○『如来は歴史の場ではたらく―桜井鎔俊和上法語』
方丈堂出版発行 ISBN978-4-89231-235-9 2025.11.3 210頁 1980円(税込)送料300円
《コメント》
全国から道を求めて訪ね来る求道者がやまなかった。人間の苦悩の根源を明らかにし、念仏を称え、仏の大悲心に目覚めて生きる浄土への道を語り続けた桜井鎔俊和上の珠玉の法語のうち、仏教入門的な内容の83編を厳選。
目次
〇はじめに
一 真実を求める
宗教は必要か/トインビーの予言/二十一世紀の宗教/理屈をこねるよりも/道徳と宗教/列車の遅れとダイヤ/存在せしめるもの/破邪顕正 ★法滴① 世界平和への道 [湯川秀樹氏・鈴木大拙博士の言葉を題材にして]
二 念仏を称える
まねの念仏/お金の値うちと念仏/福沢諭吉と七里恒順/念仏の声の大小/南無阿弥陀仏の意味/オウムの念仏/イラン林のたとえ/なぜ念仏申すのか/私の口から出るものは/念仏はみな他力/心に念ずるより口で称えよ ★法的② 仏教は最高の科学 [ガンジー・大谷光瑞師の事例を題材にして]
三 悪人が救われる
霊性とは如来の眼/お風呂に入るとき/弁慶と牛若丸/一休さんのエピソード/悪人が救われる/悪人になれない/法華と念仏/古仏の道場/お経は方程式 ★法敵③ 仏法繁盛の道 [西田幾多郎博士の言葉を題材にして]
四 浄土往生の目的
仏道とは負けることと見つけたり/映画『南極物語』に学ぶ/真実一路/無碍の一道/寺に入った泥棒/仏さまはどこに?/つぼの中の金平糖/相撲の行司/神話的に説く/平常心の喜び/お浄土への引っ越し/浄土往生の楽しみ ★法敵④ 還相回向と手まり唄 [良寛・鈴木大拙博士の事例を題材にして]
五 死を見つめる
死ぬことはめでたい/仏道修行者になる/どちらも尊い/聖徳太子と親鸞聖人/無常観の徹底/肝心は信仰問題/死んだら何になる/追憶会のすすめ ★法滴⑤ 仏舎利の贈り物 [アムリタ―ナンダ上人・坂東性純師の事例を題材にして]
六 道を求めよ
生涯求道/経営の心がまえ/優先する求道のこころ/一人で聞く/求道は足を運ぶ/念仏は実証主義/殻の中の鶴/心のトラブルが喜びのたね/しつけと理解/本物の念仏者なら/念仏の徳 ★法滴⑥ 信心に二つの原語 [大谷光瑞師の説を受けて]
七 念仏者の生き方
念仏ははたらく/捨てると生かす/人を曲げようと思うな/弘法大師と親鸞聖人/プロ野球に拾う法味/聖徳太子を待ちのぞむ/浦島太郎/敵は味方、味方は敵/おかげさま ★法滴⑦ 仏教は平和の論理 [鈴木大拙博士・大谷光瑞師の言葉を受けて]
八 生活の中の仏教
一休さんの引導/タクシーの運転手/カワウソのまんじゅう/非行少年が変わる/ほえた犬の話/凡人の道/スキスキの水晶玉/相手の身になる
『如来は歴史の場ではたらく―桜井鎔俊和上法語集』 の表紙