第8回中国編悠さん①China
中国多民族音楽
松永悠
2021.7.18(日)19:00~
中国多民族音楽
松永悠
2021.7.18(日)19:00~
はじめに:
松永悠さんとはSWiT(つくばで国際交流しよう)の「着つけ倶楽部」で知り合いました。
7月8月と、連続2回で中国編をお願いしました。本日は多民族国家中国の民族音楽を紹介していただきます。
講師:松永悠さん
北京市生まれ。大学で日本語を専攻。日系企業に就職し、そこで出会った日本人の男性と結婚、24歳で日本へ。現在48歳、人生の半分が北京、半分が日本。3人の子の母。仕事は医療通訳と医療通訳養成学校講師。新たに海産物輸入ビジネスも始める。
多民族国家中国
〇モンゴル族
遊牧民族。男女ともに馬に乗り草原を駆け、歌と酒で客をもてなす。
1番目の曲の踊りの振付の腕や肩の動きは、鷹がイメージされている。2番目の曲の足の動きはモンゴル相撲から取っている。
〇ウイグル族
「歩けるようになったら踊り、話せるようになったら歌う」ということわざがある。ウイグル族はトルコ系ムスリムで白人、少数民族の中でも特にエキゾチック。2曲ともウイグル族の代表的な求愛ソング。陽気な歌と踊り。
〇チベット族
仏教音楽の一面と民族音楽の一面がある。今回は民族音楽のほうを紹介。求愛の歌、客を歓迎する歌が多い。
〇山岳地帯の少数民族
雲南省、貴州省、広西省などに暮らす。農作業の合間の歌合戦、求愛ソング、外部からの客を歓迎する歌が多い。1曲め、60年代少数民族をテーマにした映画の曲で認知度が高い。2曲目、南の少数民族を代表する曲。歌手は四川省のイ族出身。
〇漢民族
<西北地区 秦腔>
高原という厳しい地理環境でたくましく生きる人々が叫ぶように歌い、人間のパワーを感じる。楽器も自作のものから日常生活の中にある道具まで活用。
<華東地区 越劇 昆曲>
上海、蘇州、杭州などの地域で人気。上品で優雅な舞台でメロディもきれい。
<華中地区 黄梅戯>
揚子江流域を中心とした地方劇。庶民的で親しみやすい。
<華北地区 京劇>
北方を中心に、中国全土で開花し、中国を代表する舞台演劇。
〇その他
2021年春節の、京劇メドレーなど。「自得琴社」は、唐の時代の衣装を着て、民族楽器を演奏する集団。ユニークな演出で話題を呼んでいる。
視聴者から:中国の広大さを感じた。/「腔」とはなんですか→「劇」のことです。/民族舞踊の衣装や帽子に興味ひかれました。/それぞれの民族の、誇り、愛郷心を感じました。これだけ多くの民族がいるのだから、政治の力でひとつにするのは大変と思いました。