遺伝子組換えヒト糖転移酵素の発現系の研究
ヒト脳神経回路を模した人工知能の研究
ブドウから単離した酵母の香気産生の研究
健康食品に用いる天然高分子化合物の生体調節機能の解析
酵母を利用した、糖鎖合成に働くヒト酵素間の相互作用の解析
どんな研究をやっているの?
先輩が取り組んでいる卒業研究の「テーマ」と卒研生の「一言コメント」を紹介します。
化粧品分野
「グルタチオン誘導体によるメラニン生成抑制効果の検討」・・・(Oさん)私の卒業研究のテーマは、美白関連の内容です。私自身、化粧品や美容について興味があり、将来、美容関係の職に就きたいと考えています。卒業研究からこの実験に携わることができて、とても勉強になりました。
「リポソームによる皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生への影響」・・・(Kさん)
脳科学分野
「ヒト脳の神経ネットワークを模したAIの研究」・・・(D君)座学では学べない研究の世界に、足を踏み入れる良い機会でした。
「放射光ナノトモグラフィ法を用いた統合失調症の神経細胞の三次元解析」・・・(C君)
食品分野
「ラジカル消去活性測定法によるポリフェノールの抗酸化能評価」・・・(Hさん)実験では失敗が多かったけれど、卒業研究を通して問題解決能力を身に付けることができました。
「アレルギー反応を抑えるお茶に関する研究」・・・(J君)卒業研究に取り組んで実感したことは、研究はやればやるほど新たな疑問が生じるということです。簡単だと思ったことも実際には難しかったです。でも、一歩ずつ進歩していると思います。
「食品に含まれる機能性成分の免疫系への影響」・・・(Mさん)卒業研究で実験の面白さを知り、大学院への進学を決めました。
有機合成分野
「フッ化糖とシステイン誘導体の縮合反応条件の検討」・・・(Y 君)卒業研究では大学で学んだこと以上を求められ鍛えられています。耐え、続ける事の重要さを学びました。この経験はこの先の人生でも必ず役に立つと思います。
「新規センシング手法におけるマンノース誘導体の分子間相互作用の解析」・・・(N さん)自分が好きな事について、さらに専門的に学べるので楽しいです。
「グレリンの大量合成に向けた新規合成経路の確立」・・・(I君)
医薬品分野
「遺伝子の異常によって起こる病気の原因解明」・・・(E君)私は発症する仕組みが解明されていない病気の研究をしています。そのため、仕組みの解明と治療法の模索を目標に研究しています。研究は世界中の誰もやっていないことをやるため、自分で考えて研究をして結果が出た時や新しいことを知れた時は非常に達成感を感じられます。
分子生物学分野
「大腸菌を利用した、糖鎖合成に働くヒト遺伝子のクローニング」・・・(Mさん)時々細かい作業に苦戦しましたが、徐々に実験がスムーズに出来るようになり良かったです!
「酵母菌を利用した、糖鎖合成に働くヒト酵素間の相互作用の解析」・・・(Yさん)菌を取り扱う研究なので特に手洗い消毒を心がけ、汚い菌が入らないようこまめに気をつけました。
医薬品・食品・化粧品などの生物学関連の業界で、先輩が活躍しています。また、遺伝子検査や医薬品の開発支援など、医療の仕事をされている方が多くいます。規定の科目を修得して教諭免許を取得すると、中学高校の理科の先生になれます。大学院への進学も可能です。
2024年度
ヤマザキビスケット,良品計画,白鳥製薬,コスモス薬品,花王グループカスタマーマーケティング,ワールドインテック,科学情報システムズ,三菱自動車工業,日産車体,JR東日本クロスステーション,アイ・ビー・テクノス,一条工務店,日本総合住生活,東京地下鉄,静岡市役所
2023年度
アルフレッサ,共立製薬,ウィーメックスヘルスケアシステムズ,イノメディックス,ウエルシア薬局,クリエイトエス・ディー,アインホールディングス,崎陽軒,ハウス食品,ヤマザキビスケット,第一屋製パン,すかいらーく,フンドーキン醤油,さが美,ヤーマン,ヤマトシステム開発,NTT-ME,東京水道,千葉信用金庫,警視庁
2022年度
鳥居薬品,富士薬品,クスリのアオキ,コスモス薬品,山崎製パン,ジャパンフーズ,房総ファーム,ライフコーポレーション,八重椿本舗,太陽石油,東京ガスライフバルTAKEUCHI,エヌ・ティ・ティ・データ・スミス,小松製作所,大和地所レジデンス,日本総合住生活,相模原市立中学校,千葉県立高校
生物工学科の前身の生命化学科卒業生の就職先は、化学・薬品・食品・製薬などの製造業はもとより、情報・通信業、サービス業、卸業、小売業など広範な企業にわたっています。理系の職種も時代とともに変化してきており、IT関連、人材派遣、業務委託関連の企業が躍進し、採用が増えてきています。 また、教職課程の科目を修得して、中学高校の教員になる方や、公務員試験を経て、行政などの公務員になる方も、毎年一定程度あります。
新卒採用は、分野を指定して募集されることがあり、専攻に結びつく医薬・食品・化学・化粧品等の関連企業への就職が多くなる理由の一つになっています。選考では、基礎学力はもちろんのこと、いかに自分の意見を相手に正確に伝えられるかも問われます。生物工学科では、座学に加えて実験などの参加型の科目を用意しています。学科では、学生生活をとおして自分を磨いていくことを期待しています。
研究・開発職の場合は、多くの企業が大学院修士レベルの人材を求めています。生物工学科教員は大学院工学研究科の教員を兼ねていますので、学部で取り組んだ研究テーマを、同じ教員のもとで継続することが可能です。
大学院進学では、内部からの推薦と一般受験による進路があります。 学部の第6セメスター修了時で上位50%位までの成績を修め、かつ勉学意欲と進学目的がはっきりしている在学生が推薦を受けられます。進路選択の都合で、受験により進学する場合もあります。