< 第2回 イベント > 2012年2月5日(日)PM 1:30~4:00
1.阪神・淡路大震災の被災から学んだこと
講師 鈴木裕子さん(練馬区<防災・安全>教育推進協議会 心のあかりを灯す会会長)
1)息の詰まるような体験談
震災直後の真暗闇の不安なこと。屋外には人気もなく、買い出しに行っても建物は倒壊し、店には何もありません。公園に集まった人からようやく地震の情報を得ました。冷蔵庫内の食料で4日間を過ごし、その後東京へ避難することにしました。駅に行く途中では家のドアに安否確認の貼紙、「ガスもれ注意」の掲示など。出発駅では支援物資を待つ人々で混雑していたのに、東京駅に着くと何事もなかったような様子にとても違和感を覚えました。
東灘区の友人は長男を亡くし、家を失い、初回の支援物資は菓子パン一個を家族四人で分けました。避難所ではプライバシーのないことが大変辛いのです。
2)経験に基づく防災対策
災害に強い耐震構造の家に住むことは大事です。一部屋だけでも使えるなら避難所より自宅の方がよいのです。
家具はなるべく背の低いものにして、転倒防止の措置を施します。
食料・水の備蓄は1週間分必要です。災害食糧だけでなく、普段の食事が食べられるように常備しておきます。
救急救命訓練は役立ちました。防災訓練には積極的に参加しましょう。
2.おがくずトイレ
講師 市川 順子さん(防災ボランティア)
阪神淡路大震災時、ライフラインが分断され、トイレ問題が深刻になった。
数少ない仮設トイレの待ち時間は2~3時間、汚れと悪臭により不衛生になったトイレの利用が苦痛になり、飲食を控えて脱水症状や血栓、梗塞で死に至る人も出た。
この問題を解決しようと、ある雑誌でみたおがくずを利用したトイレ=「バイオトイレ」を知り、調べた結果、おがくずの持つ消臭効果や吸収力、撥水力が有効と考え、試行錯誤を重ね、家庭でもできる「簡易おがくずトイレ」を考案した。
作り方
1)便器の代わりにポリバケツ(13~15ℓのも)を用意、これに30ℓのポリ袋をセットする。
2)おがくず一つかみを撒き、排泄後(トイレットペパーも可)再び、一つかみのおがくず。
無機成分が粉の状態でおがくずに吸着し,排泄物は消えたように見え、臭いも残らない。
それでも臭いが心配なら、酢水スプレー(約20%濃度)を空中に散布する。
3)消毒用スプレーを用意すれば万全。
4)一杯になったものは、空気が抜けるように口を緩めにしめて別の蓋付きポリバケツに移す。(夏場は1日分でポリ袋を交換すること)
※小さなじょうごの端にポリ袋かペットボトルをつけて使用すれば、女性でも外での排尿が可能になる。
今回のイベントのテーマは、「わが家の防災を考える」。
鈴木さんの実体験に基づいたお話。市川さんの引きずり込まれるような面白い実験的体験談。あっという間の2時間半でした。講師のお二人に感謝。
大地震 生き残るために・・・日頃心がけておきたいこと・・・
*ぐらりときたら
・まず自分の身を守る ・・ 乳幼児・高齢者 ・・ 安全な場所確保・避難の工夫
・ 自宅の火元の安全確認
・ 近隣の安全確認・救援
*その後
・ 在宅避難が基本ですが・・
・ 在宅が無理 → 避難拠点へ
ガスの元栓・ブレカーをOFFに。 持ち物は最小限に。 近所に声をかけてから・・
車やエレベーターは使わない。 落下物に注意!
*ふだんから ・・・暮らしを支えるために用意しておきたいもの・・・
・ 枕元に
常備薬・メガネ・靴・携帯・ラジオ・入れ歯・おんぶ紐・ライト など
・ 外出時に
飴・小銭・ライト・ホイッスル・大型ハンカチ・水・スーパーのレジ袋・飲料水・携帯トイレ
*ライフライン復旧までに
・ 灯り LED・ソーラー・手回し式等発電できるもの。ろうそくは火事の元になるので注意!
・ 情報 ラジオ・携帯電話のワンセグ放送 !!!災害用伝言ダイヤル 171
・ 食糧 飲料水・・・1日1人3リットル必要
主食(無洗米・もち・麺類) そのまま食べられるもの(お菓子・缶切り不要の缶詰)
乾物(海苔・春雨・かんぴょう・切干大根・わかめ) ティーバック・梅干・サプリなど
・ 熱源 カセットコンロ・アウトドア用のコンロ
・ トイレ 下水道の破損があるとトイレは流せない バケツや段ボール箱にゴミ袋をかけて・・
おがくず・新聞紙など水分を吸収しやすいものを入れる