生物工学科の取り組み
多くの科目では、実際の教室で授業を実施しています。遠隔で受講可能な科目もあります。
生物工学科では、本で知識を勉強するだけでなく、実際に遺伝子や微生物を使って実験し、生物学の技術を身に付ける実験科目を多く用意しています。どれも大変人気のある科目です。写真は、「電気泳動」と呼ばれる分析を行うために、器具を組み立てて、実験の準備をしているところです。電気泳動では、寒天などの「ゲル」を用いますが、指でさしている部分でゲルができているのか、学生の皆さんが話し合っているようです。実験は何人かのグループで行い、結果を見てディスカッションしながら進めます。これにより、周囲の人と協力して、目的を成し遂げる力が身に付きます。
生物工学科では、生物学の基礎的な部分から、医薬品・食品・コスメティック製品などの社会応用の分野まで、いろいろな科目が年次ごとに開講されます。特に、応用的な科目では社会とのつながりを重視しています。
例えば、微生物に関する科目では、ビール会社の工場見学を実施しています。工場のスタッフの解説を受けながら(写真)、高度な品質管理やクリーン環境を必要とする製造の現場について、理解を深めます。これによって、食品加工の現場に触れるとともに、その過程にさまざまな業種が関わっていることを学習し、自分の将来を考えるきっかけとしています。
生物工学科が行う初年次からのキャリア教育プログラムは、学生の皆さんが主体的に学ぶ姿勢を養えるようその機会を提供することが目的です。各種の就職情報会社の方々とも連携して、学科の特性に合わせたプログラムが編成されています。
1年次から2年次にかけて外部から専門の講師をお招きし、自分のキャリアについて考える講座を開講しています。これにより、自らの長所や短所を見つめるとともに、有意義な学生生活を送るために必要なことや、目標の実現にむけて身に付けるべき力について考えます。これにより、社会で働く上で必要となる姿勢について考え、一人の大人として、また、大学生としての自覚を持って、充実した学生生活を送れるように、学科がサポートしています。