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こんにちは。玉川学園サンゴ研究部です。
部員もみな帰宅し、電気も消された部室を覗いてみると、何やら青く光るライトが見えます。窓は段ボールで覆われ、SF作品の研究施設感を醸し出す(研究もしていますけどね)この光の正体は...
ずばり、この光の正体はサンゴの成長に必要な太陽の代わりなのです。
今回は、サンゴ研究部の「ライト」についてお話します。
「ライト?明かりなら教室の電気があるじゃん」と思うかもしれませんが、これにはしっかりとした理由があるんです。そもそも「なぜサンゴの成長に太陽が必要なのか?」そう思った方もいらっしゃるでしょう。じつはサンゴは植物と同じく「光合成」をする生物なのです。
正確には、サンゴの内部には「褐虫藻」という藻がいて、褐虫藻はサンゴに栄養素を、サンゴは褐虫藻に安全な住処を与える共生関係にあるのです。しかし、もちろん部室では太陽の光なんて当たらないのです。
教室の電気は太陽の代わりにはならないですし、自然光では水温調節などが難しくなってしまいます。
そのため、このライトはいくつかの色を組み合わせて太陽光に近い色にしているほか、太陽の日周運動に合わせて光量を変化させるなど、なるべく自然に近い環境にするような工夫があるのです。
今回は、サンゴ研究部の「ライト」について紹介しました。
少しでもためになったという方がいらっしゃいましたら、インスタ、Xのフォローなどよろしくお願いします。
本日のコラムは、浅井といそいそが担当いたしました。
それではまた。
第3回サンゴ研究部日誌
次回予定: サンゴ新聞
2025/10/6
小学6年生の理科の授業で「サンゴ礁の白化」を学び、生徒たちは現地フィールドワークや発表会を通じて「サンゴを守ろう」と決意し、教室水槽でのサンゴ飼育を始めた。これが「サンゴ研究部」の始まりとなった。サンゴ飼育では専門家の指導を受けて無性生殖による増殖手法を学び、安定飼育を確立。その後、養殖したサンゴの移植に挑戦したが、移植後の白化現象から移植先選定の課題を認識した。研究活動を活発化させるためにサンゴ研究のワークブックを作成し、学会等での受賞者が増加。西松建設株式会社と産学連携協定を締結し、サンゴ移植用水槽を寄付される。伊江島海の会と協定を結び、サンゴの提供を得る。現在、生徒たちはサンゴの移植活動を実施し、ダイビングライセンス取得を目指して研修を開始。部員数は約45人に増加し、役割分担を明確にして自主的活動を促進している。詳しくは こちら
サンゴ部は日々の活動を研究班・移植班・広報班の3つの班に分かれてそれぞれに合った活動しています。
沖縄から持ってきたサンゴを学校の水槽で育て、大きくなったサンゴを沖縄の海に移植しています。
自然とのつながりを意識した研究を行い、より有意義にするため年に数回研修を実施しています。
生徒は任意でサンゴ礁学会などに参加し、年に数回各自の研究や活動の発表や発信などを行います。