活動計画「 社会彫刻キャラバン(仮)」
――動画上映と対話、ワークショップ、リーフレット配布による移動型アートプログラム
社会彫刻の夕べプロジェクトチームによる新たな企画の概要
「 社会彫刻キャラバン(仮)」とは、
美術大学の学生相談室における日々の対話や支援の実践から生まれた、
移動型の社会関与型アートプログラムです。
動画上映・対話・ワークショップ、リーフレット配布を通して、
障がいのある人の学びや暮らしをめぐる課題を共に考え、理解を深める場を各地にひらきます。
上映する動画は、発達障害を中心とする多様な特性を「グラデーション」として捉える視点や、社会モデルの考え方、そして脳の特性に由来する個々の違いを取り上げます。共生の難しさを率直に見つめつつ、それでも正しい知識をもとに、理解しあおうとする姿勢の大切さを描き、参加者が自らの経験や環境と照らし合わせながら考えを深めることができるよう構成されています。
国公立大および私大における合理的配慮の義務化からそれぞれ数年を経た今も、大学現場では支援体制の確立や環境整備に試行錯誤が続いています。このキャラバンは、学生・教職員が課題を共有し、未来のキャンパスをともに創造するためのきっかけを「各地域」に届けます。
ここでいう「地域」とは、地図上の場所を超えて、学生支援に携わる教職員や、障がいについて理解を深めたい学生が存在する場――人と学びが交差する場所を指します。
学生相談室での実践から育ってきたこのプログラムは、支援の営みを大切にしつつ、美術とも関わりの深いチームメンバーによる創造的なアートの取り組みです。
さまざまな「地域」に橋をかけ、発達障害への理解と共生のビジョンを、多様な人々とともに描いていきます。
2025年9月吉日
社会彫刻の夕べプロジェクトチーム
これまでの活動および今回の企画にいたる経緯についてを動画にまとめました。
「活動記録_至2025」
告知ポスター:折戸 未悠
動画編集:松坂 桃世 協力:長 チノリ 日野 比奈子