ステップ1:季語描写 = 描きたいことを考えて季語を探す。季語が見つかったら、季語を取り巻く内容を俳句に反映させる。
ステップ2:感情移入 = 描かれた季語の描写に加えて、俳句にヒトの感情を組み込み、季語とヒトとの相互関係を示す。
ステップ3:余韻創出 = 季語を超えて、ヒトと季語との相互関係をも超えて、余韻のある新世界を生み出す。
ステップ4:律動醸成 = 漢字・ひらがな・カタカナの組み合わせによるテンポ・リズムが明るさ・軽快さ・落ち着き・熟慮を醸し出す。
2019年3月3日 村山正恵・由斉・広斉
お願い:これまでの経験から初めて上記のような俳句の基本を考えてみました。多くの先達のいる俳句のことでもあり、また、たくさんの潮流がある俳句のことです。今後も俳句の基本について考えていきたいと思いますので、どうぞ忌憚のないご意見をよろしくお願い申し上げます。なお、無断引用はお断りします。
元日や夕日の中に寂びそむる
元日の夕方にふと寂しくなった気持ちを詠んだ句で惹かれましたが、芥川龍之介の「元日や手を洗ひをる夕ごろ」をどうしても思い出してしまうのです。では、下五を「さびごころ」と直せばいいかとも考えましたが、それでは弱いのです。芥川の句は具体的に「手」を出しているところが上手いです。この句もいい感じを掴んでいるので、もう少し考えて仕上げて下さい。
句会余録㊾ 東京句会1月例会「講評」(鍵和田秞子)『未来図』平成31年2月号、103頁
(1) メイル: katsuga901*gmail.com(村山広斉)あるいは masae*hist-info-bs.net (村山正恵)
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