第7回中国編kaiさん China
中国語イントネーションとメロディー
温凱
2021.6.27(日)19:00~
中国語イントネーションとメロディー
温凱
2021.6.27(日)19:00~
はじめに:
本日の講師温凱さんはSWiTの芝田さんから紹介を受けました。通称カイさんです。カイさんは自身が作詞作曲した作品を自分の音楽チャンネルに載せています。北京語と広州語と、同じメロディーの曲に違う言葉で歌詞を入れながら、言葉のイントネーションとメロディーの関係にとても興味を持っています。
前半のカイさんの「中国語のイントネーションとメロディー」の講義をうけて、そのあと石井が「日本語のイントネーションとメロディー」を考察します。最後に中国語話者をリーダーに配置しグループ分けをして、中国語の発音指導を受け中国語で歌を歌います。
講師:温凱さん
中国青島出身。 筑波大学で物理の研究をしている。趣味は動画制作、作詞作曲など。
(中国語発音指導:松永さん、林さん、リーティンティンさん)
中国語の発音の基本「4声」
3声4声は頭部のみ発音する
4声はいわば「ピッチ」である
音にすると、1声…「ド」3声…「(ドより低い)ソ」 4声…「ミ」
Bを「読む」と、1声1声3声1声 4声1声3声1声 のため、「ドドソド ミドソド」と「歌う」ことができる
中国語の標準語は「北京語」だが、歌に向いているのは、「広州語」ではないか
日本語で「123…」と言うと、平坦な発音になる。
北京語で「123…」と言うと高低が出る。
広州語で「123…」と言うと、高低の種類がさらに増え、促音も加わる。広州語の発音のバラエティーが音楽の豊かさにつながるのでは。
カイさんは、自分で作ったひとつの曲に対し、北京語と広州語で違う歌詞を作って試しています。
カイさんのチャンネルと交流サイト
「大海、阿故郷(ダーハイ ア グーシャン)
次に、私が以前、中国人の友人に教わった歌を見てみましょう。
歌詞の漢字を見るとだいたいの意味がわかります
子供の頃、母はわたしに言った/海は故郷 海辺でうまれ、育った…
船乗りが主人公の映画「大海在呼喚」(海が呼んでいる)の主題歌。若者の、海や母に対する思いを歌っている。14歳のフェイ・ウォンが1983年、歌った。2013年には台湾の小学校で使われる「芸術と人文」の教科書に採用され話題になった。
石井も以前、この曲に日本語をつけてみたのですが、これだと「海よ(ソラソ)、ああ(ミ)、海よ(ソラソ)」のところのイントネーションが、日本語の、膿(ソラ)になってしまいました。海なら(ラソ)にしたいところ。
むかし母が言った/海はふるさと/海辺に生まれて海にそだち/海よ、ああ、海よ/わたしの故郷/風吹き波たち/四方に流る/海よ、ああ、海よ/かあさんのよう/いつもそばにいて/わたしを見てる
その後、下記のような、今正秀さんによる訳詞を見つけました。「海よ(ソラソ)」の部分に「海はふるさと(ソラソ~ミソラソ」という歌詞をつけているのですが、これだと、日本語として不自然さがありません。
グループ分けして、中国語リーダーに発音指導を受けました(10分間)
その後、音源にあわせて、一部分を中国語で歌いました
お知らせ:発音指導に入って頂いた松永悠さんが、中国編の続編をやって下さることになりました。