いながら黙々と高速道路を走った。

高速を降りて広い道に出ると、都内と違って建物の敷地の範囲が広くなり、コンクリートも経年劣化で少し粗い。田んぼや畑が現れだして、田舎の方ってこうだったよなと実感した。駐車場がだだっ広いコンビニを見つけてコーヒー休憩した。道路の向こうの空き地でススキのような葉が生い茂って、風に吹かれてサワサワ音を立てていた。