内臓とカラダのあれこれ
〜痛み・不調と深くつながる“内側の動き”〜
はじめに
「内臓が疲れている」と聞くと、
お腹の不調をイメージされる方が多いかもしれません。
ですが実際には、
内臓の状態は、肩こり・腰痛・背中の張り・呼吸の浅さ・むくみ・疲れやすさ など、
さまざまな不調と深く関係しています。
身体は表(筋肉・骨)と裏(内臓・循環・神経)が
ひとつながりで働いているからです。
内臓は“じっとしている臓器”ではない
内臓は、ただそこにあるだけではなく、
1日中リズムをもって動き続けています。
呼吸に合わせて上下する
血流に合わせてわずかに揺れる
周囲の筋膜や横隔膜と連動して動く
ところが、
ストレス・疲労・姿勢のクセ・お腹の冷え などの影響で
この動きが小さくなると、
身体の硬さ
姿勢の崩れ
だるさ
腰痛
肩まわりの張り
といった形で“外側”に変化が現れてきます。
「内臓が原因の肩こり・腰痛」が起こる理由
内臓は筋膜という膜のネットワークで
骨格や筋肉とつながっています。
● 胃の緊張 → 左肩の張り
● 肝臓の硬さ → 右背中のつっぱり
● 腸の停滞 → 腰まわりの動きづらさ
● 横隔膜の硬さ → 呼吸が浅く、首・肩に負担
このように、
離れた場所の不調が肩こり・腰痛として表に出るケースは珍しくありません。
身体がひとつながりであることを考えると、
とても自然なことなんですね。
オステオパシー的にみる「内臓の働き」
オステオパシーでは、
内臓を**“動く臓器”として評価する**ことを大切にしています。
どの方向に動きにくいか
呼吸に合わせてきちんと上下できているか
周囲の筋膜が張っていないか
姿勢のクセで圧迫されていないか
こうした“微細な動きの質”をみることで、
身体のバランスを整えるポイントが見えてきます。
内臓の動きが整うと、
背中や腰の緊張がふわっと緩む
呼吸が深くなる
姿勢が自然と起き上がる
身体の軽さを感じやすくなる
といった変化につながりやすくなります。
内臓の負担を軽くするために
毎日の習慣でできることも、実はたくさんあります。
■ 深呼吸をゆっくり味わう
横隔膜が動き、内臓にも自然なリズムが生まれます。
■ お腹を冷やしすぎない
冷えは内臓の動きを低下させ、硬さにつながります。
■ 長時間同じ姿勢でいない
内臓は姿勢の影響を強く受けます。こまめに体勢を変えることが大切。
■ 食事のリズムを整える
胃腸の疲れは背中・腰の重さとして現れることがあります。
おわりに
内臓の動きは目に見えませんが、
その影響は身体全体に広がっています。
“身体の外側だけではなく、内側も含めて整えていくこと”
これが、根本から不調を改善するための大切な視点です。
次回は、
気温差や季節の変わり目に多い**「自律神経の乱れ」**について、
オステオパシーの視点からわかりやすくお話します。