第21回モンゴル編①Mongolia
Azzaya & 鬼木尚子
2022.5.14(土)15:00~
Azzaya & 鬼木尚子
2022.5.14(土)15:00~
はじめに:
今年はモンゴルと日本との外交関係樹立50周年です。練馬区光が丘で毎年行われる「ハワリンバヤル」(モンゴルの春祭り)も5月4日に盛大に行われました。会場には歌や踊りのステージがあり、いろいろなお店が出店されていました。モンゴルの絵本読み聞かせのブースにて、トゥメンさんという方に石井の名前のモンゴル文字(ページ内参照)を書いてもらいました。モンゴル国は東日本大震災の時にはいち早く日本に緊急救助隊を派遣、公務員の給与10%を支援に充てました。モンゴルでは過酷な環境の下、助け合うことが生き抜くことになります。食べ物や水がなくて困っている人がいれば助けるのは当然という風習があるそうです。
モンゴルでラクダに乗るアズザヤさん
講師紹介:
Azzaya Tsevegjav (アズ)さん
ウランバートル出身。名前はアズザヤ、30歳です。職場では「アズ」家では「ザヤ」と呼ばれています。趣味は、ランニング、ヨガ、水泳など。
高校生のとき日本に留学、当時全寮制だった静岡県国際開洋第一高等学校を卒業。モンゴルへ帰国し国立大学ビジネス学校広告経営学科を2015年に卒業。その後友人に誘われて来日、広島県で2年働き、2017年より現在までつくば市のモンゴル製品輸入販売の仕事をしています。
鬼木尚子さん
「モンゴルとの縁」は、1999年にモンゴル国に初めて観光旅行に行ったことに始まります。今まで3回(1999、2003、2011)行きました。モンゴルの自然の美しさや、遊牧という生活の逞しさに触れて興味を持ち、帰国後、モンゴル語の勉強を始め、少しだけモンゴル語もわかるようになりました。2011年はオグタール(Угтаал)という田舎で、知人の親戚の遊牧民のゲルに数日ホームステイをしました。
内容:
〇モンゴルの地理、歴史 文化 教育 〇モンゴル文字 〇遊牧民~馬とモンゴル人 乳製品、食事
〇モンゴルの歌「ツォイウァン」「ヒロシマの少女の折鶴」
300万人目の赤ちゃんモンゴルジンちゃんはメディアでも大きくとりあげられたそうです。
アズザヤさんの名前の意味は「幸運な運命」。曜日の名前が多いのは面白いです。
馬に乗りながら走り書きできるというモンゴル縦文字。日本語とは逆で左上から右下へと読みます。
モンゴル縦文字は、1つの単語を続けて書きます。
現在のモンゴルではキリル文字が使われているので、伝統的な文字として学校で習います。
組み立て式住居ゲルの材料をラクダや馬にのせて遊牧します。代々、○○の家族はこのあたり、と決められた場所へ移動、現代ではトラックでの移動も多いようです。
鬼木さんがホームステイしたゲルと家族。(モンゴル国トゥブ県オグタール)
モンゴル人は子供でも馬を乗りこなします。隣(といっても遥か遠い)のゲルの女の子も馬に乗って遊びに来ます。
(左)馬の皮袋のなかの馬乳をかきまぜて馬乳酒を作っている。馬乳酒は子供も飲む。(中央)アーロル(チーズの一種)を作っているところ
写真は、アイラグという馬乳酒を作っているところ。燃料は家畜の糞を乾かしたもの。子供もお手伝いします。
「人の足を踏んだときは日本では”ごめんなさい”というが、モンゴルではすぐ握手の手を差し出す」というのが面白いです。モンゴルでは言葉よりまず行動。敵意はないということを素早く相手に伝えることが第一ということです。
<オリンピック>1964年東京大会にモンゴル初参加。1968年メキシコシティ大会のでレスリング男子フリースタイルミドル級で銀メダルをとったジグジドゥ・ムンフバトは相撲の白鵬のお父さん。2008年北京大会柔道男子100キロ級でモンゴル初金メダル。
伝統的な夏祭り「ナーダム」は3競技(モンゴル相撲・競馬・弓矢)がメインです。競馬は男の子が出場します。
現在のウランバートル市 マンションに住む人が多い。
モンゴルの歌 ①チャカランド ”ツォイウァンっておいしいの?”
モンゴル人のクエさんを含む3人のグループ「チャカランド」が、モンゴルの国民フードである焼うどん「ツォイウァン」を歌った”モンゴルのツォイウァンっておいしいの?”。
モンゴルでこの曲をネットで聞いたモンゴル人の間で「日本人がモンゴル語で歌っている」と大ブレーク。その後、2022年2月24日、モンゴル日本外交関係樹立50周年記念日にモンゴルで初ステージ。
モンゴルの歌 ②オユンナ「ヒロシマの少女の折鶴」
ヒロシマの原爆で白血病を患い亡くなった少女、佐々木禎子さんのことを歌った歌です。
モンゴルではだれでも知っている有名な歌だそうです。
歌詞(日本語訳)
病気にかかった小さな少女が やさしい気持ちで鶴を折った 折れば折るだけ病気が治るという 昔の伝説を信じて百万羽の鶴を折れば どんな病気も治ると信じて…/ あの少女の生きる夢 人間の永遠の夢 折った鶴たちは飛び立って 人々にこんなメッセージを伝えた 元気で生きることはとても素晴らしいこと 最高の幸せ 戦争もなく静かに暮らすことが 人々の幸せ…
「ヒロシマの少女の折鶴」/https://youtu.be/5aevDG_goBc
オユンナ 1975年ウランバートル出身。
1990年、15歳のとき、第41回紅白歌合戦に出演、「天の子守歌」を歌う。
https://www.shop-yellowdoctor-jpn.com/hpgen/HPB/categories/12590.html
アズザヤさんの勤務するつくば市のモンゴルアンテナショップ「MON」のホームページです。あったかモンゴル製品のほか、可愛い雑貨や衣服も並んでいます。
ハワリンバヤル2022.5.4 練馬区光が丘、石井撮影
視聴者から:
モンゴルの人々と馬との強い結びつきには感動しました。また、遊牧の生活について細かく知れたのは楽しかったです / ゲルにソーラーパネルや電話、テレビ、中にいろいろ揃っているのですね。 子供の友達が馬で遊びにくるというのはカッコ良すぎます! /「世界音楽の旅」を見ると、この年になっても、知らない世界がこんなにあるのか、とフレッシュな気持ちになります。なんとなくのイメージしか持っていなかったモンゴルが具体的でぐっと近くに感じました。/"モンゴルの縦文字や国歌初めて知りました。ヒロシマの折り鶴の歌がモンゴルで歌われていた事もとても驚きました。アズザヤさんの日本語がとてもお上手ですね。写真や資料も沢山見せて頂き分かりやすかったです 。以前ドキュメンタリーでウランバートルの地下にずっと住んでいる人々がいることを知りました。マンホールチルドレンと呼ばれる人数は減っているのでしょうか?→「マンホールの子供は今はあまり見かけませんが、子供を誘拐する事件はあります。都内ではホームレス(大人)が増えた印象です(アズザヤさんより)