自転車の研究で培った,確率分布のモデリング技術は,スポーツにも応用できます.これは弓道への応用例です.
高齢自転車のふらつきの研究で開発したモデルを応用すれば,弓道における身体動揺が再現できるのでは?
得られたモデルは,弓道の技量を表す,新しい定量的指標になるのでは?
手始めに,弓道における頭部動揺(重くて振幅が大きい)に着目し,これを測定します.
さらに,的中率を大きく左右すると思われる,高周波成分に着目し,これを数理モデル化します.
全被験者について,適合率99%以上の極めて高精度なモデルが得られました.
被験者によって,非正規型の尖った形状や,丸い形状が出てきますが,いずれもよく再現できています.
今後は,宇都宮大学弓道部の協力を得て,被験者ごとに得られる確率分布と,技量(的中率)との関係を解明していきます.
日本の伝統と,最先端技術が融合した,新しい結果が得られるはずだ!と期待しています.