吉田拓史 Takushi Yoshida (Yoshi)

マルチロール・スタートアップ・ファウンダー、フルスタック・プロダクトマネージャー、独立系デジタルメディア研究者、ジャーナリスト (詳しくはこちら)、デジタルマーケター、音楽家、小説家。

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人物のハイライト

吉田拓史は、幅広いプロレベルのスキルを持つ起業家、クリエイター、ジャーナリスト。インドネシアでの国際的なスクープ、精緻な政治情勢分析など国際的な業績を持つ。米系メディアの日本ブランチの立ち上げと成功を経て、AIニューススタートアップを創業し、3,300万円のエンジェル投資を集めた。

彼は数々のプロジェクトを主導し、そのスキルセットは極めて多様である。その技能には、ジャーナリズム、編集、分析、テクニカルライティング、企画、デザイン、マーケティング、作曲・編曲、サウンドエンジニアリング、映像撮影、映像編集、プロダクトマネジメント、ソフトウェア工学、会計、ファイナンス、法務、事業開発が挙げられる。

経歴のハイライト

早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後、インドネシアの邦字新聞「じゃかるた新聞」にて政治経済記者として勤務した。ここでの業績は、国際的な注目を集めるスクープ、特に燃料補助金汚職疑惑の調査や2014年の大統領選挙での的確な情勢分析により際立っている。この時、私の分析は日本の外務省や日系企業コミュニティの予測を上回るものだった(ジャーナリストとしてのプロフィールはこちら)。

帰国後は、DIGIDAY[日本版]の創業編集者として活躍し、翻訳体系の構築、デジタルマーケティングの知見を提供し、オリジナルコンテンツの制作を通じて、事業立ち上げから1年以内に黒字化を実現した。私が築き上げたデジタルマーケティングの翻訳体系は、経営コンサルティング業界や広告代理店業界に新たな標準を打ち立て、ビジネスの新領域を切り開いた。

その後、独自のニュースプラットフォーム「Axion(アクシオン)」の設立に至る。ここでのエンジェル投資集めは3,300万円に達した。吉田は、ほぼ単独で立ち上げから運営の確立に至るまでのプロジェクト管理とその実行における幅広いスキルと能力を証明した。

経歴の概説

早稲田大学政治経済学部政治学科卒

吉田は2010年に早稲田大学政治経済学部政治学科で学士号を取得。学生時代は政治学と経済学を学び、朝日新聞社本社で原稿係として新聞社での雑務をパートタイムとして経験しました。課外活動としてバンド活動、デジタル音楽の制作を行いました。

ジャーナリスト、インドネシアの新聞社

2010〜2015年のインドネシア・ジャカルタの邦字新聞「じゃかるた新聞」のジャーナリストとして働きました。同国の政治・経済に最も通暁した日本人として、同国の日系ビジネスコミュニティで評価され、インドネシアの要人からビジネス業界からも「インドネシア語を話し、現地事情に精通した日本人」としてその存在を認知されていました。

吉田のインドネシア時代の目覚ましい功績は2つあります。1つは2014年大統領選挙の情勢調査と予測で日本外務省、商社(日本の商社は日本陸軍の諜報部門に由来する情報収集技術を保持している)、アカデミアなどの他を圧倒したことです。

これらは吉田が政治学、経済学、法学のバックグラウンドをもち、インドネシア政治の膨大な知識を蓄え、インドネシア語の文書を入念に調べ、インドネシア語で情報収集を行えるネットワークを築いたことによって成し遂げられました。

もう1つは当時同国政府の予算の2割程度を締めたガソリン補助金をめぐる汚職疑惑を最初に報じた外国人ジャーナリストとなったことです。これは綿密な調査によって、石油ガス・マフィア(Mafia Migas)と呼ばれる政権内外の利権グループの存在と、それが同国政治に隠然たる影響力を持ち、政府の歳出の一部をシンガポールに抜き出すスキームを実行していたことを明らかにした調査報道です。

悲しいことに吉田が所属していた会社は政治的圧力を跳ね返すだけの基盤を持っていなかったため、知りうる情報の完全な公開までには至りませんでした(あれ以上やっていたら危なかったでしょう)。

(ジャーナリストとしてのプロフィールはこちら

デジタルマーケティング・メディアDIGIDAYの日本版の立ち上げ

2015年に帰国し、同年7月から2017年8月までの間、吉田は株式会社インフォバーングループとそのグループ会社で米系デジタルマーケティングメディア「DIGIDAY」の日本版の立ち上げ編集者を務めました。翻訳行程、編集手法、取材記事の作成のほか、同メディアの収益化源のイベント事業のためのコミュニティの形成やリレーションづくり、営業活動など、日本版の編集とビジネスにまつわる仕事において、決定的な仕事を果たしました。日本のメディア業界における米国のデジタルマーケティングに関連する知識を持つ有数の人材となり、これらは広告代理店やコンサルティングファームに模倣され、「デジタル」と形容される市場の始まりでした。私は、立ち遅れていた日本の業界が前に進むきっかけを作ったのです。

次世代ニュース・スタートアップを起業

2017年9月に、吉田は、ユーザーのウェルビーイングに配慮した有料購読AIニュースアプリを開発するスタートアップAxion(アクシオン)を創業し、現在まで携わっています当初は個人プロジェクトとして進め、公式な法人化は2019年4月でした。

デジタルメディア製品のプロダクトマネジメント、ソフトウェア開発、マーケティング、事業開発、財務、会計、法務を同時に行なっています。DIGIDAY時代にすでに事業の実現可能性に深い自信を持っていましたが、その後の検証によって、それは揺るがないものとなりました。

Axionは非常に高い戦略性を有するため、ベンチャーキャピタルや大手企業からの資金調達やチーム形成などスタートアップ運営に多大な複雑性が加味され、解けないパズルのようでした。これが一人ですべてをやるというトライアスロン的な会社運営形態の理由です。

2021〜2022年に個人投資家から2,300万円超を調達しました。この取引では種類株を使い、吉田が保持する普通株と個人投資家のためのA種類株(無議決権、種類株主総会の排除)を発行しました。吉田は、スタートアップで用いられる様々な法務的・会計的手法に通暁しています。

これを原資にブルームバーグ、英エコノミスト、ファイナンシャル・タイムズ、ニューヨーク・タイムズ、サイエンティフィック・アメリカンのような海外メディアの記事の翻訳配信を開始し、同時にオリジナルコンテンツであるニュースレターの登録を募りました。

このようなユーザー獲得の努力によって、月間アクティブユーザー数(MAU)は14万人に達し、月10ドルのサブスク製品の解約率3%台、LTVは7万円台と非常な優秀な事業数値を示しました。利用者層の調査では、ユーザー層は富裕・高職位・高専門性・高リテラシーのいずれかに該当しました。多くの消費者インターネット企業の死地となるモバイルアプリの開発を避け、十分なウェブアプリケーションとニュースレターによるMVP(Minimum viable product)を通じた顧客層の形成とテストを行った点はデジタルマーケティング上の素晴らしい成功と言えるでしょう。

連絡は yoshi@axion.zone まで